決勝に進出した30台のうち、Honda勢は10名。しかし、決勝ヒート1ではいずれもスタートで出遅れ、苦しい展開となりました。

1周目のHonda最上位は、児玉伯斗(MARUSAN Racing)の8番手。それでも児玉は、2周目に7番手、4周目には6番手と、レース序盤で着実に順位を上げました。ところが、児玉は6周目に、2周前に抜いた佐々木麗(ヤマハ)の再逆転を許してしまいました。この周、児玉はさらに鴨田翔(KTM)にも先行されると、マシンの不調の影響からレース後半はペースが落ち、16位でチェッカーを受けました。児玉の後退でHonda勢のトップとなったのは藤田勇(Gruntechnisch Racing team)。1周目は13番手だった藤田は、3周目と7周目に2つずつ順位を上げて9番手。8周目にもポジションアップし、11周のレースを8位でゴールしました。

ヒート2では、スタート直後に10台近いマシンがクラッシュ。これに巻き込まれることなく1コーナーを抜けた奥村海(スクーデリア オクムラ with ITOMO)が、ライバルたちを抜いて1周目をトップでクリアしました。2周目に2番手に後退した奥村は、3周目には再びトップに迫りましたが、4周目にスタックして大きく後退。5周目にも上位勢から2台が遅れ、スタート直後に転倒して出遅れていた児玉は2番手まで浮上しました。

6周目、児玉はトップに浮上。しかし最終ラップ、周回遅れにラインをふさがれてスタックし、15位に終わりました。この最終ラップ、レース後半になって一気に順位を上げた倉持陵生は一時トップを走行。そして3位でゴールしました。また、2周目4番手から一時は10番手まで順位を下げていた山口豪太(T.E.SPORT)が、レース終盤まで粘りの走りを続けて6位入賞を果たしました。