CIVIC WORLD

開発メカ裏話

開発メカ裏話〈4代目〉

人間を第一に考えたテクノロジー。

新たな“走りの喜び”を目指して生まれたシビック、その開発裏話をご紹介。

1987年、何よりも乗る人の気持ちを考えた、4代目シビックが発売された。

最新の技術を搭載しながら、部品の共用などでコストダウンも実現した。

俊敏な走りと

ロー&ワイドボディーを実現。

4代目シビックの開発は1985年から着手した。開発者は「4代目は起承転結の“結”と捉え、これまでのシビックの総括からはじめた」と当時を振り返る。MM思想に加えて、より乗る人のことを第一に考えた『ヒューマン・フィッティング・テクノロジー』が盛り込まれた。

コンセプトに基づき全長も全幅も拡大されたが、全高は低くしたロー&ワイドボディーができ上がった。この低ボンネットを実現したのが、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションの採用だ。このサスペンションに加えて、1カム4バルブのハイパー16バルブエンジン、2キャブエンジン、DOHC VTECエンジンが俊敏な乗り味を可能にした。

工場の製造工程では3ドアとCR-Xのフロントドアパネルを共通化させたが、ドアの取り付け角度を調整することで、異なるデザインに対応した。3ドアと4ドアのホイールベースは共通なので、排気系や室内用などの多くの部品を共用できコストダウンに貢献している。

1987年4代目シビック(通称:グランドシビック)が発売された。スポーティーなデザインとDOHC VTECによる強烈な走りのCR-X、スペシャリティなデザインの3ドア、シャープで細いリアピラーの4ドア、リアルタイム4WDのシャトルというラインアップとなった。「我々のコンセプトがユーザーに伝わったこと。それが4代目の大きな成果につながった」(開発者)。

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