「明日はさらに上の順位につけるかもしれません」
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McLaren-Hondaは、日曜日に行われるマレーシアGPの決勝に向けて、かなりスムーズなスタートを切りました。両ドライバーはセパンの再舗装された路面とわずかに形状が変更された緩やかなコーナーを初めて体験し、ほぼトラブルフリーでセッションを終了しました。
蒸し暑く、路面温度が高かったにもかかわらず、両マシンとも問題なく走行を行いました。ただ、FP2の序盤には、両ドライバーが走行中にマシンのフロアーを軽くぶつけてしまったため、ボディワークの修理のために少し遅れが生じました。
いずれのドライバーも最適なセットアップを見つけることはできなかったものの、アソンロがパワーユニットの部品交換による一連のグリッドペナルティーを受けるとともに、今週末は変わりやすい天気が予想されているため、土日にできることはまだたくさんあります。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'35.227 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | +0.494 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.088 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.104 |
5 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.283 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.526 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.746 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +2.286 |
9 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +2.374 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +2.386 |
11 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.620 |
12 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +2.634 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.659 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.694 |
15 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +2.828 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.957 |
17 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.086 |
18 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +3.112 |
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.921 |
20 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +4.809 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +5.400 |
22 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'34.944 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.233 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.661 |
4 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.898 |
5 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.093 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.340 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.352 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.393 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.446 |
10 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.771 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.892 |
12 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +1.996 |
13 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +2.072 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.104 |
15 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.166 |
16 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +2.353 |
17 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.505 |
18 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.603 |
19 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.720 |
20 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.845 |
21 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.934 |
22 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +3.046 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日は多くの周回を重ねるとともに、予定していたすべてのテストを実施しました。さらに来年のマシンを見据えた実験もいくつか行うことができ、結果は非常にポジティブでした。
明日の予選で我々がどれだけできるのかを見る必要があります。FP3ではロングランに集中するので、特にそう感じています。今週末はペナルティーを受けるので、私の予選はかなり短いものになるでしょう。(ポールポジションのラップタイムから)107%以内のタイムで走行し(※107%を超えると、決勝に出場できない)、その後はTV画面で予選を観戦するつもりです。日曜日のレースに向けて、新品タイヤをできる限り多く残しておくためです。
新しいアスファルトはいい改善点であり、グリップが格段に増しました。金曜日の私の最速タイムは、昨年は1分42.5秒でしたが、今年は1分36.2秒でした。一年で6秒タイムを短縮したのです。マシンが昨年より2秒〜2.5秒速くなったとすると、アスファルトの再舗装によってさらに3秒ほど短縮できたということです。高いグリップを得られるのはいい気分です。
天気予報によると、土日は雨になる可能性があります。予選やレースが雨の影響を受けるのかどうかはまだ分からないので、後方からスタートすることはそれほど悪いことではないかもしれません」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「マシンのセットアップを変えるのに思ったより時間がかかったため、FP2ではコースに出るのが少し遅れました。そのため、ほかのマシンが燃料を多く積んでいるときにコース上に出ることになりました。その後、10コーナーでケビン・マグヌッセン選手(Renault)の後方に引っかかり、彼がレースラインをキープしながら走行していたため、私のラップタイムに影響が出ました。
マシンのシングルラップのペースはそれほど悪くありませんし、明日はさらに上の順位につけるかもしれないとも思っています。ロングランのペースはまだあまりよくないのですが、それを改善するためにバランス面でなにができるのかは理解しているつもりです。
ここの新しいアスファルトはとても変な感触です。高いグリップがあるように感じるにもかかわらず、あるところで突然グリップを失うのです。従って、どれだけのグリップが得られるのかを読むのは容易ではありません。突然オーバーステアになるという意味では、ソチのサーキットに少し似ています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「再舗装および形状変更されたセパン・サーキットは、今週末、我々のチームとエンジニアに大きな挑戦を突きつけています。幸いにも、今日はなんの問題もなく一日を終え、両セッションでマシンの調整を行いながら、有効なテストデータを収集することができました。
フェルナンドはすぐにいいペースで走り始め、ときには非常に速いペースで走行し、週末に向けて前向きなスタートを切ることができました。パワーユニットに新しいパーツを投入することで、フェルナンドが大きなグリッドペナルティーを受けることはフラストレーションがたまります。ただ、それは週末における我々のプログラムの中ですでに考慮されていることであり、日曜日にその逆境に耐えられるマシンと戦略を彼に提供するべく、我々は懸命に仕事に取り組みます。
今週末はジェンソンにとって300回目のグランプリとなりますが、これは重要な節目です。また、これは我がチーム全員およびパドック内の多くの人々が本人と一緒に祝う出来事です。ジェンソンはまだ十分に満足できるバランスをつかめていませんが、収集した膨大なデータを今夜解析した上で、明日の予選に向けてセットアップの方向性を選択します」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「本日、予想通り高温多湿な環境で行われたフリー走行では、Renaultの火災による赤旗中断やセンサーの故障といったマイナーなトラブルがあったものの、エアロやタイヤの確認など計画通りの走行を行うことができ、満足しています。セットアップもいろいろと試すことができ、明日の予選に向けた最終調整が進むことを期待しています。
また、Hondaとして持ち込んだパワーユニットのアップデートでは、主にエンジン周りの耐久性と軽量化を中心とした改良を行っており、大幅な出力アップはならなかったものの、本日のFP1、FP2ともにスムーズに走行しました。2つのセッションで本日の第一目的である、パワーユニットに関する走行データを確認できましたので、レースに向けてじっくりとチューニングを行いたいと思います」