モータースポーツ > F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 > 第5戦 スペインGP 1日目フリー走行
2016.05.13 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第5戦 スペインGP スペインGP 1日目フリー走行

スペインGP 1日目フリー走行

バルセロナ・カタルニア・サーキット、5月13日(金)

「ロングランのペースはそれほど悪くない」

#SpanishGP
#McLarenLIVE

今日はこの難しいカタルニア・サーキットの特性に合うよう、 MP4-31をチューニングしながら、新しいコンポーネントの取り付けや評価も行うという忙しい一日となりました。ジェンソン・バトンは、 リアエンドの微妙なハンドリングバランスの悪さを解消するべく懸命に取り組みました。 午後のセッション終盤には、ようやくうまく調整することができています。一方、フェルナンド・アロンソはそれほど問題を抱えることはなかったものの、FP2の最初に人工芝の上を走行した後、プランク(マシン下部にあるパネル)の交換が必要となりました。

フェルナンド・アロンソ MP4-31-04

FP1 1分26.243秒(トップとの差 +2.292秒) 18周 10番手
FP2 1分25.342秒(トップとの差 +1.420秒) 31周 7番手

「今日はマシンの感触がかなりよかったです。特にリアのグリップに関しては、明日に向けて、 いくつか改善する必要があります。マシンに対してはまだ完全に満足しているわけではないので、さらにいくつか試してみるつもりです。

我々は今夜、ジェンソンと私のマシンから得たデータを確認し、明日に向けて、より良い解決策を見い出すつもりです。

明日の予選に向けて、我々は(前戦の)ロシアと同じ状況にいると思います。フリー走行のラップタイムを見る限り、トップ10内に入れるように見えますが、我々がQ3に進出するにはさらに一押ししなければならない傾向があり、まだそのステップを踏み出せていないのです。

それでも、パワーユニットの性能はここではロシアほど重要ではありませんので 、なんとか対処できるかもしれません。どうなるのか見てみましょう」


ジェンソン・バトン MP4-31-03

FP1 1分27.610秒(トップとの差 +3.659秒) 19周 19番手
FP2 1分25.893秒(トップとの差 +1.971秒) 20周 12番手

「今日は良くも悪くもない一日でした。FP1は難しいセッションとなり、その後のFP2では序盤はマシンをガレージから外に出すことができませんでした。

ただ、最終的にはマシンで少し周回を重ねることができ、我々のロングランでのペースはそれほど悪くありませんでした。最後にソフトタイヤを装着して走行した際には、バランスがよくなりました。今日はマシンのリアエンドが『浮いている』ような感触があり、そのために大きな問題を抱えていたのですが、バランスを改善できたことは励みになりました。我々は目標に近づきつつあるのです。

我々がレースごとにアップグレードを導入しているのはすばらしいことですが、それらのアップグレードが機能するのかどうかを見極めるために、金曜日のフリー走行でかなりの時間を費やす必要があります。今日は忙しい一日でしたが、明日はパフォーマンスと予選に集中できるでしょう。

今回のレースでポイントを獲得するのは容易ではありませんが、我々はベストを尽くします」


エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「我々は既にこのサーキットで(開幕前に)多数のテストをしているため、ここバルセロナ・カタルニア・サーキットでは、現地入りしてマシンを走らせるだけだと思われることがよくあります。ただ、実際には、それとは全く異なる状況であることがほとんどです。テストを実施するのは低温の冬場であり、また(開幕前テストを行う)2月から(スペインGPが開催される)5月までの間に車体およびパワーユニットの大規模な開発が行われるため、ここで理想的なバランスを見つけるのが難しいことがよくあります。

今日はマシンの最適なスポットを見つけるのに少し苦労しましたが、最終的には自分たちの進化に関してポジティブな感触を持てました 。また、今回のレース用にかなり広範囲に及ぶアップグレードパッケージを導入しましたが、それらのコンポーネントのどの部分を土日に使用するのかを理解するために、その効果を見極める必要があります。

また、昨夜から今日にかけてのメカニックの懸命な仕事ぶりにも感謝しなければなりません。本日の両セッションにおいて、修理やアップグレート品の取り付け、及びマシンの対応などたくさんの作業がありましたが、メカニックのメンバーはすばらしい仕事をしてくれました。

まだやるべきことはたくさん残っていますが、我々は既にかなりの進化を遂げています」


長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「パワーユニットは、両マシンともにソチから引き続き同じ仕様のものを持ち込んでいますので、スペインGPの走行初日は、サーキットに持ち込んだいくつかの新しい車体コンポーネンツのテストが行われました。

周回を重ねたことで、それぞれのパーツ特性の把握が進んだと思いますが、走行を終えた段階でのドライバーコメントとしては、クルマの挙動にあまり満足していない様子でした。 車体のセットアップを引き続き行う必要がありそうです。

全体のパフォーマンスとしては中団に位置していますので、本日の走行データの確認と、明日の午前中のセットアップでさらなるパフォーマンスの向上に期待しています」

フリー走行1

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
15セバスチャン・ベッテル Ferrari1'23.951
27キミ・ライコネン Ferrari+0.138
36ニコ・ロズベルグMercedes+0.503
444ルイス・ハミルトン Mercedes+0.660
53ダニエル・リカルド Red Bull+1.465
633マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.634
777バルテッリ・ボッタス Williams+1.721
855カルロス・サインツ Toro Rosso+2.127
919フェリペ・マッサ Williams+2.235
1014フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+2.292
1120ケビン・マグヌッセン Renault+2.625
1226ダニール・クビアト Toro Rosso+2.632
1327ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+2.987
1411セルジオ・ペレス Force India+3.113
1512フェリペ・ナスルSauber+3.302
168ロマン・グロージャン Haas+3.307
1721エステバン・グティエレスHaas+3.332
189マーカス・エリクソン Sauber+3.441
1922ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+3.659
2094パスカル・ウェーレイン Manor+4.133
2188リオ・ハリアントManor+5.101
2245エステバン・オコン Renault

フリー走行2

順位 ゼッケン ドライバー チーム タイム/差
16ニコ・ロズベルグMercedes1'23.922
27キミ・ライコネン Ferrari+0.254
344ルイス・ハミルトン Mercedes+0.719
45セバスチャン・ベッテル Ferrari+1.095
555カルロス・サインツ Toro Rosso+1.209
63ダニエル・リカルド Red Bull+1.272
714フェルナンド・アロンソ McLaren-Honda+1.420
833マックス・フェルスタッペン Red Bull+1.453
911セルジオ・ペレス Force India+1.515
1027ニコ・ヒュルケンベルグ Force India+1.531
1177バルテッリ・ボッタス Williams+1.786
1222ジェンソン・バトンMcLaren-Honda+1.971
138ロマン・グロージャン Haas+1.977
1420ケビン・マグヌッセン Renault+2.322
1526ダニール・クビアト Toro Rosso+2.453
1619フェリペ・マッサ Williams+2.569
1730ジョリオン・パーマー Renault+2.848
1894パスカル・ウェーレイン Manor+3.038
1988リオ・ハリアントManor+3.330
2012フェリペ・ナスルSauber+3.890
2121エステバン・グティエレスHaas+4.283
229マーカス・エリクソン Sauber+4.579

フェルナンド・アロンソ

フェルナンド・アロンソ

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

ジェンソン・バトン

長谷川祐介