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レース
ブラジル 第17戦 9月25日
ブラジルGP
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グランプリ情報
Rd. Date
01 3/6 オーストラリアGP
02 3/20 マレーシアGP
03 4/3 バーレーンGP
04 4/24 サンマリノGP
05 5/8 スペインGP
06 5/22 モナコGP
07 5/29 ヨーロッパGP
08 6/12 カナダGP
09 6/19 アメリカGP
10 7/3 フランスGP
11 7/10 イギリスGP
12 7/24 ドイツGP
13 7/31 ハンガリーGP
14 8/21 トルコGP
15 9/4 イタリアGP
16 9/11 ベルギーGP
17 9/25 ブラジルGP
18 10/9 日本GP
19 10/16 中国GP
第17戦 ブラジルGP
第17戦ブラジルGPプレビュー
9月19日(月)

 手に汗握る展開の続く2005年シーズンも、残すところ3戦。今週末には第17戦ブラジルGPが開催される。

 今週末のブラジルGPは、これから4週間にわたって繰り広げられるシーズン終盤3戦の初戦を飾るレースとなる。各チームはまず南米へ、そして極東の日本、さらに最終戦の行われる中国へと飛ぶ。

 ブラジルGPは、B・A・R Hondaにとって以前からお気に入りのグランプリであった。そして今回は地元の英雄ルーベンス・バリチェロが2006年よりチーム入りすることから、さらにサンパウロ市民の歓声を受けることになりそうだ。クルチバ出身のテストドライバー、エンリケ・ベルノルディもチームに帯同し、ジル・ド・フェランもスポーティングディレクターとして、ホセ・カルロス・パーチェ・サーキットに姿を見せる。

 終盤3戦はいずれもヨーロッパから遠く離れたレース。チームはそれに備え、先週のバルセロナで3日間の集中テストを行った。レースドライバーのジェンソン・バトンと佐藤琢磨にとっては、シーズン中最後のテストでもある。前戦ベルギーGPで新たに表彰台を獲得したチームは、その勢いでこれら3戦でも有終の美を飾る構えだ。ブラジルGPの開催されるインテルラゴスは、いくつかの追い抜きポイントを備え、さらに天候次第では非常に面白い展開も期待できる、戦いがいのあるコースと言えるだろう。

サーキット情報
反時計回りのコースとして有名なホセ・カルロス・パーチェ・サーキットは、今ではすっかりサンパウロの市街地に呑み込まれてしまった。天然のすり鉢状の地形を活かした、アップダウンに富んだレイアウトが特徴である。難易度の高い高速コーナーやインフィールド区間での連続した低速コーナー。さらに毎年のように改修工事が行われながらも未だにバンピーな路面。そのため安定したマシン挙動が要求される他、高速と低速コーナーのハンドリングを、いかに高い次元で両立させるかがセッティング作業のポイントになる。1940年の建設当時のコースは2つの湖にはさまれたレイアウトで、それゆえ「インテルラゴス」という名称となった。その後コースが短縮されたことでオールドコースの特徴の多くは失われたが、急勾配の長いストレートは依然健在である。

コメント

ジェンソン・バトン
「このサーキットを走るのは大好きだから、ブラジルに飛ぶのが本当に待ち遠しいね。これまで何度も天候が急変して、そうするとレースは決まって荒れる展開になった。ここはマシンとドライバー両方に厳しいコースで、特に反時計回りなだけに肉体的な鍛錬は欠かせない。ここはかなりダウンフォースが必要とされるレイアウトだけど、先週のバルセロナテストでは、かなり良い感触を得られた。ハンドリングは良くなったし、空力重視のインテルラゴスではかなりの戦闘力を発揮できるはずだよ。それからここは全19戦のうちでもバンプのひどさで悪評が高い。当然マシンの安定性も重要になってくる。残念なことに、僕は過去数年ここでは完走できていない。ずっとポイント圏内で走れていたんだけれどね。今年こそ上位グリッドを獲得して、チームに更なるポイントをプレゼントしたい」

佐藤琢磨
「インテルラゴスは今季19戦中3つしかない反時計回りのコースですから、左方向のコーナリングはドライバーには体力的に非常に厳しいものです。一方インフィールド区間は、まるでカートコースのように曲がりくねった低速コーナーが続きます。そう簡単ではありませんが、追い越し箇所もいくつかあるだけに、レースはエキサイティングな展開が期待できます。路面はかなりバンピーでしたが、去年の補修で幾分改善されました。先週のバルセロナテストは手応えの感じられるものだっただけに、今度のレースが楽しみです。これまでの2戦はダウンフォースの比較的軽いコース特性でしたが、今後3戦はそれがしっかり要求されます。僕らのマシン特性に合っているだけに、チームも大きな期待を抱いています。後方グリッドからのスタートは厳しいですが、全力を尽くしてベストの結果を出すつもりです」

ジル・ド・フェラン B・A・R Hondaスポーティングディレクター
「インテルラゴスは我々ブラジル人にとって、この国のモータースポーツ発祥の地と言って良い。私のレーシングドライバーとしてのキャリアも、約25年前にここから出発した。これまで何度もブラジルGPに立ち会ってきたけれど、今回のそれは特別な経験になるだろう。ドライバーを含めチームの皆が、このサーキットを楽しんいるのが嬉しい。バルセロナテストでは良い結果が出たし、それを基にした新たな成果がブラジルGPには投入できそうだ。スパでの表彰台獲得は、チームの皆が力づけられた。ライバル達に対してどれほどの力を見せられるか、初日フリー走行が始まるのが待ち遠しい」

中本修平 エンジニアリング・ディレクター Honda Racing Development
「インテルラゴスはエンジン性能を確かめるのに、うってつけのコース特性です。バルセロナテストの結果が良かっただけに、どのような成果を出せるか楽しみです」

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