「ここのファンはすばらしく、F1に対する多大なサポートをいただいています」
#MexicoGP
#McLarenLIVE
例年にない寒さに見舞われたアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでの初日は、有意義な一日となりました。今朝は路面温度がわずか14℃で、全体的にグリップがほとんどない中、チームは1回目のセッションの大半を各種空力コンポーネントの評価とパワーユニットの設定に費やしました。赤旗による中断が少しあったものの、午前中は実りの多い内容となり、セッション終了前にすべてのプログラムを完了しました。
一方、午後のセッションでは、いったん路面温度が上昇し、それに伴ってグリップが増すと、土日に向けたマシンのバランスやセットアップの作業がずいぶん行いやすくなりました。マシンの進化には午前中よりも満足しているとの報告が両ドライバーからあり、2人とも予定していた走行プログラムを無事完了することができました。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'20.914 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.079 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.158 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +0.286 |
5 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +0.495 |
6 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.533 |
7 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.759 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.813 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +0.922 |
10 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.301 |
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +1.586 |
12 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.649 |
13 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +1.809 |
14 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.963 |
15 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +1.996 |
16 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +2.175 |
17 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.175 |
18 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.428 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.642 |
20 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +3.169 |
21 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.183 |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.436 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'19.790 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.004 |
3 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.435 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.469 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.658 |
6 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +0.784 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.829 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.839 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.184 |
10 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.213 |
11 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.403 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.408 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.536 |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +1.652 |
15 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.789 |
16 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.995 |
17 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.190 |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.207 |
19 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.247 |
20 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.315 |
21 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.508 |
22 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.618 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「昨年と同様に路面が非常に汚れていて滑りやすかったため、今日はみんなにとって骨の折れる一日となりました。
最初のセッションでは、マシンで新しいことをいくつか試しました。その後、2回目のセッションでは、各種タイヤをテストしましたが、かなりの摩耗が発生しました。これからコースが清掃され、グリップがさらに増すので、土日には状況が改善されるはずです。
2回目のセッションの最後にブレーキシステムで異常を発見したため、念のためマシンを止めて、いくつかチェックを行いました。
明日はパフォーマンスの向上に重点を置くつもりですが、予選でQ3に進出するのは容易ではないかもしれません」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今朝は一般的なテストをかなりたくさん実施したので、FP1は今週末に向けてはそれほど有効ではありませんでした。
一方、FP2ではメキシコGP向けのテストをさらにたくさん実施しました。マシンのバランス関連の作業を多数実施し、最終的に少し興味深いものを見つけることができました。ここは空気が薄いためにグリップが非常に低いので、ここでいい気分になれることはないでしょう。明日我々が取り組めるものを今日のセッションで見つけられたことを願っています。
スーパーソフトタイヤではかなりの摩耗が発生しますが、その状況はセッションが進むにつれて改善しました。ただ、ロングランは厳しい状況でした。スーパーソフトタイヤを履いている際には、だれもがそう感じたと思います。それでも、我々は自分たちがもっているものを最大限に生かすしかないのです。
レース序盤では、スーパーソフトタイヤを装着しているマシンの多くが、4〜5周目にはピットインするだろうと考えています。それによって、順位が入れ替わり、少しエキサイティングなレース展開になるでしょう。ミディアムタイヤは、ほかの2つよりもうまく機能しています。一番長持ちしますし、今のところ摩耗は発生していないようです。ただ、その分、グリップはありません。
我々はトップ10圏内ギリギリの位置につけていると思います。(トップ10を目指すのは)前回のレースよりも少し難しいかもしれませんが、トップ10入りをわずかに逃したとしても、それほど悪いわけではありません。その場合は、タイヤ戦略を自由に選択できるからです。もちろん、予選ではQ3に進出するためにベストを尽くします。ただ、Q3進出という名声よりもレース戦略の方がより大事なのです。目標は、ポイント獲得です。
最後になりましたが、金曜日の時点で、すでにこれほどたくさんの観客の皆さんにお会いできることをとてもうれしく思います。ここのファンの方々はすばらしく、F1に対する多大なサポートをいただいています。会場はすばらしい雰囲気ですし、週末を楽しみにしています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今朝は非常に寒かったので、その天候に少し驚かされました。路面温度もかなり低かったものの、両ドライバーが予想以上に低くなったタイヤの温度にうまく対処してくれた結果、FP1はアクシデントもなく終了しました。
午後には気温が上昇し、それとともにアスファルトの温度も上昇したことから、フェルナンドとジェンソンからはマシンのバランスが改善し、よりドライブしやすいハンドリング特性になったとの報告がありました。ただ、標高が高いために、空気が薄く、それによって空力面では難しい状況となります。
今日は両セッションで、2台とも予定していたプログラムをすべて完了することができました。そしてFP2終了時には、すばらしいとまではいかなくとも、賞賛に値する10番手および12番手という結果でした。
今夜、たくさんのデータを精査する必要がありますが、明日の午後の予選ではそこそこのパフォーマンスを期待できる理由があります。予選では、我々が現地入りして以来初めて、気温が20℃を超えると予想されています」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「メキシコでの初日は、午前中の気温が大変低く、かつサーキットの路面がほこりっぽかったことから、タイヤのグリップが極端に低く、車体調整や評価が難しい一日となりました。パワーユニットの方は高地でのパフォーマンス確認とセッティングに集中し、車体側は新部品やマシンバランスなどをテストする忙しいセッションとなりました。午後には日差しも戻り、午前中の走行データをもとにマシンのセットアップを行い、ロングランを通して明日の予選に向けてパワーユニットのリファインができました。
昨年との比較では、高地によるターボへの影響は改善されているものの、エンジンマッピングやデプロイなどの細かな調整がいくつかの課題として残っているため、これから明日にかけて、さらなる調整を進めます」