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世界ツーリングカー選手権

round 02

SCHEDULE

April 20 2014, RACE Race of France 2014

フランスフランス

レース1でタルクィーニ選手、レース2でモンテイロ選手がともに3位表彰台を獲得
レース2では4台のHonda Civic WTCCがそろって入賞を果たす

2014年4月20日(日)・決勝  会場:ポール・リカール・サーキット(3.841km)  天候:レース1/雨、レース2/曇り
気温:レース1/12℃、レース2/16℃  コースコンディション:レース1/ウエット、レース2/セミウエットからドライ

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、第2ラウンドの決勝レースを迎えました。決勝当日、ポール・リカールは朝から雨となり、気温も上がらず肌寒い状況となりました。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、メディ・ベナーニ選手(#25)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(#2)、メディ・ベナーニ選手(#25)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • メディ・ベナーニ選手(#25)メディ・ベナーニ選手(#25)
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手

レース1では、ガブリエーレ・タルクィーニ選手が2番手、ティアゴ・モンテイロ選手は8番手、プライベートチームからHonda Civic WTCCで参戦する「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手は4番手からレースに臨みます。「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手は予選10番手でしたが、前戦レース2で3グリッドダウンのペナルティを科せられており、13番手からのスタートとなりました。

午後1時15分に開始されたレース1は小雨の中、ウエットコンディションで始まりました。スタートダッシュを決めたタルクィーニ選手がトップに立ち、ミケリス選手がそれに続いて2番手にポジションを上げました。ミケリス選手はすぐに後続にポジションを奪い返され、3番手となります。トップのタルクィーニ選手も3周目にパスされ、2番手にダウン。タルクィーニ選手2番手、ミケリス選手4番手、モンテイロ選手9番手でレース中盤を迎えました。

激しい上位争いの中、ポジションを死守していた2番手のタルクィーニ選手ですが、後続が迫り、14周目にパスされて、ポジションダウンします。最終的に3位でチェッカーフラッグを受け、今シーズン初の表彰台を獲得しました。ミケリス選手は他車との接触によってステアリングにトラブルが発生した影響で後退を余儀なくされ、7位でフィニッシュしました。モンテイロ選手は8位でフィニッシュし、入賞を果たしています。

午後5時15分からのレース2は、リバースグリッドとなり、ベナーニ選手はポールポジション、モンテイロ選手は3番手、ミケリス選手は7番手、タルクィーニ選手は9番手からのスタートでした。天候は曇りで、コース上はまだ濡れている状態でしたが、全車ドライタイヤでのスタートを選択します。

この難しいコンディションの中で「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」の2人のドライバーは、すばらしいスタートダッシュを決めます。モンテイロ選手はトップに立ち、タルクィーニ選手は4番手にジャンプアップしました。そして、ベナーニ選手は2番手を追走。一方、ミケリス選手はスタート直後に他車と接触し、ポジションは11番手までダウンします。

タルクィーニ選手は2周目に3番手に上がり、レース序盤にCivic WTCCは1-2-3態勢を築きました。しかし、6周目に3番手を走行していたベナーニ選手が後続にパスされ、5番手にダウン。7周目にはタルクィーニ選手も同じくパスされて、4番手にポジションを落とします。5秒近いマージンを保ち、トップを走行していたモンテイロ選手でしたが、7周目に起こったアクシデントによりセーフティカーが導入され、後続との差を詰められます。

続けて起こったアクシデントで、セーフティカーによる先導はトータル5周に及び、13周目にレースは再開されました。14周目、モンテイロ選手は後続の2台にパスされ3番手にダウンしましたが、そのポジションを守りきり、表彰台を獲得しました。タルクィーニ選手は4位、ベナーニ選手は5位、ミケリス選手は8位でフィニッシュし、Civic WTCCは4台が入賞を果たしています。

Hondaは第2ラウンドを終え、マニュファクチャラーズ選手権で103ポイントを獲得し、ランキング2位となっています。ドライバーズ選手権においては、タルクィーニ選手が31ポイントで4位、モンテイロ選手が30ポイントで6位、ベナーニ選手が16ポイントで8位、ミケリス選手が14ポイントで10位となっています。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(3位/4位)
「スタートはとてもうまくいきましたが、ウエットコンディションでのセットアップは、あまり走りやすいものではありませんでした。コントロールが難しく、レースを通してかなりマシンを繊細に扱わなければなりませんでした。表彰台に立つことができ、先週末のマラケシュとは気分的にも大きな違いがあります。この結果は、このレースに間に合わせるよう私のマシンを修理してくれたチームの皆に捧げたいと思います」

ティアゴ・モンテイロ選手(8位/3位)
「非常にいい状態のマシンでレースを走ることができました。レース1ではあまりうまくいきませんでしたが、レース2では最高のスタートが切れました。タイミング悪くセーフティカーが入り、せっかく築いたマージンを消されてしまったのは残念でした。ただ、私たちのマシンがよくなっていることは確かですし、チーム全員がすばらしい仕事をしたと思います」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表
「レース2は優勝できる状況だったと思っています。ティアゴは2番手以下に6秒の差をつけていたのに、セーフティカーが入ってその差がゼロになってしまい、残念でした。レースに関しては、Honda Civic WTCC全体として非常にいい結果だったと思っています。しかし、ライバルとはまだ差があり、やるべきことはたくさんあります。我々はまだ開発の初期段階という状況です。今回の結果により、我々が進歩していることは証明されましたし、次の段階に向けて意欲も高まっています」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「レース1、レース2ともに3位となり、今季初の表彰台を獲得することができました。しかし、両レースともにトップを走っていながら勝つことができなかったわけで、満足のいく結果とは言えません。今日はウエットとドライの異なるコンディションとなりましたが、どちらにおいてもまだオーバーステアや、コーナーで適正なトラクションが得られない問題は残っています。レースに向け、フロントのサスペンションをソフトにしたり、リアのジオメトリーを調整してタイヤの温度が上がるようにセッティングを変えたことで、一定の効果があったと思います。両レースとも、Civic WTCCはすばらしいスタートを見せてくれました。もちろんドライバーも見事でしたが、エンジンのパワー、制御がうまくいっていることの証であり、その点では自信を持てました。次戦までに、車体の改善をさらに進め、ライバルに少しでも追いつくようがんばります」

決勝リザルト

レース1
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
11Y.ミュラーシトロエン1627'58.347
29S.ローブシトロエン16+12.727
32ガブリエーレ・タルクィーニHonda16+15.026
437J.ロペスシトロエン16+18.663
512R.ハフラーダ16+31.393
67H.ヴァレンテシボレー16+34.415
 
75ノルベルト・ミケリスHonda16+34.896
818ティアゴ・モンテイロHonda16+37.918
1325メディ・ベナーニHonda16+57.136
レース2
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
137J.ロペスシトロエン1830'24.551
21Y.ミュラーシトロエン18+1.886
318ティアゴ・モンテイロHonda18+7.994
42ガブリエーレ・タルクィーニHonda18+8.459
525メディ・ベナーニHonda18+17.407
69S.ローブシトロエン18+17.924
 
85ノルベルト・ミケリスHonda18+18.927

ポイントスタンディング

ドライバー
順位 ドライバー マシン 総合ポイント
1J.ロペスシトロエン85
2S.ローブシトロエン73
3Y.ミュラーシトロエン65
4ガブリエーレ・タルクィーニHonda31
5H.ヴァレンテシボレー31
6ティアゴ・モンテイロHonda30
 
8メディ・ベナーニHonda16
10ノルベルト・ミケリスHonda14
マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1シトロエン186
2Honda103
3ラーダ75