IA2では、前年4位の星野優位(SEKI Racing MotoRoman & KBF-RS)が、シーズン3勝を挙げて総合2位に輝きました。また、田中雅己(TEAMナカキホンダ×CRF)も3度の優勝を果たして総合3位に入るなど、全18ヒートの中で8勝を挙げたHonda勢は、前年を大幅に上回る好結果を残しました。

開幕戦となった九州大会は、決勝ヒート1で星野がオープニングラップから先頭に立ち、そのまま後続の追撃を許さず優勝。星野はヒート2でもトップ争いを演じて2位と、これまでHSR九州では2008年の6位がベストリザルトでしたが、開幕から快調な滑り出しとなりました。

さらに星野は、自身とチームにとっての地元大会となった第2戦関東大会でも、両ヒートで2位入賞。第3戦も2位/3位と、開幕から6ヒートを終え、星野は全選手中、唯一すべてのヒートで3位以内に入る安定した走りをみせます。

勢いに乗って臨んだ第4戦SUGO大会で、星野はヒート1で2位に入ると、ヒート2では田中雅己とトップ争いを展開します。3番手に富田俊樹(T.E.SPORT)が続き、Honda勢が3番手までを独占してレースは進みます。そして、徐々にリードを広げていった星野が今季2勝目を挙げるとともに、田中は2位を獲得。Hondaが1-2フィニッシュを達成しました。

続く第5戦北海道大会でも、星野は3位/2位と好調を維持。そのような中で、星野を含めたHonda勢の多くが圧巻の走りをみせたのが、第6戦東北大会のヒート1です。星野、田中、富田が終始トップ争いを繰り広げ、田中がIA2クラスでの初優勝を達成。2位に星野、3位に富田が入賞し、Honda勢が表彰台を独占しました。田中はヒート2も制して連勝を遂げます。

急成長をみせる田中は、第8戦中国大会ヒート1も制して今季3勝目。一度は先頭を譲るものの、粘り強い走りでトップを奪い返しました。続くヒート2では星野が意地をみせて、田中と同じく今季3勝目を達成。Honda勢が両ヒートを制覇しました。

最終戦MFJ-GP大会には、オーストラリアからフォード・ディール(N.R.T.)がスポット参戦。予選から圧倒的な速さを披露したディールは、決勝ヒート1でもトップを独走して優勝。そのあとに田中、星野と続き、Hondaは今季2度目のトップ3独占を達成しました。ヒート2も序盤からディールが独走して優勝し、Honda勢が今季の有終の美を飾りました。