round 05

June 1 2012 MotoGP Gran Premi Aperol de Catalunya 第5戦 カタルニアGP
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バウティスタ、今季ベストリザルトの2番手。
1回目トップタイムのストーナーは6番手で初日を終える。

2012年6月1日(金)・1日目フリー走行 会場:カタルニア・サーキット 天候:晴れ 気温:29℃ コースコンディション:ドライ

第5戦カタルニアGPのフリー走行は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、ホームGPに闘志を燃やすアルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)が、今季ベストリザルトとなる2番手につけました。1回目の走行は10番手。午後2回目の走行は、気温も路面温度も上昇、タイヤに厳しいコンディションとなりましたが、約1.1秒タイムを短縮して2番手に浮上しました。前戦フランスGPでも、フリー走行で4番手と好走を見せたバウティスタ。今大会は、念願の初表彰台獲得に向けて、大きく前進しました。

  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ

昨年のウイナーで、カタルニアGP2連覇を狙うケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、午前中1回目の走行では、1分42秒台から43秒台の好タイムを連続で刻み、トップタイムをマークしました。そして、気温29℃、路面温度が51℃を記録した午後の走行では、ソフトタイヤからハードタイヤにスイッチ、連続周回をこなします。セッション終盤には、多くの選手がソフトタイヤに交換してタイムを更新しますが、ハードタイヤのまま周回を続けたストーナーは6番手でした。

1回目の走行ではストーナーから1秒差以内に12台、午後の走行ではトップに立ったホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)から1秒差以内に9台という接戦となりました。この日は、厳しいコンディションにもかかわらず、Honda RC213Vに乗るストーナーが、336.6km/hという最高速度を記録。サーキットに集まったファンは、Hondaパワーを堪能しました。

2008年以来、最高峰クラスで2度目の優勝を狙うダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日のセッションは、マシンのセッティングに集中、決勝に照準を合わせる一日となりました。午前中の走行では、ストーナーに続いて2番手。午後の走行では、ストーナー同様、最後までハードタイヤで走行をこなしました。最終的に8番手タイムでしたが、2日目の予選では、ストーナーとともにPPの期待が膨らみます。昨年の大会はケガのために欠場しているペドロサ。2年ぶりのホームGPに、地元ファンも大きな声援を送っていました。

前戦フランスGPで自己ベストとなる5位でフィニッシュのステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)も、得意とするカタルニアで着実にセットアップを進めました。午前中1回目の走行では6番手。厳しいコンディションとなった午後の走行では8番手。2回の総合では9番手タイムでしたが、決勝に向けてまずまずのスタートとなりました。CRTマシンのミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は15番手でした。

Moto2クラスは、前戦フランスGPで今季初優勝のトーマス・ルティ(Interwetten-Paddock)が好調をキープしてトップタイムをマーク。ホームGPに闘志のポル・エスパルガロ(Pons 40 HP Tuenti)が2番手。3番手にスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)と続き、ここまでが1秒差となりました。日本人勢は、中上貴晶(Italtrans Racing Team)が7番手。高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)は、1回目の予選で転倒、2回目のセッションで電気系のトラブルでストップするなど波乱の一日となりましたが、マシンのフィーリングは大きく改善されて2日目のタイム更新に期待されます。エスパルガロとともにホームGPに闘志のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は16番手。2日目の走りに注目されます。

Moto3クラスは、前戦フランスGPで初優勝のルイス・ロッシ(Racing Team Germany)がトップタイム。マーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が2番手。ミゲル・オリベイラ(Estrella Galicia 0,0)が4番手とHonda勢が上位に名前を連ねました。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は34番手でした。

コメント

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 2番手)「本当にいいスタートとなりました。みんなすばらしい仕事をしてくれました。午前中はリアのトラクションに苦しみましたが、午後のセッションは、だいぶよくなりました。ハードタイヤでは、セッティングをどんなに変えてもあまりいい感触を得られなかったです。ソフトタイヤはペースもフィーリングもよかったです。明日はソフトタイヤでフルレースディスタンスができるかどうかを試してみたいです。もし、それができたらすばらしいレースになると思います。明日はその方向でがんばりたいです。うまくいくことを願ってますが、今日の結果にはとても満足しています」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 6番手)「いい天気で、コンディションも安定し、よい一日でした。しかし、路面温度がとても高く、ソフトタイヤでは少し苦労しました。午後はハードタイヤを使いました。ソフトに比べれば、少し安定しているように感じましたが、マシンの感触にはあまり満足していません。それを改善していくことになると思いますが、今日のペースにはかなり満足しています。みんな午後のセッションも、予選のようにソフトタイヤを使ってアタックしていました。しかし、明日の予選に向けて、まだまだやることはたくさんあるので、ソフトでアタックしている時間はありませんでした。明日も、チャタリング対策など、引き続き、取り組む必要があります。でも、今日の内容には全体的に満足しています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)「今日の一番の目標は、タイヤをきちんとテストすることでした。レースでは、正しいタイヤを選択をすることがとても大切になってきます。以前からこのサーキットは、気温が上がっても、ソフトタイヤの方がいいことが多いのですが、どのくらい持つのか、まだ分かっていません。午前中のプラクティスはソフトタイヤをずっと使い続けました。午後はハードタイヤを使いました。どちらも感じがよかったです。ラップタイムも、ほとんど同じでした。最後にソフトタイヤを使って、多くの選手がタイムを上げました。それでポジションを下げてしまいましたが、今日の順位は気にしていません。みんな、ソフトタイヤで1秒はタイムを上げていますので。明日は、ソフトタイヤでレースディスタンスでもつのかどうかチェックする必要があります。25周は長いです。タイヤのエッジを使う時間も長いです。最後までそこをフレッシュにしておく必要があります。明日の午前中は予選に向けて、細かいところに取り組みたいです」

ステファン・ブラドル(MotoGP 9番手)「今日もまたいい1日となりました。両方のセッションで、中古タイヤを使い、かなり仕事ができました。しかし、路面温度が高くて厳しかったです。それでも、いい形になっていましたし、FP2で8番手と言うのは悪くはないと思います。セクターごとのタイムは悪くないので、それをすべてまとめなければなりません。今日は気温が高くて、フロントの安定性が少し足りませんでした。全体的にかなりうまくいっています。午前中と午後では、かなり気温の差があります。だから予選セッションは厳しくなると思います。でもいいグリッドを得ることが非常に重要なので、ベストを尽くしたいです」

ミケーレ・ピロ(MotoGP 15番手)「一日中天気がよくて、セットアップも順調で、大きく前進することができました。午前から午後にかけて、トップタイムをマークしたCRTとのギャップを0.8秒まで縮めることができました。今日のセットアップの方向性は悪くないと思いますし、明日はさらにタイム差を縮めたいです。今回は新しいシャシーも準備しています。今日は、ソフトタイヤでもハードタイヤでも、いいペースを刻めたのでよかったです」

中本修平|HRCチーム代表「リザルトを見てもらえればわかるように、Repsol Honda Teamとしては、厳しい一日でした。問題は、午後のセッションで使ったハードタイヤでいいグリップを得られなかったことです。ほとんどの選手が、最後にソフトを装着してタイムを出しました。そのため、ケーシーもダニも順位を落とすことになりました。我々もソフトを使えばタイムを上げられたと思いますが、そういう状況を考慮しても、決して満足のいく一日ではなかったです。とにかく、決勝に向けて、いい状態を見つけなくてはいけません。明日も全力を尽くしたいです」

トーマス・ルティ(Moto2 1番手)「とてもいい気分です。リザルトもよく、こんなにいい天気の中で走るのも久しぶりでした。マシンの状態もよかったです。まだ、初日のセッションを終えたばかりで、午後のセッションでは転倒してしまいましたが、明日はフロントローを獲得したいです。日曜日は雨が降るかもしれないので、明日はしっかりセットアップを進めておきたいです。とにかく、天気だけはどうにもならないので、どんな天気になってもいいように準備したいです」

ポル・エスパルガロ(Moto2 2番手)「最終的にまずまずのセッティングを見つけることができましたが、まだ快適ではありません。もっとマシンの安定性を高めなければなりません。今日はトップタイムをマークできませんでしたが、みんな一生懸命がんばってくれています。明日はいいセッティングを見つけたいです。家族や友人やファンが大勢来ているので、いい走りを見せたいです。ここでレースをする時は、いつもうれしいです」

スコット・レディング(Moto2 3番手)「今日のセッションは両方ともよかったです。気温も路面温度も上がった午後のセッションでは、かなり速いペースで連続で周回することができました。前回のフランスGPのようにセットアップを進めています。まだまだマシンに改善の余地はあるし、状態はよくなると思います。日曜日の決勝に向けて、いいグリッドを獲得したいです」

中上貴晶(Moto2 6番手)「午前中の走行はタイムも悪く、順位もよくなかったです。午後は、自分のリクエストで、車高を下げ、サスペンションを前後ともに硬くしてもらいました。それでだいぶ乗りやすくなり、タイムも順位も上げることができました。それでも、トップのルティとは1秒くらい後れているし、明日は、その差を詰めたいです。ポルトガル、フランスは、マシンが自分の思ったような状態にならず、気持ちよく走ることができませんでした。今回はいい方向性が見つかったので、明日の予選ではさらによくしていきたいです」

高橋裕紀(Moto2 23番手)「前回のフランスGPの2日目から2012年型の車体になり、今日からやっと本格的にセッティングが始まりました。今日は前後のサスペンションを硬い方向にセットアップしたのですが、やっと、いいところが見つかりました。今までのセットが、どれくらいベースのセッティングから外れていたかということを実感しました。午前中は、自分のミスで軽い転倒をしてしまいました。午後はセッション開始直後に電気系のトラブルでストップしましたが、そのあと、ピットに戻り、残りの時間を走ることができました。明日はもう少しいい状態になると思うので、タイムを上げていきたいです」

マーベリック・ビニャーレス(Moto3 2番手)「とてもうれしいです。いいセッティングを見つけることができ、とても快適に走ることができました。カタルニア・サーキットはこれまでのサーキットとはかなり違い、ロングコーナーがあります。このサーキットは、125ccとMoto3の違いがよく分かりました。セッションが進むにつれて気温が上がり、路面がかなり滑りやすくなりました。レースは午後1時からなので、その時間に合わせてマシンのセットアップをしていきたいです」

ミゲール・オリベイラ(Moto3 4番手)「トップ3の目標までは少し遠いけれど、第一印象はよかったです。明日は、トップ3とのコンマ数秒の差をどこで縮められるのか、考えて走りたいです。明日はやることがたくさんあります。特にリアのフィーリングを改善することに集中したいです。予選はとても重要です。そして、いいレースペースを見つけなければなりません。明日はフロントローを目指し、全力を尽くしたいです」

藤井謙汰(Moto3 34番手)「初めてのサーキットなので1周でも多く走ろうと思いました。午後の走行は気温も路面温度も上がったので、ハードタイヤを装着しました。序盤、グリップしているときにタイムが出ましたが、それからタイムを更新することはできず、タイヤを交換しないで最後まで走り続けました。今日はドライで走れたのでコースに慣れることができました。明日はコンディションに合わせてタイヤを選び、タイムを上げていきたいです」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
199J.ロレンソヤマハ1:42.099
219アルバロ・バウティスタHonda+0.207
335C.クラッチローヤマハ+0.348
44A.ドヴィツィオーゾヤマハ+0.493
58H.バルベラドゥカティ+0.540
61ケーシー・ストーナーHonda+0.676
711B.スピーズヤマハ+0.703
826ダニ・ペドロサHonda+0.771
96ステファン・ブラドルHonda+0.844
1069N.ヘイデンドゥカティ+0.958
1117K.アブラハムドゥカティ+1.216
1246V.ロッシドゥカティ+1.438
1341A.エスパルガロART+2.639
1414R.デ・ピュニエART+2.672
1551M.ピロFTR+3.532
165C.エドワーズSUTER+3.769
1754M.パシーニART+4.135
1868Y.ヘルナンデスBQR+4.351
1922I.シルバBQR+4.401
2077J.エリソンART+4.737
219D.ペトルッチIODA+5.050

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112トーマス・ルティSUTER1:46.597
240ポル・エスパルガロKALEX+0.536
345スコット・レディングKALEX+0.574
429アンドレア・イアンノーネSPEED UP+1.016
515アレックス・デ・アンジェリスSUTER+1.032
663マイク・ディ・ミリオSPEED UP+1.076
730中上貴晶KALEX+1.100
836ミカ・カリオKALEX+1.122
95ヨハン・ザルコMOTOBI+1.159
104ランディ・クルメンナッハKALEX+1.228
1180エステベ・ラバトKALEX+1.229
123シモーネ・コルシFTR+1.234
1324トニ・エリアスSUTER+1.254
1477ドミニク・エージャーターSUTER+1.278
1571クラウディオ・コルティKALEX+1.346
1693マルク・マルケスSUTER+1.356
1738ブラッドリー・スミスTECH 3+1.503
1849アクセル・ポンスKALEX+1.503
1988リカルド・カルダスAJR+1.585
2044ロベルト・ロルフォSUTER+1.588
2114ラタパーク・ウィライローSUTER+1.759
2281ジョルディ・トレースTECH 3+1.797
2372高橋裕紀SUTER+1.921
2418ニコラス・テロールSUTER+1.945
2576マックス・ノイキルヒナーKALEX+2.042
2660フリアン・シモンSUTER+2.268
2747アンヘル・ロドリゲスBIMOTA+2.740
288ジノ・レイSUTER+2.786
29 7アレクサンダー・ルンドMZ-RE Honda+3.248
30 10マルコ・コランドレアFTR+4.141
31 82エレナ・ロセールMORIWAKI+4.374

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
196ルイス・ロッシFTR Honda1:52.624
225マーベリック・ビニャーレスFTR Honda+0.150
311S.コルテセKTM+0.284
444ミゲル・オリベイラSUTER Honda+0.960
552D.ケントKTM+0.992
65ロマノ・フェナティFTR Honda+1.041
755H.ファウベルKALEX KTM+1.142
863Z.カイルディンKTM+1.213
97エフレン・バスケスFTR Honda+1.355
1039L.サロンKALEX KTM+1.455
1110アレクシ・マスボーHonda+1.538
1219アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+1.769
138ジャック・ミラーHonda+1.774
1484ヤコブ・コーンフェールFTR Honda+1.778
1523A.モンカヨKALEX KTM+1.798
1627ニッコロ・アントネッリFTR Honda+1.854
1742アレックス・リンスSUTER Honda+1.894
1812アレックス・マルケスSUTER Honda+2.121
1941B.バインダーKALEX KTM+2.217
20 17J.マクフィー KRP Honda+2.255
2131N.アジョKTM+2.265
2294J.フォルガーIODA+2.345
2399D.ウェッブMAHINDRA+2.565
2489アラン・ティーチャーTSR Honda+2.576
2553ジャスパー・イウェマFGR Honda+2.591
2632アイザック・ビニャーレスFTR Honda+2.652
2721イバン・モレノFTR Honda+2.701
2826エイドリアン・マーティンFTR Honda+2.979
2961A.シシスKTM+3.299
3030ジュリアン・ペドネSUTER Honda+3.356
3177M.シュローターMAHINDRA+3.463
3215シモーネ・グロツキーSUTER Honda+3.503
333L.モルチャーノIODA+4.091
3451藤井謙汰TSR Honda+4.883