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FORMULA 1
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スペイン SPANISH GP
スペイングランプリ
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ROUND
#04
MAY 04, 2007

スペインGP プレビュー

第4戦 スペインGP
2007年5月4日(金)

開幕戦のオーストラリアから3戦続いたアウェーでのレースから、グランプリもようやくヨーロッパに戻ってくる。今週末の第4戦は、バルセロナのカタルニア・サーキットで行われるスペインGPである。

ここはHonda Racing F1 Teamにとっては、数多くのテストをこなしているコース。GPに先立ち、チームは、4日間の合同テストを終えたばかりである。

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COMMENT

コメント

Shuhei Nakamoto 中本修平
シニアテクニカルディレクター
「スペインGPに向けて、最新の空力パッケージを中心に多くのメニューをこなしました。膨大なデータを収集し、最適なセットアップを見つけることができ、特に、空力性能は向上しています。タイヤとのマッチングもよく、周回ペースや信頼性のレベルは安定しています。しかし、全体的に進化しているものの、まだやるべきことは多いです」
Jenson Button ジェンソン・バトン
「このサーキットはよくテストで走っているから、あらゆるコーナーを知り尽くしている。ここでいいタイムを出すためには、何よりもダウンフォースをしっかり付けることだ。それからドライバーとしては、高速コーナーで思いきって攻めないといけない。抜けるポイントはそんなにはない。強いて挙げれば、スタート直後の1コーナーかな。その後、展開が落ち着いてからも、無理をすれば抜けないことはない。でもかなり難しいね。新設されたシケインはものすごく滑りやすいし、ここでガクンとペースが落ちるし、トリッキーなコーナーだ。ここでは、ひとつの小さなミスが大きなタイムロスにつながる可能性がある。ここができたために、去年までは超高速で突っ込んでいた最終コーナーへのアプローチも、すっかり普通になってしまったね」
Rubens Barrichello ルーベンス・バリチェロ
 

「これだけ、ここでテストをやってると、ほとんどホームサーキットと言っていいくらいだ。ほかのドライバーもそうだと思うが、コースについて自分の手のひらの中と思えるくらい知ってるよ。1周の走行は、だいたいこんな感じだ。

最終13コーナーを立ち上がると、長いメインストレートが待っている。ここでエンジンを全開にすると、巨大なグランドスタンドに反響して、ものすごい音になる。周回のたびにこれを聴くのも、ここを走る楽しみの1つだね。

そこから下りながら、右への1コーナー。時速310kmからフルブレーキで、一気に2速まで落とす。そして左に切り返す2コーナーだ。立ち上がりでは一気に加速して、長い右の3コーナーに飛び込んでいく。ここはグリップで有利なニュータイヤだったら、全開だね。

時速300kmまで加速してから、短い右の4コーナーへ。ここは下りながらのヘアピンで、2速で抜けながら5コーナーに向かう。路面がうねっているから、タイヤをロックしないように気をつけないといけない。

中速の左6コーナーに向かって、再びフル加速。縁石にしっかり乗りながら、裏ストレートへとつながる7コーナーをクリアする。ここから8コーナーへと向かいながら、再び速度は時速300kmを超える。このあたりは路面舗装が新しく、すごく滑りやすい。フルブレーキングで、2速にシフトダウン。そこから加速して、長い右の9コーナーに向かう。

終盤区間は新しくシケインができたことで、右左右の複合コーナーになった。去年までの高速右コーナーに比べると、一気に遅くなってしまったね。ここの立ち上がりは、盛り上がっている縁石にマシンを強くぶつけないように。エンジンを全開にしたら、あとはまたすばらしいエキゾーストサウンドを堪能するだけだ」

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CIRCUIT

サーキット情報

Circuit de Catalunya カタルニア・サーキット

決勝66周、全長4.655km

バルセロナ・オリンピックの開発プログラムの一環として建設された。王立カタルニア自動車クラブが所有し、バルセロナから北へ20kmの場所にある。1991年のスペインGP直前に完成し、以来同GPを開催している。

コースレイアウトは、ミナルディで活躍したスペイン出身の元F1ドライバー、ルイス・ペレス・サラのアドバイスによるもの。近代サーキットの例に漏れず、長いストレートといくつかの高速コーナーが配置され、優れた空力性能が要求される。コース特性上、マシンの左フロントに特に荷重がかかる。そのためアンダーステアが発生しやすい。安全上の理由から年初にコース改修が施され、終盤の2つの高速コーナーの間にシケインが設置された。

このサーキットは、冬の間にひんぱんにテストが行われることでも有名である。高速コーナーが多いことから、ドライバーの肉体的負担は大きい。そのためシーズン開幕前の、トレーニングの場としても格好である。毎年のGPには、非常に多くの観客が訪れる。バルセロナからのアクセスもよく、グランドスタンドからの眺めもよく考えられ作られた。

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HONDA IN SPAIN

スペインにおけるHonda

・四輪販売を行うホンダオートモービルズエスパーニアは1988年に設立され、従業員数は640名、ディーラー数は101。
・2006年にはシェア1.25%、2万740台を販売。
・スペイン国内の拠点は、このほか、二輪製造販売を行うモンテッサホンダ、ホンダロジスティックセンター&グリーンパワープロダクツがある。

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