2016.07.27 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第12戦 ドイツGP ドイツGP プレビュー

ドイツGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第12戦ドイツGP(開催地:ホッケンハイム、7月29日〜31日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「ホッケンハイムリングは、ハイスピードでバトルが展開される第1セクターと、1km以上に及ぶ全開区間などパワーハングリーで、我々にとっては難しいサーキットになりますが、オーストリア、シルバーストーンなど、McLaren-Hondaチームはヨーロッパラウンドを通して一戦ごとの着実な進化が証明できていると感じています。前戦のハンガリーでもフェルナンドが7位でフィニッシュするという力強いパフォーマンスを見せることができましたので、今週末のドイツGPにこの良い流れを持ち込み、レースでの入賞を果たしたいと思います。
一方、ドイツGPはMcLaren-Hondaチームとしては過去に走行した実績はなく、比較データがないために、早速金曜日のフリー走行時からセットアップに忙しくなりそうです。ここ数戦はパッケージ全体に各種信頼性の問題も発生していますので、今一度チームとして万全の確認をした上で今週末に臨みたいと思います」

レース日時
7月29日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 17:00〜18:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 21:00〜22:30)
7月30日(土) フリー走行3 11:00〜12:00(日本時間 17:00〜18:00)
予選 14:00〜15:00(日本時間 21:00〜22:00)
7月31日(日) 決勝レース 14:00〜 (日本時間 21:00〜)
※決勝レースは67周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 ホッケンハイムリンク
所在地 ドイツ・ホッケンハイム
コース全長 4.574km
周回数 67周
トップスピード 時速350km
特徴 ホッケンハイムリンクは、比較的平坦でストレートが多い、スタジアム型のパワーサーキットレイアウトとなっている。2015年シーズンはドイツGPの開催がなかったものの、このサーキットは1977年より、ニュルブルクリンクと並んでF1の開催を担っているサーキットの一つ。2002年のレイアウト変更後も、ドイツの代表的サーキットの一つとして、多くのファンがF1の週末に集まる。サーキットとしては、2つの長い全開区間と低速コーナーのコントラストが大きい前半部分と、中低速コーナーが続く後半部分で構成されるが、ドライバーにとってはテクニカルコースでありながらも、オーバーテイクポイントが多くバトルになると見ごたえがあるサーキット。全開でのパワー、ERS、ブレーキング、ギア変更など、どれを取ってみても他のサーキットから突出して厳しいサーキットではないが、総合的に難しく、燃料消費には注視が必要である。アスファルトのグリップ力は中間に位置し、ストレートと各種速度のコーナーの両方のドライビングを必要とするので、もっとも柔らかいウルトラソフトではなく、レースにはスーパーソフト、ソフトとミディアムの3種のタイヤが用意されている。2014年はほとんどのマシンがレース終了までに3回のピットストップを行っており、今年のタイヤのコンパウンドがどう影響するのかも見どころとなる。
気候 夏のドイツGPは、欧州大陸の強い日差しとアスファルトの照り返しなどで暑くなる傾向にある。今週末の予報は28℃前後の予想だが、弱い雨もぱらつく予報となっている。

2014年優勝者:ニコ・ロズベルグ (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2014年ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1分19秒908 (53周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分13秒780 (2004年、キミ・ライコネン、ウェスト・マクラーレン・メルセデス)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称