round 14

September 17 2011 MotoGP Gran Premio de Aragon 第14戦 アラゴンGP
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ストーナー、今季9度目のPP。ペドロサ2番手と、Repsol Honda Teamの2人が絶好のグリッドを獲得する

2011年9月17日(土)・予選  会場:モーターランド・アラゴン  天候:曇り、ときどき晴れ
気温:28℃  コースコンディション:ドライ

第14戦アラゴンGPの予選は、初日に続いてHonda勢がすばらしい走りを披露。ケーシー・ストーナーが今季9度目のポールポジションを獲得、ダニ・ペドロサが2番手と、Repsol Honda Teamの両選手が、すばらしい走りを見せました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

初日3番手だったストーナーは、2日目のフリー走行でトップタイムをマーク。午後の予選では、自身が持つサーキットベストタイムを更新する好走を見せ、3戦連続、今季9度目のPPを獲得しました。初日は路面のグリップが低く、タイヤの消耗が激しい、難しいコンディションでしたが、2日目はグリップも向上、ストーナーは初日より2秒以上タイムを短縮することに成功しました。昨年の大会でもライバルを圧倒したストーナー。アラゴンGP2連覇に向けて、最高の状態で決勝に挑みます。

そのストーナーに続いたペドロサも、順調にセットアップを進めました。電力不足で停電になり、キャンセルとなった初日2回目のフリー走行を補うために、1時間15分に時間を延長した2回目のフリー走行では、ストーナーからわずか0.062秒差の2番手。午後の予選でも、ストーナーとともに1分48秒台の好ラップを刻んで2番手につけました。この日は、快速ラップを連発したストーナーの仕上がりのよさに脱帽のペドロサでしたが、決勝では、地元ファンの声援を受けて、ストーナーとの一騎打ちが予想されます。2戦前のインディアナポリスGPでは、この2人の優勝争いとなりました。今大会は、その戦いが再現されそうです。

以下、Honda勢は、5番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)、6番手にマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)と続き、この2人が2列目から決勝に挑みます。

5番手につけたドヴィツィオーゾは、2日連続でリアタイヤの消耗に苦しみましたが、ストーナー、ペドロサが順調にセットアップを進めているだけに、決勝日のウオームアップで最後の調整に挑みます。シモンチェリは、前戦サンマリノGPに続き、燃費に苦しんでいますが、ドヴィツィオーゾと同様に、ウオームアップで最後の調整に挑みます。ストーナー、ペドロサの2人には、アベレージでやや離されてしまった2人ですが、決勝では、表彰台争いに加わることは間違いなく、第11戦チェコGPに続き、Honda勢の今季2回目の表彰台独占が期待されます。

青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、今季ベストグリッドとなる予選9番手。この数戦は、スタートの悪さと序盤のペースの遅さを克服しているだけに、今大会の好走が期待されます。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)も、地元ファンの声援を受けてトップ10入りを目標に全力を尽くします。

Moto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が今季6度目のポールポジションを獲得。以下、1秒差以内に7台という接戦になりました。今大会、ニューシャシーで好走を見せたマルケスは、1分53秒台でラップを刻み、ライバルを圧倒。今季7勝目に大きく前進しました。

以下、高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は14番手。2戦連続代役出場の小山知良(Technomag-CIP)は30番手。大接戦の中で厳しいグリッドになりましたが、追い上げのレースに挑みます。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション) 「今週はすべてが順調でした。マシンの感触はよくて、気分はとてもいいです。しかし、今日はいろんなことがありました。セッションの最後にソフトタイヤを装着して、アタックしました。1周目の第1コーナーは、タイヤが十分に温まっているかどうか分からなかったので、慎重に走りました。しかし2周目は、期待していたよりもグリップがあったので、思っていた以上に攻めることができました。しかし今度は、速すぎてコースアウトしてしまいました。コースを出てからは、なかなか止まれず、壁に衝突しないためにマシンを倒さなければならなかったんです。残念ながら再スタートすることはできませんでしたが、その後、セカンドマシンで走り出して、タイムを上げることができました。明日の天気がどうなるか分かりませんが、全体的に感触はいいです。明日はいいレースをしたいと思います」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手) 「フロントローに並べてよかったです。今日は、マシンの状態が完ぺきではなかったのですが、フロントローを獲得するために、限界まで攻めました。決勝に向けて、もう少し、セットアップを進めたいと考えています。特にフロントのフィーリングは、思ったより快適ではなく、そのためにブレーキングで少し苦労しました。アベレージはケーシーの方がよかったと思います。彼の走りはとても速くて、スムーズでした。だから明日は、彼がペースをつくると思います。離されないようにしたいです。タイヤの選択については、まだ100%の確信はありません。おそらく、タイヤには厳しいレースになると思っています。特に左側はきつい。明日はミディアムコンパウンドがいいと思うのですが、天気を見てから決めたいです。今夜、セッティングで何かを見つけられることを願いたいです。そしてスペインのファンの前でいいレースをしたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5番手) 「いいペースで走れましたし、今日の予選セッションには満足しています。でもケーシーは強すぎて、無敵に見えます。チャンピオンシップで、今のポジションを維持できるようにベストを尽くしたいです。チャンピオンシップでダニの追撃を抑え、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に対しては、ポイントを縮めたい。今日の予選では完ぺきなアタックができませんでした。でも、2列目からのスタートは悪くありませんし、決勝に向けて引き続きセットアップの仕事をしたいと思います。リアタイヤの問題はまだ残っています。レースのキーポイントは、タイヤマネジメントになると考えています。このような暑さとアスファルトでは、タイヤにはとても厳しい。みんなハードでレースをすると思います。レースではいいスタートをして、トップグループについていきたいです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 6番手) 「もっと速く走れたと思います。でも、自分のベストラップのときに、ちょうどコースに出てきたペドロサに引っかかってしまいました。もったいなかったです。続いてのアタックも、いくつかミスをして、あまりタイムを上げることができませんでした。トップの2人とは少し離れ過ぎているけれども、もう少しマシンを調整すれば、3番手争いに加われると思っています。昨日のグリップの問題は少し解消しました。でもこれはみんな同じ問題のようです。今、一番の問題は、自分の身長が原因となっている燃費です。この問題の解決策を見つけなければなりません。みんなを信じています。きっと明日は、いい仕事をしてくれるでしょう」

青山博一(MotoGP 9番手) 「午前から午後の予選にかけて、マシンのバランスを見直しました。昨日、制御が効き過ぎているような感じでしたので、これも変更しました。それで全体的にバランスがよくなって、タイムが上がりました。しかし、ベストタイムを出したときには、いくつかのミスもしているので、もう少しいけたとは思います。今年になって初めての3列目は、うれしい。明日の天気予報は、気温が下がりそうなので、コンディションに合わせたセッティングをしたいと考えています。どちらかといえば、気温が高い方がタイヤのパフォーマンスを生かせるので、気温が上がってくれれば、よりいいレースができると思っています」

トニ・エリアス(MotoGP 17番手) 「昨日の2回目のセッションがキャンセルとなり、今日はその分が延長されたので、とても長い一日となりました。マシンを調整するために、たくさんのことを試しました。特に、フロントサスペンションには多くの時間をかけました。しかし、ソフトタイヤは長く持たず、グリップがすぐに落ちてしまうので、ポテンシャルを有効に使うことができませんでした。いくつか前進したことはありますが、トップ10のライダーとのギャップを縮めることはできませんでした。でも明日に向けて、まだやれることはあります。ウオームアップセッションで、もう少し調整して、いいスタートをすれば、トップ10に入れると思っています」

中本修平 | HRCチーム代表 「ケーシーは、順調にセットアップが進みました。うまくまとまっています。このままの調子をキープして、決勝に挑みたいところです。ダニは、グリップ不足を訴えていますが、ケーシーと同様にいい状態なので、明日はこの2人の優勝争いになることを願っています。アンドレアは、ラップタイムが安定していないので、優勝争いに加わるのが厳しいかもしれません。マルコも万全ではありませんが、アンドレアとともに、表彰台は狙えると思っています。前回は優勝できなかったので、今回は優勝することが目標です。そして今大会は、表彰台独占も夢ではありませんので、達成できるように全力を尽くしたいと考えます」

マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション) 「明日はいつものように、ベストを尽くしたいです。でも、今日のようなペースをキープするのは難しいと思っています。マシンの感触はとてもいいです。新しいパーツを提供してくれたSUTERに感謝したい。新しいスイングアームで、特にコーナリングが楽になりました。今のところ、すべていいです。でも、ウオームアップでグリップを確認したいところです。と言うのも、明日は風が吹いて天気が変わりそうだからです。ここは、自分にとってホームレースになります。だからいつもより少しモチベーションが上がっているんです」

フリアン・シモン(Moto2 2番手) 「厳しい数カ月のあとに、こうして、フロントローに戻ってくることができて、とてもうれしいです。セッションの最後に転倒してしまったけれども、すばらしい気分です。しかし、とても奇妙な転倒でした。いいセットアップがあるけれど、マルケスほどのペースはありません。明日は、トップ5を目指してがんばりたいです」

スコット・レディング(Moto2 3番手) 「この数戦、マシンの状態はよくなっています。チームはずっと、一生懸命働いてくれています。それなのにいつも問題があって、うまく走れませんでした。今日のフロントロー獲得も、とても大変でした。不可能だと思ったんですが、それは考えないようにして、全力を尽くしました。明日もベストを尽くしたいです」

高橋裕紀(Moto2 14番手) 「途中まで5〜6番手にいたので、終わったときに14番手まで順位が下がっていて、驚いてしまいました。昨日から今日にかけて、マシンのセッティングは進みました。まだまだ自分の思ったような状態にはなっていませんが、新しい車体のいい部分を生かせるようになってきました。最後のアタックは、ハードタイヤで行ったのですが、自分が思っていたようなフィーリングにならず、タイムを出せませんでした。5列目からのスタートなので、いいスタートを切って、トップグループに加わりたいです」

小山知良(Moto2 30番手) 「5月のスペイン選手権の自己ベストを、2秒も短縮することができました。走っていて、けっこうポジションを上げられたと思ったのですが、終わってみたら30番手だったので、がっかりしました。しかし予想通り、すごい接戦なので、明日はポイント獲得を目標に全力を尽くしたいです。前回のサンマリノでは、チームメートが29番手から13位でフィニッシュしているので、今回は自分がそういうレースをしたいと思っています。次の日本GPも、ワイルドカードで出場するので、いいレースをしたいです」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:48.451
226ダニ・ペドロサHonda+0.296
311B.スピーズヤマハ+0.704
41J.ロレンソヤマハ+0.819
54アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.921
658マルコ・シモンチェリHonda+1.077
769N.ヘイデンドゥカティ+1.301
817K.アブラハムドゥカティ+1.326
97青山博一Honda+1.362
1014R.デ・ピュニエドゥカティ+1.375
1119A.バウティスタスズキ+1.432
1235C.クラッチローヤマハ+1.442
1346V.ロッシドゥカティ+1.509
148H.バルベラドゥカティ+1.525
155C.エドワーズヤマハ+1.654
1665L.カピロッシドゥカティ+2.301
1724トニ・エリアスHonda+2.622

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスSUTER1:53.296
260フリアン・シモンSUTER+0.684
345スコット・レディングSUTER+0.708
465ステファン・ブラドルKALEX+0.779
515アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.878
640アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.924
716ジュール・クルーゼルSUTER+0.993
844ポル・エスパルガロFTR+1.062
936ミカ・カリオSUTER+1.089
1029アンドレア・イアンノーネSUTER+1.094
1112トーマス・ルティSUTER+1.117
123シモーネ・コルシFTR+1.222
1351ミケーレ・ピロMORIWAKI+1.278
1472高橋裕紀MORIWAKI+1.303
1538ブラッドリー・スミスTECH 3+1.323
1671クラウディオ・コルティSUTER+1.329
1776マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.457
1875マティア・パシーニFTR+1.497
1963マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.593
2034エステベ・ラバトFTR+1.650
2113アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.751
2218ジョルディ・トレースSUTER+1.788
2377ドミニク・エージャーターSUTER+1.879
2419ザビエル・シメオンTECH 3+1.987
254ランディ・クルメンナッハKALEX+2.028
2688リカル・カルダスMORIWAKI+2.099
2725アレックス・バルドリーニPONS KALEX+2.149
2868ヨニー・ヘルナンデスFTR+2.264
2935ラファエレ・デ・ロサSUTER+2.297
307小山知良SUTER+2.312
3114ラタパーク・ウィライローFTR+2.439
3264サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.571
3353バレンタン・ドゥビーズFTR+2.630
349ケニー・ノイズFTR+2.652
356ホアン・オリベFTR+3.317
3633セルジオ・ガデアMORIWAKI +3.340
3739ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.395
3895マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+3.901
39 82 エレナ・ロセールSUTER+5.510

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
155H.ファウベルアプリリア1:59.222
225M.ビニャーレスアプリリア+0.009
318N.テロールアプリリア+0.143
45J.ザルコデルビ+0.376
552D.ケントアプリリア+0.592
639L.サロンアプリリア+0.680
711S.コルテセアプリリア+0.789
823A.モンカヨアプリリア+1.094
97E.バスケスデルビ+1.210
1094J.フォルガーアプリリア+1.225