2016.04.13 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第3戦 中国GP 中国GP プレビュー

中国GP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第3戦中国GP(開催地:上海、4月15〜17日)に向けて準備を進めています。今週末のサーキット情報や、レースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「バーレーンでのジェンソン・バトン選手のマシンのICE(内燃機関)は、ハードウエアに問題が発生したため、今週末の第3戦中国GPでは新エンジンの投入が必要となってしまいました。ウインターテストや開幕戦オーストラリアGPでは、パワーユニットの一定の信頼性が確保できていたので残念な結果でしたが、影響を受けたICEの箇所がすでに特定できているため、上海では万全の対策を講じてレースに臨みたいと思います。第2戦バーレーンGPでのストフェル・バンドーン選手の走りを見る限り、今のマシンには中団で戦える実力があると思っているので、金曜日と土曜日のフリープラクティスではマシンのポテンシャルを引き出せるよう、レースに向けたデータとマシンのセットアップを進めていきます。

上海インターナショナル・サーキットは、低速コーナーのセクター1、マシンの左右のゆさぶりが大きいセクター2、そして3本のストレートからなるセクター3で構成されており、1ラップ内のリズムが取りにくいサーキットです。時速300q以上で走行するストレートからの急激な減速が、左フロントのタイヤに大きな負担をかけるため、決勝レースではタイヤのマネージメントや適切なピットストップのタイミングが結果を左右しますので、チーム一丸となって戦略を検討し、2台の完走を目指します」

レース日時
4月15日(金) フリー走行1 10:00〜11:30 (日本時間 11:00〜12:30)
フリー走行2 14:00〜15:30 (日本時間 15:00〜16:30)
4月16日(土) フリー走行3 12:00〜13:00 (日本時間 13:00〜14:00)
予選 15:00〜16:00 (日本時間 16:00〜17:00)
4月17日(日) 決勝レース 14:00〜 (日本時間 15:00〜)
※決勝レースは56周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 上海インターナショナル・サーキット
所在地 中国・上海
コース全長 5.451km
周回数 56周
トップスピード 時速340km
特徴 上海インターナショナル・サーキットは市名の「上」の文字をモチーフとしたコースレイアウトで、F1カレンダーの全サーキットで最も長い1.2km弱の直線を誇る。その他、セクター2におけるマシンの左右への方向転換や、最終ストレートに入るヘアピン前後での順位争いが見どころ。また、すべてのストレートの後には急な右カーブが控えており、左フロントのタイヤに大きな負担がかかる。決勝レースには、スーパーソフト(オプション)、ソフト(プライム)、ミディアム(バックアップ)という、第2戦までと同様の3種のタイヤが用意されており、各チームのタイヤ選択が注目すべきポイントとなる。
気候 この時期の上海は、20℃前後で雨が混じった春の気候となり、今週末も不安定な予報となっている。

2015年優勝者:ルイス・ハミルトン (メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
2015年ファステストラップ:1分42秒208 (31周目、ルイス・ハミルトン、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分32秒238 (2004年、ミハエル・シューマッハ、フェラーリ)