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世界ツーリングカー選手権

round 01

SCHEDULE

April 12 2014, QUALIFYING Race of Morocco 2014

モロッコモロッコ

開幕戦の予選でモンテイロ選手が7番手、ミケリス選手8番手、ベナーニ選手9番手
タルクィーニ選手はアクシデントの影響で予選と決勝に出走ならず

2014年4月12日(土)・予選  会場:ムーレイ・エル・ハッサン・サーキット(4.545km)  天候:晴れ
気温:32℃  コースコンディション:ドライ

「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」は、モロッコで2014年シーズンの初戦を迎えました。ドライバーは昨年同様、ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手の2名です。また、「ゼングー・モータースポーツ(Zengő Motorsport)」のノルベルト・ミケリス選手、「プロチーム・レーシング(Proteam Racing)」のメディ・ベナーニ選手がプライベートチームとしてHonda Civic WTCCで参戦します。開幕の舞台は、モロッコ第3の都市であるマラケシュ郊外に設営された、公道を使用するムーレイ・エル・ハッサン・サーキットです。

  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手(#18)ティアゴ・モンテイロ選手(#18)
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手(左)、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(右)ティアゴ・モンテイロ選手(左)、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(右)
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • メディ・ベナーニ選手メディ・ベナーニ選手

午前に行われた2回目のフリープラクティスで、タルクィーニ選手のマシンに他車が接触し、マシンが大きなダメージを受けてしまいました。その修復が予選と決勝に間に合わず、タルクィーニ選手は残念ながら決勝レースを走らずに開幕戦を終えることとなりました。

午後2時5分から開始された20分間のQ1では、セッション開始早々、3台のHonda Civic WTCCがアタックに入りますが、モンテイロ選手はアタックを終えずにピットに戻り、マシンの調整を行いました。ミケリス選手は1分46秒292、ベナーニ選手は1分47秒124のタイムをマークし、1度目のアタックを終えました。セッション終了まで10分となったころ、各車2度目のアタックを行い、モンテイロ選手は1分46秒429、ベナーニ選手は1分46秒211と、タイムを更新します。残り5分を切ったとき、3台のHonda Civic WTCCは、最後のアタックのためコースインしましたが、その直後に起こったアクシデントで赤旗が提示されたため、アタックをすることができずにQ1は終了。結果はベナーニ選手8番手、ミケリス選手9番手、モンテイロ選手10番手でQ2進出を果たしました。

上位12台による10分間のQ2では、3台とも1セットのタイヤで2度のアタックを行いましたが、モンテイロ選手が1分45秒891で7番手、ミケリス選手が1分46秒165で8番手、ベナーニ選手が1分46秒227で9番手となり、Q3へ進むことはできませんでした。

4月13日(日)に行われる決勝レースにおいて、リバースグリッドで行われるレース2では、母国レースとなるベナーニ選手がフロントローからスタート。2列目もHonda Civic WTCCが占め、好ポジションからのスタートとなります。

コメント

ティアゴ・モンテイロ選手(7番手)
「正直に言いまして、これまでかなり大変な作業でした。私たちにはマシンを速くするという課題がありますが、とても大きな変更なので、今はまだ最初の段階です。小さな問題によってタイムを出せないことはありますが、マシンのパッケージには自信があるので、すぐにうまくいくと思います。新しいマシンになり、ドライバーはそれを生かすために前よりもかなりアグレッシブに走ることを求められます。今年のマシンは、本格的なGTレースカーに、より近づいたという印象です」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(予選不出走)
「フリープラクティス2で、コーナーをオーバーランしてコースに戻ろうと待っていたときに、他車がシケインでミスをして私に接触してきました。シーズン開始早々にこんな目に遭いたくなかったですし、次のフランスでのレースに向けて、準備をするのに数日しかないので心配です。今は、チームが時間内に新しいマシンを作ってくれることを祈っています」

ノルベルト・ミケリス選手(8番手)
「絶対にQ2に進出したいと思っていました。同時に、新しいマシンの機能と、サスペンションのセッティングを変更すると、ハンドリングにどのような影響があるのかを、より理解していくために、今週末はいろいろなことを試したいとも考えて臨んでいます。次のレースに向けて、マシンをより速くするのが目標であることは間違いありません」

メディ・ベナーニ選手(9番手)
「Honda Civic WTCCでの初めてのレースに、とても興奮しています。これまであまりラップを重ねていないので、このレースを利用してテストをするつもりです。今後のイベントに向けて、多くの情報が必要です。FF車のドライビングを完全に理解するには、もっと多くの距離を走り込む必要がありますが、これでいいスタートが切れました。今日はチームのために本当に一生懸命がんばりました。レースではポイントを獲得したいと思います」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「他車に接触されたタルクィーニ選手のマシンのダメージは大きく、残念ながら予選だけでなく決勝にも出走できません。フリープラクティスから、Honda Civic WTCCはブレーキ、ステアリングなどに問題があり、厳しい開幕となりました。車体のグリップも不足しており、ドライバーは思うようにアクセルを踏めない状態でした。特にフロントのグリップが足りないので、予選ではサスペンションのセッティングを大幅に変えて、それなりの改善があり、タイムも1秒近く伸びています。エンジンに関しては、問題は起こっていませんし、トラクションや立ち上がりの加速など、データからもほかと互角だと思いますが、トップとのタイム差を考えると、今後さらなるパワーアップが必要だと認識しています。今は予選結果を受け入れ、好位置からスタートできるレース2をきっちり運ぶことに集中したいと思います」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 37 J.ロペス シトロエン 1'43.730
2 9 S.ローブシトロエン 1'43.845
3 3 T.チルトンシボレー 1'44.864
4 1 Y.ミュラーシトロエン 1'43.711
5 98 D.ボルコビッチシボレー 1'45.017
6 77 R.ミュンニヒシボレー 1'45.541
 
7 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 1'45.891
8 5 ノルベルト・ミケリスHonda 1'46.165
9 25 メディ・ベナーニHonda 1'46.227