CIVIC WORLD

開発メカ裏話

開発メカ裏話〈2代目〉

継承と進化。さらなる品質を目指して。

新たな“走りの喜び”を目指して生まれたシビック、その開発裏話をご紹介。

Hondaのベーシックカーとして誕生し、シビックにはさらなる品質の向上が求められた。

困難な状況の中で、開発者たちはその期待にどのよう応えていったのか…。

シビック、

初のモデルチェンジへ。

1977年から、開発者たちは2代目シビックの開発に取りかかった。彼らが開発責任者から命じられたのは、とにかく初代を超える品質の向上を実現することだった。

より快適な乗り心地を与えるために、Honda独自のストラット式坂田サスペンションを採用。集中ターゲットメーター、ロータリー式オートラジオが、新しいタイプのインストルメントパネルの中にレイアウトされた。開発者は「当初は新エンジンを搭載し、新たなデザインとなる予定だったが、コスト最優先となったため苦労の多いモデルチェンジとなった」と振り返る。

ボディーは初代を継承した台形型デザイン、エンジンはCVCCⅡ、ミッションは4速とオーバードライブ付ホンダマチック。パワーステアリング、パワーウィンドウなども装備された。開発者は「5ドアCVCCはエンジンの立ち上がりも含めて、困難な状況の中での開発となった」と話す。

この2代目の開発には、常に厳しいコスト管理が要求された。「衝突試験を何度も繰り返す必要があったので、コストは日々かさんでいった。何とかしてもっと効率的に製造できないものかと、部品を共通化するべく工場のスタッフにも全面的な協力を仰いだ」(開発者)。

最終的にヨーロッパに完成車を持っていき、各現地法人のスタッフへの試乗会を行った。激しく降る雨の中、全開ブレーキでの安定性チェックを敢行。さらにクルマの性能面では、最高速度やメーターの誤差についての厳しい質問も飛び交った。様々な試練を乗り越えた上で、1979年、品質向上させた2代目シビック(通称:スーパーシビック)が発売された。 

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