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世界ツーリングカー選手権

round 02

SCHEDULE

April 19 2014, QUALIFYING Race of France 2014

フランスフランス

タルクィーニ選手がQ3進出を果たして予選2番手を獲得
ミケリス選手4番手、モンテイロ選手8番手、ベナーニ選手10番手となり、Honda Civic WTCCはレース1、レース2ともにフロントローからスタートして勝利を目指す

2014年4月19日(土)・予選  会場:ポール・リカール・サーキット(3.841km)  天候:晴れ
気温:17℃  コースコンディション:ドライ

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は2014年シーズン第2戦をフランス、ポール・リカール・サーキットで迎えました。世界ツーリングカー選手権(WTCC)において5年ぶりのフランス大会となり、ポール・リカール・サーキットでは初開催です。ポール・リカールは南フランス・マルセイユの東に位置し、かつてはF1グランプリが開催されたサーキット。WTCCでは、特徴的な高速コーナーが続くショートコースを使用します。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手(手前)、ティアゴ・モンテイロ選手(奥)ガブリエーレ・タルクィーニ選手(手前)、ティアゴ・モンテイロ選手(奥)
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • メディ・ベナーニ選手メディ・ベナーニ選手

午後3時から開始されたQ1において、セッション序盤にティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)、Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手、Proteam Racingのメディ・ベナーニ選手が1度目のアタックを行いました。モンテイロ選手は1分33秒032、ミケリス選手は1分31秒346、ベナーニ選手は1分32秒575をマーク。3台はその時点でトップ10に名を連ねます。残り10分となった時点でガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)が最初のアタックを行い、1分31秒198と好タイムをマーク。その時点での4番手となりました。2度目のアタックでモンテイロ選手は1分31秒693、ベナーニ選手は1分31秒774とタイムを更新し、ポジションを上げます。残り2分となり、ミケリス選手、ベナーニ選手は最後のアタックに入りました。そしてミケリス選手が1分31秒110、ベナーニ選手が1分31秒487とタイムを更新してQ1が終了。結果、ミケリス選手7番手、タルクィーニ選手8番手、ベナーニ選手10番手、モンテイロ選手12番手で、Honda Civic WTCCは4台そろってQ2進出を果たしました。

上位12台による10分間のQ2では、まずタルクィーニ選手が1分31秒059を、続いてモンテイロ選手が1分31秒224、ミケリス選手が1分30秒751、ベナーニ選手が1分32秒458をマークしました。各車最初のアタックを終えた時点で、ミケリス選手5番手、タルクィーニ選手7番手、モンテイロ選手10番手、ベナーニ選手12番手というポジションです。残り3分となったときに、タルクィーニ選手がQ3進出をかけてコースインしました。終了間際のアタックで1分30秒741とタイムを更新し、5番手にポジションをアップ。これによりタルクィーニ選手は、上位5台で行われるQ3進出を決めました。そしてミケリス選手は6番手、モンテイロ選手は10番手、ベナーニ選手は12番手で予選を終えました。

Q3は1台ずつがタイムアタックを行いました。タルクィーニ選手は5番手でQ3へ進出したため、最初にアタックを行い、1分30秒808をマーク。結果、5台中4番手となりました。

しかし、予選終了後の車検において、上位2台が車両違反となり、2台はすべての予選タイムを取り消されました。この結果により予選順位が繰り上がり、タルクィーニ選手は2番手、ミケリス選手は4番手、モンテイロ選手は8番手、ベナーニ選手は10番手となりました。

4月20日(日)に行われる決勝レースにおいて、レース1ではタルクィーニ選手はフロントローから、リバースグリッドで行われるレース2ではベナーニ選手がポールポジションからスタート。勝利を目指して決勝に挑みます。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(2番手)
「この結果は、懸命の努力で新たなマシンの準備を成し遂げてくれたチーム全員のおかげで、とても感謝しています。新しいタイヤを装着してグリッドに着くことができ、本当にうれしく思いました。マシンは常によくなっており、サーキットでの走行を重ねれば、もっと上位が期待できると思います」

ティアゴ・モンテイロ選手(8番手)
「フリープラクティスからマシンの調整を進めましたが、セッティングが間違った方向にいってしまいました。その結果、予選では無理にプッシュせざるを得ませんでした。あとはレースのセッティングを決めて、いい結果を出せるよう努力します」

堀内大資 | Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「モロッコでクラッシュしたタルクィーニ選手のマシンは、ロールケージの変形が大きく修復ができないものでした。イタリアのJASのファクトリーから製作中のシャシーを取り寄せ、クラッシュしたマシンから使用可能な部品と合体させ、ポール・リカールのファクトリーを借りて3日で仕上げるという大変な作業を行いました。その努力が報われて、Q3に進むことができました。モロッコでのグリップ不足の対策として、今回はフロントのサブフレームを補強して臨んでいます。この剛性をアップさせた結果、パワステとグリップ不足の問題はだいぶん改善されました。エンジンも、コースの特性に合わせてスロットルのマッピングを改良しています。前回のコースはストップ&ゴーのコースでしたが、ポール・リカールは高速コーナーや低速コーナーが入り組み、特に立ち上がりでのフィーリングが重要ですので、それに対応しています。決勝レースに関しては、レース1、レース2ともに好ポジションからのスタートですので、ドライバーのがんばりに期待します」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
11Y.ミュラーシトロエン1'29.857
22ガブリエーレ・タルクィーニHonda1'30.808
37H.ヴァレンテシボレー1'31.139
45ノルベルト・ミケリスHonda1'30.751
53T.チルトンシボレー1'30.897
698D.ボルコビッチシボレー1'31.099
 
818ティアゴ・モンテイロHonda1'31.224
1025メディ・ベナーニHonda1'32.458