4台の新型「Honda Civic WTCC」が、モロッコでの開幕戦に挑む

世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、モロッコ・マラケシュ郊外の市街地コースであるムーレイ・エル・ハッサン・サーキットで、シーズンの幕を開けます。

Hondaは昨シーズン、参戦1年目にしてマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得しました。2年目となる今シーズンは、マシンのレギュレーションが大きく変わったことにより、また新たなチャレンジの始まりとなります。

2014年仕様のCivic WTCCは、大きなリアスポイラーや、幅広のタイヤとそれを覆うフェンダーなど、そのフォルムが大きく変化を遂げました。新レギュレーションに適応した新エンジンは、380馬力以上を発揮します。

ワークスチームとなる「Castrol Honda World Touring Car Team(カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム)」は、昨年から引き続きガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手がエントリー。プライベートチームとしては、「ゼングー・モータースポーツ」からノルベルト・ミケリス選手、そして今シーズンから新たに「プロチーム・レーシング」からメディ・ベナーニ選手がHonda Civic WTCCで参戦します。

開幕戦が行われるモロッコは、2009年以来、アフリカ大陸唯一のWTCC開催国であり、今回の舞台となるムーレイ・エル・ハッサン・サーキットは、マラケシュの市街地コースです。昨年、このコースで、Honda Civic WTCCはタルクィーニ選手によって参戦2戦目にして初のポールポジションを獲得しました。また、モロッコ出身のベナーニ選手にとってはホームレースとなり、Honda Civic WTCCは大きな注目を集めることになるでしょう。

開幕戦は4月12日(土)に予選が行われます。今シーズンから予選方式が変更され、Q2での上位5台が1ラップのアタックを行う、Q3が実施されることとなりました。4月13日(日)に行われる決勝レースは2レースで開催され、それぞれ4.545kmのコースを14周で争われます。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手
「マラケシュのコースは2本の長いストレート、高速でリスクの高いシケイン、コースサイドのコンクリートウォール、高い縁石などがあり、とても難しいストリートコースです。しかし、私はこのコースをよく知っているので、それは大きな強みとなるでしょう。シーズンオフの間、懸命の努力を重ねて作り上げてきた新マシンを駆るときがついにやってきました。この戦いによって、我々の実力と、これからどれだけの目標を立てていけるかが分かると思います」

ティアゴ・モンテイロ選手
「5週間で4戦という非常にハードなスケジュールの始まりですから、マラケシュではマシンにダメージを負わないようにしたいと考えています。アクシデントに巻き込まれないように注意しなければなりませんが、高速のストリートコースでは、それは簡単なことではありません。新しいマシンやドライバーにとって最初の腕試しとして、とてもおもしろいレースになるでしょう」