正しくものを見る目と、事象をとらえる感覚や適切に判断する能力など、すべてにおいて劣っている私がアコードを選んで、ここまで乗り続けていることは、驚くべき奇跡としか言いようがないのである。15年という長い年月を愛着が薄れることなく、アコードを愛用していることは飽きっぽい私にとって不思議な感覚である。今のアコードを乗り替えることは頭の片隅にもなく、アコードが動かなくなるまで、それより必ず私のほうが老化の進行が速く、身体が動かなくなるのが必然ではあるのだが、できればあと10年は元気なままでアコードに乗り続けていきたいと念願しているところである。アコードによる50万km達成は、残り17万km余りの現在、正直無理だとは思うが、可能な限り夢を追い続けていきたいものである。叶わぬ夢であろうが、アコードとともにこれからも日々楽しみながらマニュアル操作を謳歌していこうと自分自身を鼓舞してやまない。アコードでのお出掛けがなにより幸せであると感じている今を単純に喜びたい。


