「明日のレースでは、スタートタイヤを選択できることがメリットとなるはずです」
#MexicoGP
#McLarenLIVE
アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで予選が行われた本日は、トラブルフリーの一日となりました。両ドライバーがクリーンなラップを走行し、チームは完ぺきな走行プランを実行しました。
最後のフリー走行では、予選と決勝に備えて、搭載燃料が多い状態と少ない状態での走行を行うことに専念しました。また、今日は路面温度が昨日よりもずいぶん高かったため、チームは各種タイヤの評価をよりいいかたちで実施することができました。
予選では、両ドライバーともトラフィックに引っかかることなく、堅実なラップを走行。なんの問題もなく、Q1を突破しました。ただ、トップ10には手が届かず、両ドライバーからは滑りやすいアスファルトではグリップがほとんどないとの報告がありました。その結果、フェルナンド・アロンソは11番手、そしてジェンソン・バトンは13番手から明日のレースをスタートします。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'19.137 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.094 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.233 |
4 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.481 |
5 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.674 |
6 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.800 |
7 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.857 |
8 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +0.860 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.118 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.188 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.335 |
12 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.449 |
13 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.463 |
14 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.822 |
15 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.015 |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.108 |
17 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.201 |
18 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.208 |
19 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.464 |
20 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.621 |
21 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.784 |
22 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.217 |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'18.704 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'18.958 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'19.054 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'19.133 |
5 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'19.330 |
6 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'19.376 |
7 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'19.381 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'19.551 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'20.032 |
10 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'20.378 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'20.282 |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'20.287 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'20.673 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'21.131 |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'21.536 |
16 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'21.785 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'21.401 |
18 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'21.454 |
19 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'21.692 |
20 | 31 | エステバン・オコン | Manor | 1'21.881 |
21 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'21.916 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-01
「レース戦略という意味では、予選11番手というのが、今日我々が夢見ることができたベストなポジションだったと思います。明日のレースではスタート時のタイヤを自由に選択できるとともに、コース上のクリーンサイドからのスタートとなります。ですから、今日は多くのことが自分たちの思い通りに進んだとも言えます。
ただ残念ながら、ここでは十分な速さがありません。数戦前は当たり前のようにQ3に進出し、7番手または8番手のポジション争いをしていたのに対し、ここでは9番手または10番手争いをしているのです。そのような状況なので、我々としては11番手の方がいいと思っています。ただ、それは枝葉の問題です。もっと大事なのは、我々がここではペース面で少し苦労している理由を理解する必要があるということです。
明日の決勝で重要な要素となるタイヤの摩耗は、チームやセット、また日によっても状況が異なっています。従って、明日はだれもが少し未知の状況を体験することになると思います。戦略に関しては非常にフレキシブル、かつオープンに決定する必要がありますし、その上で、自分たちになにができるのかを見てみましょう。
また、我々はタイヤを自由に選択することができるので、トラフィックに引っかからないことが明日の優先事項の一つになります」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「Q2で使用済みタイヤを履いてアタックした走行が、実際にはベストラップとなりました。最終ラップでは、センター1で新品タイヤをうまく機能させることができず、そこで0.3秒遅れました。セクター2と3はよかったのですが、セクター1ではバランスをうまくとることができませんでした。
現実的に、予選11番手および12番手というのが、我々が達成しうる最善のシナリオだったと思います。そうなれば、レースに向けては完ぺきでした。ただ、11番手と13番手でもそれほど悪くはありません。特に私はコースのクリーンサイドからのスタートとなりますし、タイヤ選択が自由にできるからです。それこそが、今回のようなレースに向けて必要なことです。トップ10入りを果たしても、9番手または10番手ではよくないのです。これは、Q2でスーパーソフトタイヤを装着して走行した場合、そのタイヤを履いて決勝をスタートしなければならないためです。スーパーソフトタイヤは管理しにくいタイヤですし、明日我々にはさらにいい戦略があるかもしれません。
明日の決勝でのペースが今日の予選よりもよくなることを願っています。我々は悪い状態にあるわけではないですし、レースを楽しみにしています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「F1史上メキシコGPが開催されたのは、1962年のノンチャンピオンシップレースを除いてたった16回です。そしてMcLarenは、そのうち3回のグランプリで勝利を収めました。同じく3回の優勝を飾ったのはLotusとWilliamsだけであり、それ以上の勝利を収めたチームはほかにいません。
従って、当然のことながら、11番手および13番手という予選結果には満足していません。我がチームの偉大な地位や名声が築き上げられるような予選パフォーマンスではないからです。ただそうは言っても、Q3進出を逃した場合は、それが達成し得るベストな結果なのです。
11番手のフェルナンドは、トップ10のドライバーとは違って、レースに向けてタイヤ戦略を自由に選択することができます。また、クリーンサイドのグリッドからスタートするので、ほこりっぽい路面では大きなメリットとなる可能性があります。一方、ジェンソンもフェルナンドのすぐ後方にあたる13番グリッドからスタートするため、彼にも同様のメリットがあります。
それらすべてを考慮すると、我々は両ドライバーの入賞を期待できるのです。それを達成することは容易ではないでしょうし、実際、容易にできることでは決してありません。ただ、フェルナンドもジェンソンも最もハードなレーサーの一人なので、明日のレースではトップ10入りを果たすために懸命な走りをみせてくれるでしょう」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「まずパワーユニットに関して、昨年ここでは高地の影響でパフォーマンスを大きく落としていましたが、今年はその対応がうまくいき、ほかのサーキットとほぼ同等のパフォーマンスを発揮できました。相対的に競争力が大きく上がったわけではありませんが、狙い通りに性能を維持できたことはまた一つの前進と考えます。
このサーキットは、ウォームアップに時間がかかるために、一度に多くのマシンがコース上に出ることから、チームとドライバーはその混走状況の中で予選をうまく管理していたと思います。結果としてQ3に進出できなかったのは残念ですが、このサーキットはタイヤの磨耗が激しいことが分かっています。明日のレースではスタートタイヤを選択できることがメリットになると考え、ポイント獲得を目指します」