先日、役務上の必要から同じ年代のおじ様方3名をアコードにお乗せして、視察に赴いたことがあったのだが、乗車時間は短かったものの、3名ともアコードへの同乗が初めてであったために、今時珍しい久しぶりのマニュアル車に全員が感動していたのだった。車内に聞こえてくるエンジン音や排気音に聞き入って、心揺さぶるいい音だしてるねと感激してもらったり、Euro Rのエンブレムを見てこれはセダンだけどスポーツカーだねと、アコードに対して皆さんからお褒めの言葉を浴びせてもらったのであった。皆さん一様に若かりし頃にはマニュアル車を運転されていた方ばかりではあるが、近年ではオートマ車ばかりで、マニュアル車には久しく乗ったことがなく、見かけることも稀で、今回アコードに同乗できたことをこの上なく喜んでいただいたのであった。これを機会に夢をもう一度で、改めてマニュアル車に買い替えることを勧めてはみたが、運転の仕方を忘れたので、もう乗ることはできないとの冗談交じりの一致した答えが返ってきたのは残念であった。車内では目的である視察の話題よりもアコードの話が中心となり、あっと言う間に目的地へ到着してしまったことから、残念そうに絶賛してもらったアコードから皆さん下車されたのであった。普段は何気なく乗って特に意識することなく使っているアコードではあるが、今回このようにたまたま乗車された方々から希少であるマニュアル車ゆえに高く評価してもらったことに、素直に嬉しさと喜びを覚えて、改めて愛車アコードの存在価値を実感したのであった。是非また機会があればアコードに乗せてもらいたいとの声もいただいたことから、マニュアル車の良さを再認識してもらったうえで、冗談ではなく真剣にマニュアル車への乗り換えを検討してもらえるのでないかとマニュアル族の増加を期待している私である。