この日は珍しいことに、アコードに乗ることはなく、一日ゆっくりと休養を与えたところである。何故ならまた明日から1泊2日の大阪ツアーに出掛けるために、アコードには英気を養ってもらう必要があったからだ。自分自身の身体がだんだん思うように動かなくなってきたことから、アコードにもつい余計な気遣いをしてしまう癖がついてしまったのである。12年目のアコードは人間に例えれば、まだ働き盛りの40代半ばといったところで、30万kmを目前にこれからますます張り切って、縦横無尽に走り続けてくれるであろうが、先に私のほうの老化が進行してリタイヤしてしまう最悪のケースもあり得るのだ。そうならないように足腰を鍛錬して、アコードより先にリタイヤしないよう日頃から健康管理に注意していきたいと思っている。自分ではまだまだアコードを意のままに操れるものと自負しているが、気が付けば結果としていつのまにか、アコードに支えられ労わってもらう立場に逆転してしまっているのかもしれないと、最近感じ始めている私である。アコードで若返りを図ろうとする、浅はかで見え透いた私にもいよいよ限界が近付いてきたようである。


