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世界ツーリングカー選手権

round 09

SCHEDULE

September 12 2015, QUALIFYING WTCC Race of Japan

日本日本

ホームレースとなる日本ラウンドでミケリス選手が予選トップタイムをマーク
レース1ではミケリス選手がポールポジションから、レース2では2列目スタートのモンテイロ選手が勝利を目指す

2015年9月12日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.805km)   天候:晴れ
気温:26℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、約2カ月間のサマーブレイクを終え、シーズン後半戦に入りました。その初戦となる第9戦日本ラウンドは、これまでの鈴鹿サーキットからツインリンクもてぎに舞台を移しました。ツインリンクもてぎのロードコースは、タイトターンが多く、勾配の強いストレートが特徴のコースです。

  • ノルベルト・ミケリスノルベルト・ミケリス
  • ノルベルト・ミケリスノルベルト・ミケリス
  • ガブリエーレ・タルクィーニガブリエーレ・タルクィーニ
  • ガブリエーレ・タルクィーニガブリエーレ・タルクィーニ
  • ティアゴ・モンテイロティアゴ・モンテイロ
  • ティアゴ・モンテイロティアゴ・モンテイロ

参戦を予定していた「ホンダ・レーシングチーム・スウェーデン(Honda Racing Team Sweden)」のリカルド・ライデル選手は、体調不良のため欠場となり、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のガブリエーレ・タルクィーニ選手とティアゴ・モンテイロ選手、ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)のノルベルト・ミケリス選手の3台が、Hondaのホームレースでの戦いに挑みます。

15時30分から開始した20分間のQ1では、1回目のアタックでミケリス選手が1分57秒151、モンテイロ選手が1分57秒169をマークし、その時点での上位につけます。タルクィーニ選手はセッション残り8分の時点でアタックを開始し、1分56秒040をマークします。各車がタイムアップを狙うセッション終了間際、モンテイロ選手が1分56秒437、ミケリス選手が1分57秒060とタイム更新を果たしQ1が終了。タルクィーニ選手が2番手、モンテイロ選手が6番手、ミケリス選手が11番手でQ2に進出しました。

続いて行われた10分間のQ2では、1回目のアタックでミケリス選手が1分55秒971をマークし、その時点で3番手につけます。タルクィーニ選手はコースインしましたがすぐにピットに戻りタイヤ交換。1回のアタックにかけることとなりました。セッション終了間際、ミケリス選手は1分55秒711の好タイムを出しトップに立ち、そのままセッションは終了。ミケリス選手はQ2トップでQ3進出を果たしました。タルクィーニ選手はアタック中にわずかにミスし、1分56秒137のタイムで6番手にとどまりました。エンジン交換によりレース1でグリッドダウンのペナルティを受けるモンテイロ選手は、リバースグリッドとなるレース2での好グリッドを狙い、8番手で予選を終えます。

Q2の上位5台が1台ずつタイムアタックを行うQ3において、ミケリス選手は1分55秒596と自己ベストタイムを更新しQ3トップとなり、2013年日本ラウンド以来のポールポジションを獲得しました。

9月13日(日)に行われるレース1においてミケリス選手はポールポジションから、レース2ではモンテイロ選手が2列目3番手と好ポジションからスタートし、日本での勝利を目指します。

コメント

ノルベルト・ミケリス選手(ポールポジション)
「(予選後の)記者会見に向かう途中、この3週間は自分の人生の中で最も幸せな時間だと実感しました。結婚をし、ここまですばらしい週末になっているからです。ポールポジションに関しては、私にとって最も重要なのは、レース1の第1コーナーから首位にいることだと何度も言ってきました。正直言って、シーズン中ずっとそれができずに苦しんできました。マシンがアップデートされたのは知っていましたが、こんなに大きな進歩だとは思っていませんでした。ですので、すばらしい仕事をしてくれたHondaとJASの皆さん、そして私のチームに感謝しています。いい走りのできたラップでしたが、マシンの進化がなければこんなにいい日にはならなかったでしょうから、重ねてお礼を言いたいと思います。そして、明日も最高の日にするためにがんばります」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(6番手)
「Q2は全力を尽くしてアタックしましたが、第1コーナーでミスをして、ひどいオーバーステアになってしまいました。失ったタイムをばん回しようとしましたが、激しくプッシュし過ぎて、またミスをしてしまいQ3進出を逃しました。マシンはとても好調でしたが、Q1とQ2の間で少し方向性を間違えたかもしれません。6番手は厳しいグリッドポジションですが、レースでは全力を尽くします」

ティアゴ・モンテイロ選手(8番手)
「レース1を後方グリッドからスタートしなければならず、Hondaのホームレースですからとても悔しい思いです。それでもいいパフォーマンスをしようと、レース2の戦略に集中しました。レース2のスタートを考えれば10番手か9番手の方がいいのですが、リスクを考え8番手か9番手を狙いました。スタートポジションだけで優勝が確実になるわけではありませんが、優勝を狙うために上位グループに入りやすくなります。全般的にはかなり満足しています。マシンはよかったですし、予選でミケリス選手が証明したようにスピードもあります。ポールポジション争いに加われなかったのは残念ですが仕方がありません。すばらしい結果を出したミケリス選手を称えたいです」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「残念ながら、タルクィーニ選手はQ2で最初のアタックラップを中断し、2回目のアタックでは何度かミスをしてしまいました。それまでずっと最速だったのでとても残念です。ポールポジションのタイムを見ると、タルクィーニ選手にも獲得の可能性はあったと思います。モンテイロ選手の目標は、レース2に向けてよいポジションを確保することでしたので、スタート順という点では、予選8番手は悪くありません。総体的な進歩にはかなり満足していますが、まだやるべきことは残っています」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「2カ月に渡る夏休みの間、テストなどでマシンの熟成を進め、後半戦に備えてきました。そして、ホームレースである日本ラウンドに向けて、できるだけの準備をして臨みました。WTCCは初開催のもてぎですが、我々にはこれまで数多くのレースを戦ったデータや経験があります。WTCCが行われるサーキットの中でも、ストップ&ゴーの多い特徴的なコースですので、初めてのチームやドライバーに比べアドバンテージはあると思います。マシンは車体、エンジンともに、しっかり性能アップして日本ラウンドを迎えることができ、それが結果に表れた予選でした。期待していたタルクィーニ選手がわずかなミスのためQ3に進めなかったのは残念でしたが、ミケリス選手の好タイムによるポールポジション獲得は、チームのがんばりに応える見事なものでした。モンテイロ選手は、前戦でのクラッシュによるマシンのダメージが大きく、エンジンも交換せざるを得なくなり、明日のレース1はグリッドダウンとなります。そのため、予選ではレース2での好ポジション獲得を狙いました。決勝では、ミケリス選手がレース1でポール・トゥ・フィニッシュした2013年鈴鹿での再現と、レース2では2列目からのスタートとなったモンテイロ選手の勝利を期待しています。Honda Civic WTCCを応援してくださる、日本のファンの皆さんの声援に応えられるようがんばります」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 5ノルベルト・ミケリス Honda 1'55.596
2 37J.ロペスシトロエン 1'55.676
3 9S.ローブシトロエン 1'55.804
4 25M.ベナーニシトロエン 1'55.835
5 33M.キン・ハシトロエン 1'56.038
6 2 ガブリエーレ・タルクィーニHonda 1'56.137
 
8 18ティアゴ・モンテイロHonda 1'56.635