モータースポーツ > F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 > 第19戦 メキシコGP プレビュー
2016.10.26 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第19戦 メキシコGP メキシコGP プレビュー

メキシコGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第19戦メキシコGP(開催地:メキシコ・メキシコシティ、10月28日〜30日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「メキシコは標高2,200mの高地に位置し、空気が薄いために、空気を取り込むターボへの影響がパワーユニットのパフォーマンスを左右することになります。

同時に、アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、ロングストレートもあるので、パワーエフェクトの影響も考えながら、マシンとの適正化を図る必要があります。昨年は厳しいレースとなりましたが、今年はUSGPから続くチームのいい雰囲気と、進化した我々の技術をみせられることが重要だと思っているので、ポイントが獲得できるようにがんばります」

レース日時
10月28日(金) フリー走行1 10:00〜11:30 (日本時間 10月29日<土>00:00〜01:30)
フリー走行2 14:00〜15:30 (日本時間 10月29日<土>04:00〜05:30)
10月29日(土) フリー走行3 10:00〜11:00 (日本時間 10月30日<日>00:00〜01:00)
予選 13:00〜14:00 (日本時間 10月30日<日>03:00〜04:00)
10月30日(日) 決勝レース 13:00〜 (日本時間 10月31日<月>04:00〜)
※決勝レースは71周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス
所在地 メキシコシティ
コース全長 4.304km
周回数 71周
トップスピード 時速366km
特徴 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスは、昨年23年ぶりにF1レースの開催地として戻ってきたサーキットで、その形状としては長い直線2本で形成されるセクター1、中・高速のテクニカルコーナーが連続するセクター2と、低速コーナーが中心のセクター3からなり、モンツァに次ぐ高速コースとなる。標高2,200mの高地で、空気中の酸素が平地の78%という環境の中、ターボチャージャーに取り込まれる空気が薄くなるために、通常より高回転領域で働く必要があり、信頼性と効率の面で優れたターボを搭載していることがレースでの成功のカギを握る。空気が薄いことは、車体への影響も少なからずあり、ダウンフォースが減少することでマシンが浮いてしまい、速度が落ちてしまう。それを避けるためにも、エアロパーツやマシンのバランス、グリップなどもすべて普段とは異なるセッティングを強いられる。また、昨年の経験ではコースの路面がとても滑りやすく、今年使用されるスーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種のタイヤがどの程度のトラクションと耐久性を両立できるかの理解を早める必要もあり、各チームが忙しいフリー走行セッションを迎えることになる。
気候 今週末の天候は日中が20℃前後で、朝晩はさらに涼しい気候が予想されている。現在の予報では、日曜日のレース時に雨の可能性も出ている。

2015年優勝者:ニコ・ロズベルグ (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:ニコ・ロズベルグ 1分20秒521 (67周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分20秒521 (2015年、ニコ・ロズベルグ、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称