Hondaは、FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第8戦ヨーロッパGP(開催地:アゼルバイジャン・バクー、6月17〜19日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。
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レース日時
6月17日(金) | フリー走行1 13:00〜14:30(日本時間 18:00〜19:30) フリー走行2 17:00〜18:30(日本時間 22:00〜23:30) |
6月18日(土) | フリー走行3 14:00〜15:00(日本時間 19:00〜20:00) 予選 17:00〜18:00(日本時間 22:00〜23:00) |
6月19日(日) | 決勝レース 17:00〜(日本時間 22:00〜) ※決勝レースは51周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了 |
サーキット情報
サーキット名 | バクー・シティ・サーキット |
所在地 | アゼルバイジャン・バクーコース |
コース全長 | 6.006km |
周回数 | 51周 |
トップスピード | 時速340km |
特徴 | F1初開催となるバクーは、カスピ海の西側の海岸に面したアゼルバイジャンの首都であり、名前の由来はペルシャ語で「風」もしくは「吹く」からなり、その意味の通りに風が強い街である。舞台となるバクー・シティ・サーキットは、城がある旧市街地と高層ビルが並ぶ近代的なエリアを結ぶストリートサーキットであり、エリアによりコースの幅も大きく変わるユニークなレイアウト。市街地コース特有の連続した低速コーナーの部分もあるが、2.1kmのストレートなどスロットル全開率や燃料消費量なども非常に高く、ほかの市街地コースとは特性が異なり、世界一全体スピードが速いストリートサーキットになると言われている。パワーと燃費の観点からは大変厳しいサーキットとなり、前戦のカナダGPとコースの特性が似ているところもある。ブレーキングやタイヤへの負担はさほど高くないが、新しいアスファルトが引かれていることと風の影響で路面のグリップ力は低く、決勝レースに用意されているスーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種類のタイヤで各チームがどのように攻略するのかが見どころとなる。すべてのチームとドライバーが初めての走行となるため、金曜日のフリー走行以後、各マシンが事前のコースシミュレーションでは図りきれない状況を把握すべく、忙しく走行やセットアップの調整を行うことが予想されている。 |
気候 | 今週の予報は毎日30度以上の晴天が続く予定で、前戦のカナダGPからは15度以上の気温変化となり、チーム・ドライバーにとっては暑さと戦うグランプリとなりそうだ |
※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称
長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「F1の開催が初めてとなる、バクーの市街地サーキットは、とても長いストレートや90度のコーナーからなるストップ&ゴーサーキットとなり、前戦のカナダと似通ったサーキットと予想されます。コースの特性を考えると、また我々にとってはタフなチャレンジになる事が予想されますので、カナダからの課題を分析し、改善して臨みたいと思います。
モントリオールとバクーの連戦は距離や時差の関係で、チーム全員がガレージやマシンのセットアップで忙しく作業を行うことになります。ただ、一方では新しい街でのレースはいつも新鮮な気持ちで臨む事ができ、さらにはレース初開催の場に立ち会えるというのは光栄な出来事ですので、週末を大変楽しみにしています」