この日の夜はセンサーライトを頼りに雨で汚れていた愛車アコードを洗車して、翌朝の涼しいうちにワックス掛けをして、丸16年が経過しようとしているが新車のように磨き上げたのであった。
年数が経てば経つほど古くはなるものの愛着も湧き、ますますアコードを大切にしようという気が増してくるのである。車に乗り始めて、ほぼ半世紀となる高齢者の私であるが、アコードほど距離を走った車は他になく、私の今の年齢からするとアコードはこれまでのようには距離は稼げないが、最期の車に相応しい思い出深い無二の車となるであろうと確信している。アコードには少なくともあと10年は私を支えてもらいたいと願って止まないのである。


