「チームが前進しているのは間違いない」
#ChineseGP
#McLarenLIVE
上海インターナショナルサーキット、4月16日(土)
午後に行われた中国グランプリのQ1は、セッションの序盤で赤旗中断となりました。スタートラインの2つのブリッジの下に水たまりが複数あり、パスカル・ウェーレイン選手(Manor)がその1つを通過した際にアクシデントに見舞われたため、コース上の排水作業を終えるまでセッションが延期されることになりました。
再スタート後のフェルナンド・アロンソおよびジェンソン・バトンの最初のラップは、Q2に進出できる十分な速さがあったものの、余裕を持ってQ2進出を決めるために、両ドライバーとも2回目のアタックを開始。バトンは2回目のラップを走り終え、4番手につけました。一方、バトンに続いてガレージからコース上に戻ったアロンソは、タイム計測を途中で止め、Q2に向けてタイヤをセーブすることができました。
ただ、Q2の終盤に再び赤旗中断となったため、2人とも実力に見合ったラップタイムを出すことができませんでした。両ドライバーとも一度使用したスーパーソフトタイヤを装着してQ2における1回目のラップタイムを記録したものの、その後、新品タイヤを履いて臨んだタイム計測中に赤旗中断となったため、さらなる記録更新を阻まれてしまいました。
予選は、アロンソが12番手、バトンは13番手で終えましたが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(Force India)の3グリッド降格ペナルティーにより、決勝レースではそれぞれ1グリッド前のアロンソ11番手、バトン12番手からスタートします。
フリー走行3
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'57.351 |
2 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +0.710 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.338 |
4 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.449 |
5 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.175 |
6 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.326 |
7 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +2.410 |
8 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.613 |
9 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | +2.799 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +2.807 |
11 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.846 |
12 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +3.461 |
13 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +5.087 |
14 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | +5.381 |
15 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | |
16 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | |
18 | 26 | ダニール・クビアト | Red Bull | |
19 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | |
20 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | |
21 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | |
22 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber |
予選リザルト
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'35.402 |
2 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'35.917 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'35.972 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'36.246 |
5 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'36.296 |
6 | 26 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'36.399 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'36.865 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 1'36.881 |
9 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'37.194 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | |
以下Q2にて決定 | ||||
11 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'37.347 |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'38.826 |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'39.093 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 1'39.830 |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'40.742 |
16 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'42.430 |
以下Q1にて決定 | ||||
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 1'38.673 |
18 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 1'38.770 |
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 1'39.528 |
20 | 88 | リオ・ハリアント | Manor | 1'40.264 |
NC | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | DNF |
NC | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | DNF |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-02
「今日はジェンソンも私もQ3に進出できたと思います。マシンには速さがありましたし、Q3進出に向けてタイヤとエンジンもセーブしていました。そこで、赤旗によってセッション終了となってしまったのです。
Q2の最後のラップを走り切ることができなかったのは、非常にフラストレーションがたまる結果となりました。今日はマシンにかなりのポテンシャルがありました。
ただ、考えてみると、我々はごく最近までQ2になんとか進出できるレベルだったにもかかわらず、今はQ3に進出できなかったことにフラストレーションを感じているんです。これは間違いなくいい方向に向かっている証拠です。
昨夜は赤ちゃんのようにぐっすり寝ました。一度も目覚めることなく、10時間連続で眠ったので、今日はエネルギーが満ちあふれています。マシンに乗ってコーナーや路面の凹凸部を走るときには、まだ少し(骨折からくる)痛みを感じますが、今日は痛み止めは飲んでいません」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今年最初の2戦で使われた予選システムはうまく機能せず、人気もなかったのですが、皮肉なことに、今日はその旧システムの方が我々にとってはよかったと思います!
ただ、こういうことはよくあるものです。Q2の最初のラップでは使用済みのオプションタイヤで走行し、サーキットの路面がベストな状態になるのを待ってから新品タイヤを履くつもりでした。他チームの数人のドライバーと同様に、我々もQ2の赤旗中断の影響を受けてしまい、フラストレーションがたまりました。
ただ、トップ10入りをわずかに逃しただけというのは、前向きな点です。(明日のレースでは)スタート時に装着するタイヤの種類を選択することができますし、使用できるコンパウンドは3種類あるので、オプションはたくさんあります。
Q1のときは水たまりがあったので、スリックタイヤで走るのは少し怖かったです。多くのドライバーがDRSを閉じたままにしていましたが、それが理由だと思います。我々もそうしました。そういう状況では、マシンをコントロールすることができないのです。ただ、それでも今日の赤旗中断は、我々には必要なかったと思います。
いずれにしても、我々は今後数戦のうちにQ3に進出します!」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「我々が自分たちにとって励みになる進化を遂げているだけに、今日の予選を終えて、いずれのマシンもQ3に進出できなかったことを残念に思っています。
今日はフェルナンドもジェンソンも間違いなくトップ10入りを果たしていたはずですが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手(Force India)が不運に見舞われたことで赤旗中断となりました。
我々は大げさな約束をすることにいつも慎重になりますが、チームが前進していることは間違いありません。
Hondaとともに懸命に仕事をしながら、我々は目標に近づきつつあります。そして、我々はその道のりを楽しんでいます」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「天候が変化する中、マシンのセットアップが十分にまとまり、Q1、Q2の両セッションでは、Q3に進出できる高い戦闘力を示していました。赤旗により、Q2のアタックラップをフィニッシュできなかったのは、大変残念な結果でした。
明日は天候も回復・安定すると思われ、力強い走りを見せて、ポイント獲得を目指します」