『次世代に向けてのターニングポイント』この車に乗った印象はコレでした。そして素直に感心しました。
技術や機能についてのマニアックな話は専門誌の方に筆を譲りますが、実際に乗ってみると、この車には今までには無い様々な新しい試みが取り入れられており、それが高い次元で組み合わさっている様に感じました。さらに、それらの試みは一見すると完成されているかの様にも見えますが、まだまだ伸び代があり、今後の車種に導入される際にはさらに熟成しているであろうと感じさせられました。次世代ではより洗練された良い車になる…というのは心中複雑ですが、そういった技術の進歩の先駆けに実際に触れられるという点で、この車に縁があって本当に良かったと思います。
また、ターボ化という事もあってかタイプRとしても従来とは全く違った味付けとなっており、賛否両論かとも思いますが、個人的にこの試みは十分に『有り』かと思います。(性能に余裕があるからか、意外にも『落ち着いてゆったり乗っていたい』と思える所がコッソリ気に入っています。)今後は高回転型NAエンジンのタイプR車も残しつつ、新しいタイプRの追加といった形で上手く共存していって欲しいと思います。
この車とは長く大事に付き合っていきたいと思います。
この車で最も良かったと感じた点は、やはり性能でした。
タイプRとしてこの車を見た場合、従来の『高回転型NAの軽快な車』といったイメージとは明確に違い、端的に言うと『安定していて力強い』といった印象を受けました。スポーツカーの枠組みを半歩超えている様な力強い加速感と安定性があり、個人的には…惚れました。
特にターボラグもなく下から上までほぼ全域が綺麗にパワーバンドに収まったエンジンは流石としか言いようがなく、それでいて通常時の乗り心地はタイプRとは信じられない程にしなやかで乗りやすい点も大変良いと感じました。