コーナリング時や加速時の後輪スリップを緩和。車輪速センサーからの前後輪回転速度比率よりECUが後輪スリップレートとスリップ率を算出。エンジントルクの抑制が必要と判断した場合、スロットルバルブ開度をコントロールすることでスリップを緩和。旋回時のように車体姿勢が直進と異なる場合は、車体ロール角に基づきスリップをより緩和する方向にトルクをコントロール。また、ライダーがスロットルグリップを大きく開けて加速したい時は、グリップ開度情報に基づきスリップを許容する方向にトルクコントロールを行う。これらにより、ライダーのイメージに沿いながら、安心感あるライディングに寄与。タイヤの滑りだし挙動を穏やかにすることでライダーが予測しやすい車体挙動とするとともに、レースディスタンスでのタイヤの消耗を穏やかにすることで、勝利に近づく。