2012年11月3日(土)・予選 会場:上海国際サーキット(4.603km) 天候:曇り 気温:20℃ コースコンディション:ドライ
Honda Civic WTCCは参戦2戦目を中国・上海国際サーキットで迎えました。上海市郊外にあるサーキットは、F1開催のために造られた近代的な施設で、WTCCは初開催となります。
鈴鹿でのデビューレースをレース1・2ともにトップ10以内で完走したCivic WTCCは、鈴鹿とは特徴の異なる高速サーキットに挑みました。マシンに大きな変更は施さずに、上海のコースレイアウトに対応するセッティングで朝のフリー走行に臨みました。フリー走行1は10番手、フリー走行2は15番手で終了。マシンのセッティングを詰めながら、午後の予選に臨みました。
午後3時30分から行われたQ1では、1回目のアタックで1分57秒834とし、すぐさまピットに戻りました。タイヤ交換した2度目のアタックでは1分55秒742と13番手のタイムを出しました。そしてピットイン後、再度のタイムアップを狙い、セッション終了直前にアタックを試みましたが、1分55秒777と自らのタイム更新にはわずかに及ばず、17番手となりました。
高速サーキット特有のスリップストリームを有効に使えなかったことなどがあり、マシンのバランスの向上が予選タイムに表れず、残念な結果となりました。ただ、追い抜きもしやすいコースであり、決勝レースでの巻き返しを狙います。
決勝レースは11月4日(日)午後2時45分(日本時間午後3時45分)よりレース1が、午後4時(同午後5時)よりレース2が行われます。
ティアゴ・モンテイロ選手(17番手)「予選ではうまくスリップが使えず、思うようなタイムが出せませんでした。この高速コースではそれをうまく使うことで0.5秒ぐらいの差は出てしまうのです。期待通りにはいかなかったのですが、私たちはまだいろいろなことを学んでいる最中なので、この結果にショックを受けたり、驚いてはいません。明日のレースは、まず完走が目標です。今はより多くの距離を走り、学ぶ必要があるからです。もちろん順位を上げ、ポイント獲得を目指して全力を尽くしますが、一番大事なのは2レースとも完走することです」
アレッサンドロ・マリアーニ | Honda Racing Team JAS代表「目標はトップ10に入ることでしたが、残念です。しかし、このサーキットはほかのサーキットと全く違っていて、私たちはエンジンマネージメントやマシンのセットアップについてたくさんのことを学ばなければならない状況です。マシンのバランスにはかなり満足していますが、予選中は何かが思い通りにいかなかったようです。また、ティアゴがスリップストリームを使えなかったこともあり、タイムは伸びませんでした。Q2に進めなかったことは残念です。明日のレースでは、このコースはタイヤに負担がかかるので、タイヤを守る走りをさせたいと思っています。レースではスピードを発揮する自信があります。クラッシュやアクシデントなどを起こさないようにして順位を上げ、トップ10以内でゴールすることが目標です」
堀内大資|Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「鈴鹿でのレースを終えてから、エンジンの大きな変更はできませんでしたが、ドライバビリティを向上させるなどの対応をしました。上海のコースは高速サーキットで、また新たな挑戦という感じです。バランスもよくなっていたので、予選では10番手以内を狙えると期待していたのですが、残念な結果に終わりました。明日のレースは、少しでもポジションを上げられるようがんばります。マシンのパフォーマンス自体は上がっているので、ドライバーもやってくれると思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 8 | A.メニュ | シボレー | 1:54.383 | |
2 | 1 | Y.ミュラー | シボレー | 1:54.409 | |
3 | 5 | N.ミケルズ | BMW | 1:54.523 | |
4 | 2 | R.ハフ | シボレー | 1:54.582 | |
5 | 32 | C.ターキントン | シボレー | 1:54.777 | |
6 | 26 | S.ディアステ | BMW | 1:55.142 | |
17 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 1:55.742 |