2012年の全日本モトクロス選手権IA1クラスは、TEAM HRCに加入した成田亮がシーズン18ヒートで14勝を挙げてシリーズタイトルを獲得し、TEAM HRCに6年ぶりのタイトルをもたらしました。これで成田は、国内最上位クラスで8度目のチャンピオン獲得となりました。また、第5戦では両ヒートで成田が優勝、チームメートの平田優が2位に入り、Hondaが1-2フィニッシュを飾りました。

Hondaが今季から投入した新型のファクトリーマシンCRF450Rを駆った成田は、シーズン序盤から、連戦連勝を飾ります。開幕戦九州大会から第3戦中国大会までの6ヒートすべてで優勝と、CRF450Rの持ち味を最大限に引き出していきます。さらに、平田も第2戦・第3戦のヒート1でそれぞれ3位に入り、TEAM HRCはダブル表彰台を達成し、Honda勢は上昇気流に乗っていきます。

第5戦北海道大会では、圧倒的な強さをみせる成田と、予選トップ通過の平田の2選手が壮絶なデッドヒートを繰り広げました。ヒート1は、2周目に平田がトップに立つと、追い上げてきた成田と接戦を演じ、最後は成田が優勝、平田が2位に入り、Hondaが1-2フィニッシュを達成。続くヒート2でも成田と平田が後続を引き離してゴールして、2ヒート連続の1-2となりました。

約2カ月間の夏休みを挟んだ第7戦と、続く第8戦で2勝を挙げた成田は、最終戦MFJ-GP大会のヒート1でシーズンタイトル獲得を確定させました。移籍1年目でかかったプレッシャーを跳ねのけ、タイトルを獲得した成田は、続くヒート2を優勝で飾り、シーズン14勝目を挙げました。

また、TEAM HRCから参戦2年目の平田優は、今シーズンは2位を4度、そのうち2度は成田との1-2フィニッシュという結果で、IA1クラス3年目にして、自己最高のランキング3位でシーズンを終えました。

今年からIA1にカムバックした小方誠(TEAM HRC)は総合6位。第7戦近畿大会のヒート1では、今シーズンの自身最高位となる3位に入り、優勝した成田とともに表彰台に上がりました。