「明日もまだあらゆる可能性が残されている」
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明日のヨーロッパGP決勝を前に行われた本日の予選において、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは、それぞれ14番手および19番手という残念な結果に終わりました。明日の決勝は、難しく、ミスの許されないバクー市街地サーキットで開催される初のF1レースとなります。
予選は、アクシデントとイエローフラッグによって何度も中断される非常に忙しいセッションで 、どのドライバーも快適な環境で走行することができませんでした。Q1では、バトンが15コーナーでタイヤをロックアップさせ、フラットスポットを作ってしまいます 。その後、タイヤが回復してから再度アタックに臨んだものの、トラフィックのない状態でタイム計測を行うことができませんでした。一方、アロンソはQ2に進出したものの、トラフィックをかわしながら、タイヤをセーブし、かつイエローフラッグが出される中での走行となり、実力に見合ったラップタイムを刻むことができませんでした。
これまでのところ、今週末はすべてのセッションでサプライズが待ち構えており、明日のレースも例外ではないでしょう。従って、明日もまだできることはたくさん残っています。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'44.352 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.258 |
3 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.188 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +1.268 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.278 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.383 |
7 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +1.549 |
8 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.602 |
9 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +1.629 |
10 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.672 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.779 |
12 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.838 |
13 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.009 |
14 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.158 |
15 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.318 |
16 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.672 |
17 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.748 |
18 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.806 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.976 |
20 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.027 |
21 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +3.204 |
22 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'42.758 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'43.515 |
3 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'43.966 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'43.966 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'44.269 |
6 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'44.483 |
7 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 1'44.717 |
8 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'45.246 |
9 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 1'45.570 |
10 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 2'01.954 |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'44.755 |
12 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'44.824 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'45.000 |
14 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'45.270 |
15 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'45.349 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'46.048 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | 1'45.665 |
18 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 1'45.750 |
19 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'45.804 |
20 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'46.231 |
21 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'46.348 |
22 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'46.394 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「今日の予選はかなり難しかったです。実際、Q1は非常にストレスの溜まるセッションでした。アクシデントやイエローフラッグによる中断が多発し、トラフィックに何度も引っかかったため、クリーンな状態のラップを走行するのは容易ではありませんでした。
今日はほかのチームがエンジン性能を向上させたため、我々にはQ3に進出するほどの速さはなかったものの、自分たちのポテンシャルを最大限に引き出すことができませんでした。14番手というポジションよりも少し上の位置を狙うことができたと思います。
Q2の最後の走行では、3コーナーでイエローフラッグが約15秒間出され、それによって私はDRSを作動することができず、ラップタイムを0.2秒ロスしました。また、我々はすべてのことをうまく進めることができなかったように思います。コース上でトラフィックに引っかかり、複数のマシンに囲まれてペースから外れてしまったので、少し不運でした。
14番手というポジションは理想的ではないものの、今日の予選ではアクシデントが多発し、何台ものマシンがコースオフしました。それを考えると、明日のレースでもまだあらゆる可能性が残されています。セーフティーカーやアクシデントが発生すれば、我々がポイント圏内に繰り上がる可能性はあるので、それを目標にします。
チャンスが到来した際に、それをつかめるよう集中して臨みます」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「Q1では、15コーナーでタイヤをロックアップさせてしまいました。予選前には毎回新しいブレーキを取り付けますが、今日は少しブレーキ力が強かったです。今週末はこれまで7番手から8番手につけていたので、今日はとても残念でした。我々のマシンがそれほど速いのかどうかは分かりませんが、19番手ではないはずです。
ここでの走行は トラフィックがあるので、容易ではありません。タイヤにフラットスポットができたあと、マシンを前後に回転させるためにドーナツスピンをしましたが、通常それはこのタイヤにとってベストな対処方法ではないのです。ですから、ピットインして新品のタイヤに履き替えてから、Q1の残りのセッションに臨むべきでした。(Q2進出に向けて)もう少し余裕があると思っていましたが、実際はそうではありませんでした。
明日はレースを楽しむようにします」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「明日バクーで開催される初のヨーロッパGPに向けて、14番手および19番手という予選結果に終わったことは非常に残念です。
午後に行われた1時間の予選セッションが重要になることは分かっていました。特にQ1はコース上にいるマシンの台数が最も多いので、それはなおさらのことです。残念ながら、ジェンソンはクリアラップを走行することができず、15コーナーではタイヤがロックアップしました。その後、トラフィックに引っかかり、イエローフラッグが出されたことによって、最後のアタックラップでは、少し摩耗したスーパーソフトタイヤから最大限のパフォーマンスを引き出すことができませんでした。
一方、フェルナンドはQ2に進出したものの、彼も真の実力に見合ったラップタイムを叩き出すことができませんでした。イエローフラッグが何度も出される中、トラフィックに引っかからずにラップを走行しようとする、難しいセッションでした。
ただ幸いにも、明日のレースは予測不能かつエキサイティングな内容となることが予想されており、どんなことも起こりえます。今夜はホテルに戻って、自分たちの傷を癒しますが、明日はどんなチャンスもものにできるよう懸命にプッシュします。まだ終わったわけではありません」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「バクーサーキットの長いストレートはパワー影響が大きく苦戦を予想していましたが、本日の予選はやはり非常に厳しい結果となりました。
マシンのパフォーマンスはプラクティスでうまくセッティングがまとまって中団で戦えるレベルであったと思いますが、バトン選手とアロンソ選手はトラフィックやイエローフラッグの影響により、クリーンなアタックラップをうまくまとめる事ができず、ともにQ3に進むことができませんでした。
午前中のGP2レースの結果を見て分かる通り、このサーキットはアクシデントも多く、レースマネージメントをうまく行うことでポイントを獲得するチャンスもあると思いますので、明日の決勝に向けてチームと戦略を固めたいと思います」