AP250クラスにはA.P.Honda Racing Thailandから、タイトル候補でもあるムクラダ・サラプーチ、タットチャコーン・ブアラシ、ピヤワット・パテゥンヨットが参戦します。Astra Honda Racing Teamからは、ラッキー・ヘンドリアンシャー、イルファン・アルディアンシャー、アーウィン・サンジャヤ。Honda Racing Vietnamからカオ・ヴィエット・ナムが2年目の挑戦。Idemitsu Honda Racing Indiaからは、センシル・クマール・C、ラジブ・セシューと、初参戦組も含めたCBR250RR勢がタイトル獲得を目指します。

ポールポジションはサラプーチが獲得。ただ、レース1序盤の主導権を握ったのはアルディアンシャーでした。それを、ヘンドリアンシャー、サラプーチ、サンジャヤが追う展開に。2ラップ目にヘンドリアンシャーがトップ浮上し、サラプーチ、アンディ・ムハンマド・ファドリ(カワサキ)の5台がトップ集団を形成します。ヘンドリアンシャー、ファドリの2名が抜け出すと、サラプーチは単独3番手、それをサンジャヤ、アルディアンシャーが追います。ですが、その戦いからサラプーチがスローダウンし、戦列を離れます。

トップ争いは激しさを増し、終盤になってヘンドリアンシャーはファドリを突き放しますが、ファドリは徐々に迫り、最終ラップの最終コーナーで仕掛けました。バランスを崩しながらも並びかけますが、綺麗にコーナーを立ち上がったヘンドリアンシャーが開幕勝利を飾ります。3番手争いも激しさを増し各コーナーでポジションを入れ替えますが、アルディアンシャーが僅差で3位を勝ち取ります。4位にサンジャヤが入りました。

レース2、サラプーチが好スタートを切り、レースが始まりました。1コーナーを過ぎたあたりで多重クラッシュが発生しますが、レースは続行。トップ争いはサラプーチ、アルディアンシャー、ファドリ、サンジャヤの4台に。ここからサンジャが遅れ、トップ争いは3台に絞られます。トップ争いはサラプーチとファドリが各コーナーでポジションを入れ替えながら周回を重ねます。最終ラップに首位で突入したサラプーチですが、背後にピタリとファドリがつき、それをアルディアンシャーが追いかけます。しかし、アルディアンシャーは痛恨の転倒。トップ争いは最終コーナーでファドリが前に出ますが、サラプーチは、そこからマシンを触れそうになるほどの接近戦に持ち込み、並んでコントロールラインを通過。最終的にはサラプーチが前に出て勝利を飾りました。2位にファドリ、3位にサンジャヤが入りました。