round 17

October 29 2010, PRACTICE:14:05-(local)/22:05-(JST)
MotoGP bwin GRANDE PREMIO DE PORTUGAL
第17戦 ポルトガルGP

ウエットコンディションでメランドリ6番手
ドヴィツィオーゾ9番手。復帰戦となるペドロサは13番手

シーズンを締めくくる2連戦。その最初のレースとなる第17戦ポルトガルGPが、10月29日、リスボン近郊のエストリルで開幕した。今大会は、第13戦アラゴンGP同様、45分間のフリー走行を3回行う方式となり、金曜日に2回の走行が行われた。しかし、午前中は強い雨が降り続いた影響で、ほとんどの選手が走行を見送った。雨が上がった午後の走行は、全選手がコースイン。ウエットコンディションのセットアップを進めた。

この日のセッションは、終始、ウエットコンディションとなったが、セッション後半は青空が広がった。ベストタイムは雨量の少なくなったセッション終盤にマークする選手が多く、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がトップタイム。以下、ニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、ケーシー・ストーナー(ドゥカティ)と続いた。

Honda勢は、マルコ・メランドリ(Team San Carlo Honda Gresini)6番手、ランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)7番手、マルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)8番手と僅差で続き、セッション中盤に転倒したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が9番手。前戦オーストラリアGPで、ケガをした日本GPから2戦ぶりに復帰するも回復が思わしくなく、決勝レースをキャンセルしたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が13番手、青山博一(Interwetten Honda MotoGP)15番手だった。

  • マルコ・メランドリ(#33)、マルコ・シモンチェリ(#58)マルコ・メランドリ(#33)、マルコ・シモンチェリ(#58)
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • 青山博一青山博一

Honda勢トップのメランドリは、今季ウエットコンディションで好走を見せているが、今大会も順調にタイムを短縮。6番手とまずまずのポジションにつけた。デ・ピュニエも、ウエットコンディションでロングランに専念。トップグループに匹敵するアベレージで7番手。セットアップを着実に進めたシモンチェリが8番手。Honda勢の中で最も好調だったドヴィツィオーゾは、セッション中盤に白線に乗って転倒するハプニング。その影響でタイムを上げるチャンスを失い9番手だった。

オーストラリアGPに続き、今大会、仕切り直しの復帰戦となるペドロサは、着実に周回を重ねて13番手。激しい雨になった午前中に5ラップをこなし、セッショントップタイムをマークした青山は、午後の走行で18ラップを刻んだが、フロントのフィーリングが改善せず、思うようにタイムを短縮できなかった。

Moto2クラスは、ウエットからライン上が乾いていくという難しいコンディションとなり、ガボール・タルマクシ(Fimmco Speed Up)がトップタイム。以下、フリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)、トニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)と続き、4番手には、スーパースポーツ世界選手権チャンピオンでMoto2初出場のケナン・ソフォーグル(Technomag-CIP)が続いた。高橋裕紀(Tech 3 Racing)は9番手。國川浩道(Bimota-M Racing)は5ラップを走行、107%の基準タイムをクリアできなかった。

コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 9番手)「難しいコンディションだったが、すべてが順調で確実に前進することができた。セットアップも進んだが、8コーナーのブレーキングで白線に乗って転んでしまった。幸いにもケガはなかったが、この転倒でタイムを上げるチャンスを逃してしまった。エストリルは、電子制御などのセッティングをきちんと出すことがとても重要なので、明日も引き続き、この作業に集中したい。今日はトップグループに差をつけられてしまったが、今日よりも速いタイムを出すことは可能だった。明日は改善しなければいけないコーナーもあるし、引き続きセットアップに集中したい。今日は転倒で時間をロスしてしまった。明日はいい天候になることを願っている」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 13番手)「走り出してすぐに、オーストラリアのときより左肩の状態がいいことを感じた。難しいコンディションで、集中しなければならず疲れたが、基本的に肩は問題がないように感じた。午前中はコンディションが悪く、走行をパスした。午後の走行もセッション開始直後は雨の量も多く、セットアップを進めるのが難しかった。いつもなら、ウエットコンディションはリラックスした気分で走れるのだが、今日は一日を通じて集中しなければならなかった。ケガのために長い間バイクにきちんと乗っていないので仕方ない。しかし、今日はしっかり乗れることを確認できてよかった」

青山博一(MotoGP 15番手)「午前中は雨の量が多くてとても走れる状態ではなくて、5ラップで走るのを止めた。午後はコンディションが回復したが、フロントのフィーリングがよくなくて、なかなかタイムを詰めることができなかった。途中、セッティングを変えてみたが、あまりよくならなかった。明日もウエットなら引き続きセッティングに集中したい。今年はアラゴンで初めてウエットを走り、オーストラリアの雨でウエットコンディションのセットアップを進めることができた。しかし、今回は前進することができなかった。明日はドライで走りたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「午前中は雨量も多く、難しいコンディションだったので、両選手ともに走行させなかった。午後のセッションは、コンディションもやや回復したので走行することができた。ダニは、フィリップアイランドで復帰したが、体調が思わしくなく、走れなかった。今回は仕切り直しとなるが、フィリップアイランドよりは確実に回復しているようだ。今日は少しずつペースを上げて身体の慣らしを行った。決勝に向けて、着実にフィーリングを戻してほしい。アンドレアは、セッション中に白線に乗って転倒してしまったが、ウエットコンディションのセットアップは悪くなく、大きな問題もなかった。明日は、どういう天候でもセットアップを進めていかなければならないが、できることならドライで走りたい」

高橋裕紀(Moto2 9番手)「午前中は雨がひどくて走行しなかった。午後はウエットからドライへと変化していったのだが、ここの路面は、濡れているのか乾いているのかという状況がよく分からず、最後までレインタイヤで走行した。トップの3台くらいはスリックに入れ替えてタイムを出しているけれど、今日のコンディションでは、セッティングしても仕方ないので走り込みに集中した。できることなら、明日はドライで走りたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
199J.ロレンソヤマハ1:48.522
269N.ヘイデンドゥカティ+0.135
346V.ロッシヤマハ+0.361
427C.ストーナードゥカティ+0.539
511B.スピーズヤマハ+1.199
633マルコ・メランドリHonda+1.262
714ランディ・デ・ピュニエHonda+1.521
858マルコ・シモンチェリHonda+2.761
94アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+3.772
1065L.カピロッシスズキ+4.053
1140H.バルベラドゥカティ+4.609
125C.エドワーズヤマハ+4.988
1326ダニ・ペドロサHonda+5.070
1441A.エスパルガロドゥカティ+5.247
157青山博一Honda+5.867
1619A.バウティスタスズキ+5.888
1771C.チェカドゥカティ+5.922

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
12ガボール・タルマクシSPEED UP1:50.916
260フリアン・シモンSUTER+0.388
324トニー・エリアスMORIWAKI+0.443
454ケナン・ソフォーグルSUTER+1.033
535ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.892
615アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+2.317
768ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+3.298
877 ドミニク・エージャーターSUTER+3.331
972高橋裕紀TECH 3+3.386
1065ステファン・ブラドルSUTER+3.640
1125アレックス・バルドリーニI.C.P.+3.652
1212トーマス・ルティMORIWAKI+3.678
1339ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.749
144リチャード・カルダスBIMOTA+4.124
1553バレンティン・ドゥビーズADV+4.253
1631カルメロ・モラレスPONS KALEX+4.499
1771クラウディオ・コルティSUTER+4.512
183シモーネ・コルシMOTOBI+4.730
196アレックス・デボンFTR+4.849
2080アクセル・ポンスPONS KALEX+4.918
218アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+4.947
229ケニー・ノイズPROMOHARRIS+5.024
2317カレル・アブラハムFTR+5.072
2455ヘクトル・ファウベルSUTER+5.166
2545スコット・レディングSUTER+5.258
2656マイケル・ランセダーSUTER+5.365
2716ジュール・クルーゼルSUTER+5.529
287ダニ・リバスBQR-MOTO2+5.946
2910フォンシ・ニエトMORIWAKI+6.134
3044ロベルト・ロルフォSUTER+6.443
3170フェルッチオ・ランボルギーニMORIWAKI+6.475
3214ラタパーク・ウィライローBIMOTA+6.583
3340セルジオ・ガデアPONS KALEX+6.939
3429アンドレア・イアンノーネSPEED UP+7.121
DNQ61ウラジミール・イワノフMORIWAKI+7.898
DNQ88ヤニック・グエラMORIWAKI+8.154
DNQ63マイク・ディ・ミリオSUTER+9.230
DNQ5ホアン・オリベPROMOHARRIS+9.317
DNQ95マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+9.706
DNQ66國川浩道BIMOTA+16.266
DNQ19ザビエル・シメオンMORIWAKI+17.564

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
138B.スミスアプリリア2:00.148
299D.ウェッブアプリリア+2.498
323A.モンカヨアプリリア+4.429
435R.クルメンナッハアプリリア+5.303
593M.マルケスデルビ+5.800
639L.サロンアプリリア+5.894
714J.ザルコアプリリア+6.405
840N.テロールアプリリア+6.639
912E.ラバトアプリリア+6.660
1044P.エスパルガロデルビ+6.997