動力性能、操作性、機動力などどれをとっても、まさしくマシーンと呼ぶにふさわしいアコードである。ただ、悪友から愛車アコードのことを酷使されてる距離稼ぎマシーンと名付けられたのには心外で、アコード自身もオーナーのせいで汚名を着せられて、素直に喜べず少し複雑な想いなのだろう。しかし、居住性や快適性、利便性そして操作の簡素化などが求められる今の時代に逆行するかのようなマニュアルシフト一徹のアコード ユーロRは、他の車では味わうことのできない、本来の車を意のままに操るといった運転操作の醍醐味を満喫できる至福の空間を独り占めできるのである。恐らく私は年齢に関係なく、身体が動く限りこれからも長くマニュアル車である今のアコードを乗り続けていくであろうし、今後アコードをオートマ車に乗り換えることはあり得ないと断言できる。ここで明らかになったのは頑固一徹なのはアコードではなくて、むしろ紛れもなく私のほうであったということだ。


