Hondaは、FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第5戦スペインGP(開催地:バルセロナ県モントメロ、5月13日〜5月15日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。
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レース日時
5月13日(金) | フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 17:00〜18:30) フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間21:00〜22:30) |
5月14日(土) | フリー走行3 11:00〜12:00(日本時間 18:00〜19:00) 予選 14:00〜15:00(日本時間 21:00〜22:00) |
5月15日(日) | 決勝レース 14:00〜 (日本時間 21:00〜) ※決勝レースは66周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了 |
サーキット情報
サーキット名 | シルクイート・デ・カタルニア |
所在地 | スペイン・バルセロナ・モントメロ |
コース全長 | 4.655km |
周回数 | 66周 |
トップスピード | 時速345km |
特徴 | 1991年にF1のカレンダーに加わったカタルニア・サーキットは、全16コーナーの8割以上が中・高速コーナーで構成されていて、特に出口が見えない形状の3コーナーやストレートに差し掛かる前の高速の9コーナーがドライバーを試すこととなる。高速コーナーでの安定性がないとドライバーはアクセルを踏み込むことができず、大きなタイムロスとなりえる。比較的年季が入ったサーキットのため、アスファルトのグリップ力は高いが、同時に磨耗も激しい。今年のレースでは初めてとなる、ソフト・ミディアム・ハードの3種のタイヤがレースには用意されており、例年より柔らかめのコンパウンドを使用することとなるため、チームのピットストップ戦略がレースに大きく影響するだろう。オーバーテイクが少ないサーキットのため、一番の見どころはスタートから1コーナーまでの、シーズン最長となる730m間で繰り広げられるポジション争いとなる。 |
気候 | レース週末は20℃前後との予報だが、今週は晴れから雨へと変わりやすい天候となりそうだ。 |
2015年優勝者:ニコ・ロズベルグ (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:ルイス・ハミルトン 1分28秒270 (54周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分21秒670 (2008年、キミ・ライコネン、フェラーリ)
※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称
長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「スペインGPより、夏の忙しいヨーロッパ戦が始まります。シーズン開幕からの4戦は、ハプニングも含め盛りだくさんの内容でしたが、ロシアGPでのダブル入賞がチームワークとメンバーの絆をさらに深めた形で、アロンソのホームレースに向かうことができて楽しみにしています。
カタルニア・サーキットは、とてもテクニカルな、中・高速コーナーが多い総合コースで、マシンのあらゆる部位の強さが試されます。単純なるパワーで言えば、今までの4戦のサーキットのほうがパワーユニットへの負担は高いですが、スペインでうまくレースを運ぶためには、マシンの全体バランスがとても重要になります。パワーユニットとしては、ドライバー、サーキットそしてマシンのそれぞれのポテンシャルを発揮し、バランスを保つための適切なエネルギーマネージメント(デプロイメント、回生、スロットルレスポンスなど)をフリー走行時に上手にセットアップすることが重点項目となります。また、チームはシャシー側のアップデートを準備していますので、初めてのペアリングを試す重要な週末となります。
スペインではロシアからの良い流れを引き継ぎ、ポイント圏内のポジション獲得を目指して万全の準備でレース週末に臨みたいと思います」