round 12

August 27 2011 MotoGP Red Bull Indianapolis Grand Prix 第12戦 インディアナポリスGP
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ストーナー今季7度目のPP獲得。ペドロサ4番手、ドヴィツィオーゾ5番手と好グリッドから決勝に挑む

2011年8月27日(土)・予選  会場:インディアナポリス・モータースピードウェイ  天候:晴れ
気温:31℃  コースコンディション:ドライ

2日連続で快晴となったインディアナポリスGPの予選は、ケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が圧倒的な速さで、3戦ぶり今季7度目のPPを獲得しました。初日1回目のフリー走行は2番手でしたが、2回目の走行でトップに浮上すると、2日目のフリー走行ではサーキットベストタイムを更新する1分39秒台をマーク。午後の予選では、ただひとり1分38秒台を叩き出す快走で、ライバルを圧倒しました。過去3回のインディアナポリスGPでは、優勝も表彰台もないストーナー。Hondaに乗り換えた今年は、インディアナポリスGP初制覇の期待が膨らんでいます。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

昨年の覇者のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、初日3番手。2年ぶりのPPを狙った予選では、思うようにタイムを短縮できず、4番手へとポジションを落としました。今大会はセッションをこなすごとに、改修された路面のグリップが上がり、それに合わせた車体のセッティングとタイヤの選択に全選手が集中しました。ペドロサもレースの勝敗のカギを握るタイヤのセットアップに集中、ロングランを重点的に行い、順調にメニューをこなしました。しかし、タイムアタックが決まらず、2列目4番グリッドから決勝に挑みます。スタートのうまさには定評があるペドロサ。ストーナーとともに優勝争いに加わることは間違いなく、インディアナポリスGP2連勝に向けて全力を尽くすことになります。

今季6度目の表彰台と、初優勝を狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)も、フリー走行、予選ともにロングランを重点的にこなし、決勝に向けて万全の状態を築きました。グリッドは2列目5番手ですが、本番の強さに定評あるドヴィツィオーゾ。今大会はストーナー、ペドロサとともに優勝争いに加わる可能性は高く、Repsol Honda Teamの表彰台独占が期待されます。

前戦チェコGPに続き、2戦連続表彰台を目指すマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、初日7番手から2日目のフリー走行で4番手に浮上。順調にセットアップを進めましたが、タイムアタックが決まらず7番手へとポジションを落としました。しかし、内容は十分に表彰台を狙えるもので、2戦連続表彰台獲得に全力を尽くすことになります。

セッティングを変更して挑んだ午前中、3回目のフリー走行で思ったようにタイムを伸ばせなかった青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、午後の予選では初日の状態にセッティングを戻し、タイム短縮に成功しました。フリー走行の出遅れを完全に取り戻すことはできませんでしたが、決勝に向けて大きく前進。3列目以降はタイムが接近しているため、5列目からの追い上げに期待されます。

15番手のトニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)も、セッションをこなすごとにセッティングの方向性を見いだし、確実に前進。決勝前のウオームアップで最後の調整を行い、青山とともに追い上げのレースに挑みます。

接戦が続くMoto2クラスは、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が4戦連続5度目のPPを獲得。わずか1000分の1秒差でシモーネ・コルシ(Ioda Racing Project)が2番手。3番手にはアンドレア・イアンノーネ(Speed Master)で、フロントローに並んだ3選手の差が0.120秒という大接戦となりました。

今大会は、トップから1秒差以内に11台。初日転倒のために12番手だった高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、思うようにタイムを伸ばせず、フリー走行17番手、予選20番手。決勝では追い上げのレースに挑みます。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション)「インディアナポリスでポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。難しいコンディションでしたが、チームがすばらしい仕事をしてくれました。でもレースは明日なので、最後の最後まで気持ちを緩めず、いいセットアップを見つけられるようがんばりたいです。昨年まであったバンプがなくなって、マシンのパフォーマンスをより出せるようになりました。しかし、グリップレベルが安定しないので、ペースが上がってくるとフロントのグリップが不安定でした。舗装のつなぎ目に乗ると、マシンから振り落とされそうになりました。今回は1回目フリープラクティスからあまりセッティングを変えませんでした。レースディスタンスでは、いいペースで走ることができました。今日は、前後ともソフトタイヤで、レースディスタンスより長く走ったのですが、安定していました。明日のコンディションを見て、タイヤは決めたいと思っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 4番手)「予選では、フロントタイヤに少し問題を抱え、あまり快適ではありませんでした。そのために力を引き出せず、フロントローを逃しましたが、ポジションに関しては心配はしていません。明日は、ケーシーやベン(スピーズ、ヤマハ)に近づきたいです。彼らはとても速くて安定していました。だから明日の朝のウオームアップで、表彰台争いができるような何かを見つけたいと考えています。明日もとても暑くなると思います。厳しい戦いになるし、タイヤにも厳しい戦いになるはずです。とにかく、レースではいいパフォーマンスができるように全力を尽くしたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 5番手)「2列目からのスタートですが、悪くはありません。いいスタートを切って、28周のレースでタイヤのパフォーマンスをキープさせたいと思っています。今回の路面コンディションは、フロントのグリップに比べて、リアがグリップしすぎるようです。そのためにフロントタイヤがオーバーヒートしてしまう。この問題を解消するために、ウオームアップでさらにセットアップに集中したいと考えています。予選では路面温度が51℃まで上がり、タイヤには厳しいものとなりました。ケーシーは速すぎますが、自分もいいリズムで走れています。明日は、ダニやロレンソと表彰台争いができると思っていますし、これを目標にベストを尽くしたいです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 7番手)「予選セッション前半は悪くなかったので、もっといいグリッドを獲得できると思っていました。レースタイヤのロングランでのペースは悪くなかったので、気分はよかったんです。その後、新しいリアタイヤを履いてアタックしたら、数周でフロントが完全に消耗してしまい、思った通りにペースを上げられませんでした。これからデータを見て、レースでフロントタイヤを最後までキープさせる方法を見つけたいと考えます。自分のレースペースは悪くないと思っています。現状では、表彰台も優勝も難しいのですが、7番手より上でフィニッシュできるようにがんばりたいです」

青山博一(MotoGP 13番手)「午前中のフリー走行は、セッティングの変更がうまくいかず、思ったようにタイムを短縮することができませんでした。しかし、予選では昨日の状態にセッティングを戻して、そこからセットアップを行いました。タイムも上げられたし、順位も上げられました。午前中の遅れを取り戻すところまではいきませんでしたが、なんとか帳尻を合わせられたと思っています。明日のウオームアップでは、コーナーの旋回性を上げて、コーナーの出口でリアのグリップを上げられるように最後の調整をしたいです。とにかく、3列目以降はタイム差がほとんどないので、スタートを決めて、序盤にペースを上げられたら、いいレースができると思っています。今日の走行でタイヤも決まりました。フロントにはハード。リアにはソフト。ほかの選手も同じ選択だと思います」

トニ・エリアス(MotoGP 15番手)「午前中のフリー走行を終えて、タイヤの選択は決まりました。ほかのライダーに比べたら、僕はそれほどタイヤの問題はないようです。午後のセッションでは、2つの異なるセットアップを試しました。どちらもいい部分があり、明日のウオームアップまでに決めたいと考えています。最後のアタックに新品のリアタイヤを入れたら、フロントをプッシュしすぎて、マシンをコントロールするのが大変でした。明日のウオームアップで、もっといい感触を得られるようにがんばりたいです。痛みのある右足は、日に日によくなってきています。最後は痛み止めの注射をしないですみました」

中本修平|HRCチーム代表「ポールポジションを取れてうれしいです。データから言えば、PPのケーシーと2番手のスピーズとはほとんど差がなくて、この2人の優勝争いになりそうです。しかし、3番手のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、4番手のダニも悪くありません。特にダニは、チームのちょっとしたミスでタイムを出し損ねています。2列目からのスタートになりますが、原因が分かっているので、明日は優勝争いに加わってくれるはずです。とにかくチャンピオンシップも、ここからが本番です。一戦一戦、取りこぼしのないように戦っていきます。明日も優勝を目標に、全力を尽くしたいと考えています」

マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション)「1000分の1秒差という僅差のセッションでした。今回は新しい舗装のために、セッションごとにコンディションが変わり続けましたたが、ベストを尽くすことができました。昨日、今日と、周回を重ねるごとにグリップがよくなりました。このため、セットアップを変えなければいけませんでしたが、とても快適でした。とにかく大事なのは、レースでいいパフォーマンスをすること。コルシとイアンノーネがとても調子がよさそうなので、明日は厳しいレースになると思います」

シモーネ・コルシ(Moto2 2番手)「0.001秒差でポールポジションを逃して残念でした。でも大事なのは、フロントローからスタートすることです。今日はとても暑かったんですが、最初からとてもいい感触で走ることができました。チームには本当に感謝しています。昨年はグリッド後方からスタートして、5位まで上がりました。ここ数日でコース上がきれいになって、グリップもよくなっています。明日のレースが本当に楽しみです」

アンドレア・イアンノーネ(Moto2 3番手)「今年初めてのフロントローなので、とてもうれしいです。厳しい予選でしたが、マルクとシモーネはスタートから速いので、フロントローに並べてうれしいです。明日も前回のチェコGPのように優勝できるよう、全力を尽くしたいと思います」

高橋裕紀(Moto2 20番手)「予選が終わって、あまりの順位の悪さにガッカリしたというより、驚いてしまいました。と言うのも、走っている感触は悪くなかったですし、気持ちよく乗れていたからです。自分たちが更新したタイムより、周りの方が速かったということになるわけですけれど、それにしてもこの大接戦の中で、トップから1秒も遅れているのは予想外でした。ただ、タイヤの消耗が早く、5〜6周しかタイヤが持たない状況なので、タイヤに厳しいレースになれば追い上げるチャンスはあると思います。とにかくウオームアップで最後の調整をして決勝に挑みたいです」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:38.850
211B.スピーズヤマハ+0.523
31J.ロレンソヤマハ+0.779
426ダニ・ペドロサHonda+1.097
54アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.174
65C.エドワーズヤマハ+1.248
758マルコ・シモンチェリHonda+1.354
869N.ヘイデンドゥカティ+1.394
919A.バウティスタスズキ+1.483
108H.バルベラドゥカティ+1.510
1135C.クラッチローヤマハ+1.770
1214R.デ・ピュニエドゥカティ+1.965
137青山博一Honda+2.075
1446V.ロッシドゥカティ+2.125
1524トニ・エリアスHonda+2.180
1617K.アブラハムドゥカティ+2.235
1765L.カピロッシドゥカティ+2.242

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスSUTER1:44.038
23シモーネ・コルシFTR+0.001
329アンドレア・イアンノーネSUTER+0.120
438ブラッドリー・スミスTECH 3+0.306
512トーマス・ルティSUTER+0.585
675マティア・パシーニFTR+0.694
744ポル・エスパルガロFTR+0.747
877ドミニク・エージャーターSUTER+0.756
934エステベ・ラバトFTR+0.821
1015アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.826
1145スコット・レディングSUTER+0.827
1216ジュール・クルーゼルSUTER+1.005
1351ミケーレ・ピロMORIWAKI+1.009
1488リカル・カルダスMORIWAKI+1.022
1560フリアン・シモンSUTER+1.024
1676マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.056
1740アレックス・エスパルガロPONS KALEX+1.098
1836ミカ・カリオSUTER+1.122
1935ラファエレ・デ・ロサSUTER+1.135
2072高橋裕紀MORIWAKI+1.146
2118ジョルディ・トレースSUTER+1.331
2265ステファン・ブラドルKALEX+1.333
234ランディ・クルメンナッハKALEX+1.410
2419ザビエル・シメオンTECH 3+1.458
2563マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.496
2671クラウディオ・コルティSUTER+1.644
2714ラタパーク・ウィライローFTR+1.851
2831カルメロ・モラレスMORIWAKI+2.021
299ケニー・ノイズFTR+2.048
3013アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+2.122
3110マーチン・カルデナスFTR+2.137
3225アレックス・バルドリーニPONS KALEX+2.209
3332ヤコブ・ガニエFTR+2.556
3453バレンタン・ドゥビーズFTR+2.915
3573ジェイディ・ビーチFTR+3.181
3695マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+3.305
3739ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.401
3864サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+4.132
-54ケナン・ソフォーグルSUTER-

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア1:48.199
211S.コルテセアプリリア+0.720
35J.ザルコデルビ+0.740
425M.ビニャーレスアプリリア+0.792
552D.ケントアプリリア+1.057
655H.ファウベルアプリリア+1.125
77E.バスケスデルビ+1.291
894J.フォルガーアプリリア+1.409
933S.ガデアアプリリア+1.720
1010A.マスボーKTM+1.795