ROUND 01
カタールGP
ロサイル・インターナショナル・サーキット
2017.03.23(木)-26(日)
激戦必至のMoto2クラス。タイトルに向けて一歩抜け出すのはどのライダーか!?
CBR600RRのHondaエンジンを搭載して行われるMoto2クラスは、毎年、厳しい戦いが繰り広げられています。今年もウインターテストから大接戦となっており、開幕戦カタールGPの戦いにも大きな注目が集まっています。
その中で最も大きな注目を集めているのがMoto2クラスで6年目のシーズンを迎える中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)です。ウインターテストは好調で、スペインのバレンシア、ヘレスの合同テスト、そしてカタールの公式テストでトップタイムをマーク、今季のチャンピオン候補に浮上しました。2017年型「KALEX」との相性もよく、開幕戦勝利はもちろんのこと、シリーズチャンピオンの期待が膨らみます。
昨年、総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)、総合4位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、モルビデリのチームメートで14年Moto3チャンピオンのアレックス・マルケスも順調にメニューを消化、チャンピオン争いに加わる意気込みです。さらに、15年Moto3チャンピオンでMoto2クラス2年目のシーズンを迎えるダニー・ケント(Kiefer Racing)など、Moto3クラスからスイッチしてきた若手の活躍にも注目されます。
また、14年にMoto2クラスに参戦した長島哲太(Teluru SAG Team)が、3年ぶりにMoto2クラスに復帰します。ウインターテストでは順調にマシンのセットアップを進め、今年はトップ10フィニッシュを目標に挑みます。
コメント
トーマス・ルティ(Moto2) 「この冬、KALEXは新しいシャシーを準備してきました。バレンシアとへレスのテストでは、このシャシーに少し問題を抱えていて、何度か転倒しました。大きな転倒ではありませんでしたが、常に同じ状況でフロントから転倒していたので、解決策を見つけなければなりません。へレスの公式テストでは、すべてがよくなりました。残念ながらロサイルは天候が悪く、多くの時間を無駄にしました。木曜日のフリー走行は、これまでの確認のために使いたいと思います。リズムはかなりいいですが、中上やモルビデリに比べたらもう少しスピードが必要です。レースウイークになれば違う展開になることが多いのですが、とにかく開幕戦から優勝争いがしたいです」
フランコ・モルビデリ(Moto2) 「Moto2でレースを始めてから最高のプレシーズンになったと思います。開幕を前にとても自信があります。自分たちの仕事にとても満足していますが、本番を迎えるレースに集中しなければなりません。新しいシーズンに入るときには、チャンピオンシップのポテンシャルがあるライダーたちの話をしますが、今シーズンは4レースか、5レースを戦わないと分かりません。注目すべきライダーは、僕のチームメートを含めて、おそらく4人、5人いるでしょう。アレックスはテスト中、とても速さがありました。でもテストはテストです。レースはまた別なので、カタールの週末が楽しみです」
中上貴晶(Moto2) 「今年の目標はチャンピオンを獲得すること。数値目標は置かず、毎戦優勝を狙って行きたいです。今年はMoto2クラスで6年目のシーズンです。毎年チャンピオン獲得とMotoGPへのステップアップを目標に掲げてきましたが、今年はその2つの目標を達成したいです。昨年は初優勝を達成して、いろんなことが変わりました。今年はさらに飛躍のチャンス、しっかりものにしたいです。バレンシア、ヘレスとスペインテストはとても順調でした。そして直前のカタールテストをトップで終えられたことで開幕戦が待ちきれない気持ちです」
長島哲太(Moto2) 「とてもいいウインターテストになりました。ヘレスの公式テストは手応えがありました。昨年の予選タイムと比べても自分のタイムは悪くなかったと思うし、自己ベストを約1秒短縮することができました。カタールは、3年前に走ったことがあったのですが、コースは全く覚えていなかったので、テストができてよかったです。天候が悪くて、ちゃんと走れたのは3日間のうち一日だけでしたが、ヘレス、そしてカタールといいテストができたと思います。順位は20番手前後でしたが、ソフトタイヤを使っていないので実際の順位はもう少しよかったと思います。開幕が待ち遠しいです」
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