ROUND 07

イタリアイタリア ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ 2017.06.18(日)・WSS 決勝

クルーゼルが2位表彰台を獲得

2017年6月18日(日)  会場:ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ  天候:晴れ
気温:27℃  観客:3万3478人(3日間:6万8154人)

34台が出場したスーパースポーツ世界選手権は、2戦連続今季4回目のフロントローとなる、2番グリッドを獲得したジュール・クルーゼル(CIA Landlord Insurance Honda)が2位になり、2戦連続今季3回目の表彰台を獲得しました。

今大会のクルーゼルは、初日4番手、土曜日に予選2番手と、順調にセットアップを進めました。予選を終えたクルーゼルは「クリアラップが取れず、最終セクションですごくタイムをロスしました。今回は2番手でしたが、ポールポジションを獲得できたと思っています。ベースもいいし、優勝争いに加わる自信はあります。ランキング上位につける選手は、みんな考えていることは同じだと思うし、自分もノーポイントになるようなリスクは冒さないようにしたいです」と、タイトル獲得に向けて、ライバルたちとの直接対決を楽しみにしていました。

そして迎えた決勝では、総合首位のルーカス・マヒアス(ヤマハ)、総合2位のケナン・ソフォーグル(カワサキ)、フェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)らが好スタートを切り、クルーゼルもこの3人を追いました。そんな中で、総合首位のマヒアスが滑りやすい路面に足をすくわれて転倒。レース中盤には前を走るカリカスロをかわして2番手に浮上。トップグループはソフォーグルとクルーゼルに絞られました。クルーゼルは、後半に入って3ラップでトップを走り、今季初優勝に期待が膨らみましたが、終盤、スパートをかけたソフォーグルに先行を許し、2位でフィニッシュしました。

ポイントリーダーであるマヒアスのリタイヤで、チャンピオンシップは一気に接近しました。ランキング1位のマヒアスと、総合4位のクルーゼルとの差は30点。今大会で優勝した総合2位のソフォーグルとは25点差。念願のタイトル獲得に燃えるクルーゼルにとっては、後半戦の逆転に向けて価値ある2位表彰台となりました。

以下、CBR600RR勢は、カイル・スミス(GEMAR Team Lorini)が5位、ハンネス・ゾーマー(WILSport Racedays)が9位、予選で転倒を喫し、33番グリッドから追い上げた大久保光(CIA Landlord Insurance Honda)が15位で、それぞれポイントを獲得。國川浩道(CIA Landlord Insurance Honda)は21位でした。

コメント

ジュール・クルーゼル(スーパースポーツ 2位)
「2位でフィニッシュできてとてもうれしいです。優勝するためには、レースの組み立てをさらに考える必要がありますが、大きなミスもなく2位でフィニッシュできたのでとてもハッピーです。今週は、フロントのフィーリングが完全ではなく、転倒者が多いレースでした。決勝では総合首位で前を走っていた(ルーカス)マヒアスが転倒。そのときに、ポイントを縮めるためにも完走しなければならないと思いました。その後、(フェデリコ)カリカスロは抜いて、トップのケナン(ソフォーグル)を追いました。1分39秒台のラップタイムで一気にケナンに追いつきましたが、終盤、彼も猛列にプッシュ。追いかけたのですが、転倒寸前の滑りを経験したので、そこからは2番手をキープすることにしました。難しいレースでしたが、2位になれてうれしいです」

大久保光(スーパースポーツ 15位)
「初日のフリー走行で11番手に終わり、SP2へダイレクトに進めなかったのが失敗でした。そのためSP1でプッシュしなければならず、このセッションで転倒してしまい、33番手という最悪のグリッドから決勝に挑むことになりました。スタートは決まったのですが、2コーナーで押し出されてしまって最後尾へ。そこからの追い上げになりましたが、転倒者が多く、なんとか15位でポイントを獲得できました。今回はフリー走行から安定したラップを刻めたし、いいレースができると思っていただけに、予選の失敗が残念です。来週は久しぶりに全日本ロードに代役出場するので、世界で経験したことを見てもらえるようにがんばりたいです」

國川浩道(スーパースポーツ 21位)
「今回はフロントのフィーリングがよくなく、金曜日のフリー走行で2回の転倒を喫しました。土曜日のフリーと予選でも、セッティングがいい方向に行かず、30番グリッドからのレースになりました。しかし、決勝はセッティングがよくなり、レースウイークではベストタイムをマーク。1分41秒台で周回できました。予選グリッドがよければ、もっと前のグループでレースができたと思います。後半戦はここまでの経験をしっかり活かしたいです」

WSS リザルト

レース

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11K.ソフォーグルカワサキ1931'35.425
216ジュール・クルーゼルHonda19+2.076
364F.カリカスロヤマハ19+5.600
499P.ジェイコブセンMVアグスタ19+6.696
5111カイル・スミスHonda19+12.868
64G.レイカワサキ19+13.658
938ハンネス・ゾーマーHonda19+22.985
1578大久保光Honda19+37.018
2192國川浩道Honda19+1'04.962
2282ロレンツォ・チピチアニHonda19+1'20.040
RT48ジュゼッペ・スカーセラHonda8+11Laps
RT70ロビン・モルハウサーHonda5+14Laps
RT11クリスチャン・ガマリノHonda2+17Laps

WSS ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1144L.マヒアスヤマハ105
21K.ソフォーグルカワサキ100
332S.モライスヤマハ76
416ジュール・クルーゼルHonda75
599P.ジェイコブセンMVアグスタ68
664F.カリカスロヤマハ51
10111カイル・スミスHonda35
1278大久保光Honda30
1411クリスチャン・ガマリノHonda25
1838ハンネス・ゾーマーHonda20
1941アイデン・ワグナーHonda17
3070ロビン・モルハウサーHonda6

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マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ヤマハ146
2カワサキ137
3Honda95
4MVアグスタ90
5トライアンフ31

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