エンジンは、CBR1000RRのエンジンをベースとした999cm3・水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒。高い動力性能と市街地での扱い易さの両立を目指し、軽量化を図った新開発ダイキャスト製ピストンを採用し、さらにバルブタイミングおよびバルブリフト量を変更。またトランスミッションとファイナルギアレシオも専用セッティングとし、低・中速域のトルク特性と最高出力、巡航性能を高いレベルでバランスさせたストリートファイターモデルにふさわしいパワーユニットとしている。
低・中速の力強いトルクと高回転域までスムーズに吹け上がる特性を実現するため、エアクリーナーボックスを専用設計。ファンネルから吸気ポートまでの吸気経路を直線的に配置することで吸気抵抗を低減し、吸入空気密度を追求している。またファンネルには、レーシングマシンからフィードバックされたスラッシュカット形状とすることで吸入空気の流れを最適化。スロットルレスポンスの向上に寄与している。スロットルボディーは、スロットルバイワイヤシステムを採用し、ボア径をΦ44mmとすることで低・中速域でのトルクとドライバビリティー向上を図っている。
※イメージCG
マフラー内部に可変排気バルブを配置。エンジン回転数に応じてバルブ開度をECUで制御することにより、排気ガスの圧力を常に最適化し、低回転域のより力強いトルク特性と高回転域の出力向上に大きく寄与。また、直列4気筒ならではの高回転域での吹け上がりを演出する、より官能的なサウンドも追求している。
※イメージCG
アシスト機能がクラッチレバー操作荷重の軽減に貢献するとともに、スリッパー機能がシフトダウン時に発生するエンジンブレーキによるショックをやわらげるアシスト&スリッパー®クラッチ*を採用。
*「アシスト&スリッパー」は株式会社エフ・シー・シーの登録商標です。
※イメージCG
クラッチレバーの操作不要で、シフトアップ/ダウンができるクイックシフターを標準装備。オートブリップ機能によりスムーズで素早いシフトチェンジを可能とし、市街地からワインディングまでスムーズで快適な走りをサポートすることでライダーのストレス低減に貢献している。
市街地やワインディング、天候といったさまざまな走行シチュエーション・路面状況に合わせて選択できるライディングモード。各モードの切り替えはハンドル左側のスイッチで直感的な操作を可能としている。
モード | P | エンジン出力 | T | HSTC | EB | エンジンブレーキ |
---|---|---|---|
STANDARD | 2 | 2 | 2 |
SPORT | 3 | 1 | 1 |
RAIN | 1 | 3 | 2 |
USER 1,2 | 1〜3 | 1〜3+OFF | 1〜3 |
モード | P | エンジン出力 | T | HSTC | EB | エンジンブレーキ |
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STANDARD | 2 | 2 | 2 |
SPORT | 3 | 1 | 1 |
RAIN | 1 | 3 | 2 |
USER 1,2 | 1〜3 | 1〜3+OFF | 1〜3 |
ライダーの好みに応じて3段階の切り替えとOFFが設定可能。前後輪の車輪速センサーから算出した後輪のスリップ率と、スロットルポジションセンサーが検出するスロットルバルブ開度に応じて燃料噴射量を制御。アクセルを開けた際の後輪のスリップを抑制し、滑りやすい路面での安心感に寄与する。
※HSTCはスリップやウイリー挙動をなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、HSTCを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします。