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2016.09.14 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第15戦 シンガポールGP シンガポールGP プレビュー

シンガポールGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第15戦シンガポールGP(開催地:シンガポール、9月16日〜18日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「シンガポールのナイトレースは、まぶしい照明の中に浮かび上がる市街地コースで走るマシンが美しく、まさにエンターテインメントと言えるスペクタクルレースです。その美しさとはうらはらに、高温多湿の環境下での長いレースは、チームとドライバーの体力と精神力を奪う、シーズンで最も厳しい戦いの一つとなります。

ここシンガポールから遠征レースが始まりますが、直前のモンツァやスパなどのパワーサーキットとは異なる特性のため、まずは土日でのマシンのセットアップがとても重要となります。我々のマシンはブレーキング時のバランスがいいのが強みの一つですので、こういった市街地コースに適していると思います。それに見合ったパワーユニットの調整を行い、週末を通してドライバー2人のスキルが生かせるよう頑張ります。

今週末はより多くのポイント獲得を期待し、全力で戦います」

レース日時
9月16日(金) フリー走行1 18:00〜19:30(日本時間 19:00〜20:30)
フリー走行2 21:30〜23:00(日本時間 22:30〜24:00)
9月17日(土) フリー走行3 18:00〜19:00(日本時間 19:00〜20:00)
予選 21:00〜22:00(日本時間 22:00〜23:00)
9月18日(日) 決勝レース 20:00〜 (日本時間 21:00〜)
※決勝レースは61周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 シンガポール市街地サーキット
所在地 シンガポール
コース全長 5.065km
周回数 61周
トップスピード 時速305km
特徴 元祖F1ナイトレースのシンガポールGPは、高温多湿な環境のため、F1ドライバーにとって最も過酷と言われる一方、このレースを楽しみにしているドライバーも多い。レースペースはモナコの次に遅いが、90度のコーナーが多いトリッキーな市街地で、そびえ立つコンクリートの壁を避けながら、50℃を超えるコックピットの中で2時間戦い続ける。また、このレースは過去のすべてのレースでセーフティカーが出動しているため、何事にも備えるためにチーム全員が常に集中力を高めていなければいけない。滑りやすい路面を走行するため、今回のレースにはオーストリアGP以来のウルトラソフト、スーパーソフトとソフトの、最も柔らかいタイヤが3種類用意されている。観客にとっては、コース上に設置されたまぶしい照明が火花を散らして走るマシンを照らすという、ほかでは味わうことができない異次元の世界を楽しむとともに、夜でも賑わう街並みを満喫するという、F1の「スペクタクル」が味わえる特別な週末となる。
気候 今週末の天候は雷雨の可能性が高く、気温32℃前後、湿度75%以上と、蒸し暑く、難しい環境の中でのレースが予想される。

2015年優勝者:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
2015年ファステストラップ:ダニエル・リカルド 1分50秒041 (52周目、レッドブル・レーシング)
ラップレコード:1分50秒041 (2015年、ダニエル・リカルド、レッドブル・レーシング)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称