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世界ツーリングカー選手権

round 02

SCHEDULE

April 18 2014, PREVIEW Race of Morocco 2014

フランスフランス

Honda勢、連続開催となるポール・リカールでのレースに挑む

2014年世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、開幕から1週間後に、フランスのポール・リカール・サーキットで第2戦を迎えます。その準備には3日間しか時間がなく、チームにとって休む間もないハードワークとなりました。モロッコのフリープラクティスで激しいクラッシュを喫したガブリエーレ・タルクィーニ選手のマシンは修復不可能で、新しいシャシーを用意しなければならず、この忙しさに拍車をかけました。この、JASモータースポーツのメカニックの時間との戦いは、Facebookの「Honda Racing WTCC(英語)」で公開されています。

「マラケシュでの週末は、実戦テストと考えるべきです。セットアップの問題をいくつも解決することができ、それによりマシンのハンドリングはよくなりました。もちろん、ガブリエーレがそれをレースで生かすことができなかったのはとても残念でした。しかし、我々は新しいCivic WTCCが大きなポテンシャルを持っていると、ますます確信しています。開幕から4戦は、とても短期間に連続して行われるため、すべてが時間との戦いです。その中で、テストチームが使うはずのシャシーをレースに回さなければならず、ますます厳しい状況となってしまいました。しかし、次のポール・リカールは、マラケシュのストリートコースとは違い、我々には馴染みのあるパーマネントサーキットです。何度かのテストも行っているので、週末は、本当の実力とライバルとの比較などがよく分かるものになると思います」とアレッサンドロ・マリアーニ代表は語っています。

また、マリアーニ代表は、Hondaチームの団結を示すエピソードを披露してくれました。
「クラッシュでマシンを失ったガブリエーレは、予選の間ずっと無線を使ってティアゴに情報を送り続けました。WTCCのような国際レースで、このような密接な関係を持つチームメートは多くないと思います。彼の提供してくれた情報は、チームにとっても大きな助けとなりました。カスタマーチームのゼングー・モータースポーツやプロチーム・レーシングも合わせて、我々全員が一致団結したHondaファミリーとして逆境を乗り越える努力をし続けたという事実は、大きな自信につながっています」

ゼングー・モータースポーツのノルベルト・ミケリス選手とプロチーム・レーシングのメディ・ベナーニ選手にとって、全長3.8kmと短いポール・リカール・サーキットは、初めてのコースとなります。彼らにとってタルクィーニ選手はここでもベテランとして頼りにされています。
「イタリアでのシェイクダウンのとき、ガブリエーレは初めて乗るCivic WTCCのドライビングについて、いろいろとアドバイスをしてくれました。開幕戦は私にとってはホームレースでしたが、このアドバイスがとても役に立ったことは、間違いありません」とベナーニ選手は語っています。

フランス、ポール・リカール・サーキットでの戦いは、4月19日(土)に予選が、20日(日)に決勝レースが行われます。