round 13

September 14 2012 MotoGP GP Aperol di San Marino e della Riviera di Rimini 第13戦 サンマリノGP
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不安定な天候で、ほとんどの選手が様子見の走行で一日を終える

2012年9月14日(金)・1日目フリー走行  会場:ミサノ・サーキット   天候:雨  気温:19℃
コースコンディション:ウエット

第13戦サンマリノGPのフリー走行は、断続的に雨が降る不安定な天候となり、MotoGPクラスは、ほとんどの選手が様子見の一日となりました。12戦を終えて3勝を挙げている総合2位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、インディアナポリスGP、チェコGPと2連勝中。この日はドライでもウエットでもない微妙なコンディションのため、走行しませんでした。こうして、ペドロサを筆頭に、MotoGPマシンに乗るほとんどの選手が、走行を見合わせるか、数ラップの様子見の走行で一日を終えました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • ダニ・ペドロサステファン・ブラドル
  • ミケーレ・ピロダニ・ペドロサ

インディアナポリスGPの予選で転倒、右足首を負傷して、前戦チェコGPから欠場しているケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)の代役として出場する、MotoGPに初参戦のジョナサン・レイは午前中の走行をせずに、ピットで待機しました。しかし、午後のセッションはMotoGPマシンに少しでも慣れるため、コースインしました。しかし、微妙な路面コンディションで多くのフィードバックを得られないため、7ラップで走行を終了しました。

ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)とアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)も、午後のセッションでレインタイヤを装着してコースインしましたが、路面コンディションを確認する程度の走行で初日を終えました。 CRTマシンのミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は、1回目のセッションで13ラップ、2回目は7ラップを走行しました。

土曜日、日曜日の天候は回復する見込みで、MotoGPクラスは、土曜日の予選から本格的な走行が行われることになります。

Moto2クラスも不安定なコンディションの中でフリー走行が行われ、ザビエル・シメオン(Tech3 Racing)が初のトップタイムをマーク、クラウディオ・コルティ(Italtrans Racing Team)、ヨハン・ザルコ(JIR Moto2)が僅差で続きました。総合首位でサンマリノGP2連覇を狙うマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は、午後のセッションだけを走行、13番手で初日を終えました。

日本人勢は、高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)が14番手で初日を終えました。今季初出場となった小山知良(Technomag-CIP)が20番手、中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、グリップ不足に苦しんで24番手でした。

Moto3クラスは、3クラスの中では、最もコンディションのよい中でセッションが行われ、地元大会に闘志を燃やすルーキーのロマノ・フェナティ(Team Italia FMI)がトップタイムをマーク。2番手には、総合2位で今季6勝目を狙うマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が続き、Honda勢が1-2を決める好スタートとなりました。Moto3クラスは、コンディションのよいときにタイムを出せたかどうかが明暗を分けました。そのため、トップタイムのフェナティから32番手までが7.513秒の大差となりました。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は、1回目のセッションで32番手。午後の走行ではタイヤ交換のタイミングがあまりよくなく、基準タイムをクリアすることができませんでした。

この日は、3クラスともに、フラストレーションのたまる一日となりましたが、予選、決勝での熱い走りが期待されます。

コメント

ジョナサン・レイ(MotoGP 6番手)「今日は、フラストレーションがたまる一日となりました。午前中はウエットからドライへと路面が変わり、そのあと、また雨が降り始めました。だから、全くうまく走ることができませんでした。FP2ではスリックタイヤで走り出して、感触を得ようとしました。でも、タイヤの温度が上がらずに3周しか走ることができませんでした。あまり意味のないエクササイズとなりました。エンジニアに伝えるフィードバックも全く得ることができませんでした。今日は気温がとても低くて、トップライダーたちがコースに出ることもなく、とてもおかしな状況でした。明日、晴れることを願っています。晴れたらいいリズムを見つけて、予選までにタイヤのフィーリングをつかみたいと思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 走行せず)「みなさんも知っているように、今日の天気はとても変わりやすく、成果を得ることができませんでした。このようなコンディションでは、コース上ではなにも学ぶことができません。ドライでもなくウエットでもなく、中途半端なコンディションでした。明日はドライコンディションでしっかり走りたいですね」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 走行せず)「このようなコンディションでは、マシンからフィードバックを得ることがほとんど不可能なので、ピットで待機することにしました。実際、スリックタイヤで出たライダーたちは、すぐに戻ってこなければなりませんでした。とにかく、乾いてきたかなと思うと雨が降ったり、その逆だったりしました。こういうコンディションで、もしウエットタイヤで走り出すと、わずか数周でタイヤが終わってしまいます。土曜日、日曜日と天気はよさそうなので、明日の午前中のセッションでいいセッティングを見つけて、午後の予選に挑みたいです。そこでアドバンテージが得られたらと思います」

ザビエル・シメオン(Moto2 1番手)「コンディションが変わりやすく、難しい一日でした。しかし、マシンの状態はよくて、ペースもよかったと思います。このようなコンディションでしたが、初めてトップタイムをマークできてとてもうれしいです。明日はドライコンディションになりそうですし、今日と同じようにがんばりたいですね。ブルノでは、ドライコンディションでも速く走れていたし、この2レースでマシンはすごくよくなりました。明日が楽しみです」

クラウディオ・コルティ(Moto2 2番手)「変わったコンディションでした。風が強かったり、雨が降ったり、晴れたりしていて予測が難しく、集中して走らなければなりませんでした。マシンのバランスがよく、最初のラップからペースを上げることができました。2番手で初日を終えられてよかったですし、あとはこのポジションをキープしていきたいと思います」

ヨハン・ザルコ(Moto3 3番手)「タイヤの感触がよくて、最初のプラクティスでは1番手で終えることができました。FP1もFP2でもかなりよくて、気持ちよく走ることができました。しかし、プッシュしすぎてしまい、ミスをして転倒してしまいました。メカニックやマネージャーと、なにをミスしたのかをチェックしました。明日に向けてマシンを改善できるところがあるかもしれないので、このままがんばりたいです」

マルク・マルケス(Moto2 13番手)「トラックコンディションが目まぐるしく変わり、少し変な一日でした。今日のタイムが重要でないことを願っています。日曜日はドライコンディションになると聞いていますし、ウエットのセッションは1度で十分だと思ったので、午前中はコースに出ないことにしました。今日はすべて計画通りに進みました。2週間ぶりのサーキットなので、マシンに慣れるために少し周回しました」

高橋裕紀(Moto2 14番手)「今回は日本からメカニックに来てもらい、いろいろサポートしてもらっています。今日は、第一段階として、マシンを組み直して、FTRのベースのセッティングに戻して走りました。それがよかったのか、最初からすごくフィーリングがよく、午前中は今年になってベストポジションとなる6番手でセッションを終えることができました。午後は、違うセットを試し、あまりよくなかったので午前中のセットに戻しました。それでフィーリングはよくなったのですが、時間がなくて14番手までポジションを落としました。明日はドライコンディションで走れると思うのですが、どんなフィーリングなのか、すごく楽しみにしています」

小山知良(Moto2 20番手)「今年、グランプリのMoto2クラスに出場するのは、これが初めてになります。スペイン選手権とはマシンもタイヤも違うので、今日はどんな天候になっても走ろうと決めていました。午前も午後も中途半端なコンディションになり、午前中はほかの選手がきちんと走っていないなと思っていました。その通り、午後はタイムが上がって20番手までポジションを落としてしまいましたが、初めてとしてはまずまずのスタートになりました。今日は、スッターのベースのセッティングで走りました。ドライでどんな走りができるのか楽しみにしています」

中上貴晶(Moto2 24番手)「開幕前にバレルンガでテストをして、今大会に挑みました。テストでは、スペック違いのスイングアームを試し、かなり好印象でした。しかし、このサーキットでは、新しいスイングアームは剛性が高すぎるのか、全くグリップせず、思ったように走れませんでした。明日も今日のような天候なら、スイングアームを元に戻して挑みます。今日は、路面の濡れ方に関係なく、全くグリップしませんでした」

ロマノ・フェナティ(Moto3 1番手)「ウエットコンディションでいい走りができて、とてもうれしいです。チームが、路面コンディションに合わせて、いいタイミングでスリックタイヤを入れてくれました。そのおかげでトップタイムで終えることができました。明日の予選でもうまく走れることを願っています」

マーベリック・ビニャーレス(Moto3 2番手)「難しい一日でした。特に路面コンディションがころころ変わり、グリップを探りながらの走行でした。でも、いい感触で走ることができました。ウエットコンディションはもちろんのこと、ハーフドライではスリックを使って少し走ることができたし、かなり快適な感触がありました。すべてきちんと機能していることがうれしいですね。マシンはウエットでもドライでもよかったですし、モチベーションがとても上がりました。今大会は、どんなコンディションでもうまく走れるだろうと思っています」

アレックス・リンス(Moto3 7番手)「オープニングセッションからマシンは快適で、初日としてはポジティブに終えることができました。最初のセッションを7番手で終え、午後も7番手で終えることができました。ウエットタイヤでスタートし、最初から速いラップタイムを出すことができました。明日は完全なドライコンディションになることを願っています」

藤井謙汰(Moto3)「今日はコンディションがころころ変わり、コースインするタイミングで順位が大きく入れ替わりました。真ん中くらいにいることもありました。最後、路面が乾いたときにスリックに換えて、タイムも一気に上がりましたが、あと何周かできていたら、かなり順位を上げられたと思います。今日は107%を超えられませんでしたが、内容はそれほど悪くないと思います」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
117K.アブラハムドゥカティ1:42.030
29D.ペトルッチ IODA-SUTER +1.148
377J.エリソンART+1.174
451M.ピロFTR+1.297
568Y.ヘルナンデスBQR+2.535
656ジョナサン・レイHonda+2.969
744D.サロンBQR+4.321
811B.スピーズヤマハ+4.441
969N.ヘイデンドゥカティ+6.379
-14R.デ・ピュニエART+8.073
-54M.パシーニART+8.452
-19アルバロ・バウティスタHonda+8.947
-5C.エドワーズSUTER+11.034
-4A.ドヴィツィオーゾヤマハ-
-6ステファン・ブラドルHonda-
-8H.バルベラドゥカティ-
-26ダニ・ペドロサHonda-
-35C.クラッチローヤマハ-
-41A.エスパルガロART-
- 46V.ロッシドゥカティ-
- 99J.ロレンソヤマハ-

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
119ザビエル・シメオンTECH 31:51.874
271クラウディオ・コルティKALEX+0.161
35ヨハン・ザルコMOTOBI+0.309
429アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.442
536ミカ・カリオKALEX+0.695
660フリアン・シモンSUTER+0.817
78ジノ・レイSUTER+0.860
812トーマス・ルティSUTER+1.029
923マルセル・シュローターBIMOTA+1.093
1038ブラッドリー・スミスTECH 3+1.153
1181ジョルディ・トレースSUTER+1.155
12 93マルク・マルケスSUTER+1.302
13 72高橋裕紀FTR+1.613
14 15アレックス・デ・アンジェリスFTR+2.015
15 4ランディ・クルメンナッハKALEX+2.113
16 45スコット・レディングKALEX+2.124
17 40ポル・エスパルガロKALEX+2.330
18 80エステベ・ラバトKALEX+2.473
19 75小山知良SUTER+2.539
20 77ドミニク・エージャーターSUTER+2.892
21 49アクセル・ポンスKALEX+3.153
22 18ニコラス・テロールSUTER+3.234
23 30中上貴晶KALEX+3.947
24 63マイク・ディ・ミリオKALEX+4.507
25 14ラタパーク・ウィライローSUTER+4.832
26 3シモーネ・コルシFTR+6.183
27 82エレナ・ロセールSPEED UP+6.284
28 10マルコ・コランドレアFTR+6.403
29 84スティーブン・オーデンダールAJR+6.728
30 22アレッサンドロ・アンドレオッティSPEED UP+7.474

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
15ロマノ・フェナティFTR Honda1:49.965
225マーベリック・ビニャーレスFTR Honda+1.032
394J.フォルガーKALEX KTM+1.123
474ケビン・カリアHonda +2.630
523アルベルト・モンカヨFTR Honda+3.154
652D.ケントKTM+3.287
742アレックス・リンスSUTER Honda+3.467
811S.コルテセKTM+3.501
984ヤコブ・コーンフェールFTR Honda+4.556
1063Z.カイルディンKTM+4.656
1119アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+4.863
1227ニッコロ・アントネッリFTR Honda +5.040
1344ミゲル・オリベイラSUTER Honda+5.149
1461A.シシスKTM+5.167
1539L.サロンKALEX KTM+5.262
1699D.ウェッブMAHINDRA+5.282
1789アラン・ティーチャーTSR Honda+5.435
1830ジュリアン・ペドネSUTER Honda+5.602
1953ジャスパー・イウェマFGR Honda +5.760
2055H.ファウベルKALEX KTM+5.862
217エフレン・バスケスFTR Honda+5.869
228ジャック・ミラーHonda+5.882
2331N.アジョKTM+5.893
2412アレックス・マルケスSUTER Honda+6.196
2533ステファノ・バルドリーニHonda+6.305
2628ジョセップ・ロドリゲスFTR Honda+6.409
2741B.バインダーKALEX KTM+6.906
2895M.ポポフMAHINDRA+7.194
2971ミハエル・リナルディHonda+7.364
3080A.ポントーンIODA+7.469
319トニ・フィンスターブッシュHonda+7.484
3296ルイス・ロッシFTR Honda+7.513
- 51藤井謙汰TSR Honda+8.253
- 26エイドリアン・マーティンFTR Honda+8.466
- 3L.モルチャーノIODA+8.705