世間では3連休となった3日間、愛車アコードは仕事に励んでいた。運動会や秋祭りが集中する3日間でもあるが、アコードは人知れず黙々と与えられた職務を遂行して、私に付き合ってただひたすら通勤車両としての役割を果たしていた。ツアーやドライブなど長距離を走る楽しい目的だけではなく、日々の地道な走行活動の積み重ねこそが、オーナーの絶大な信頼を勝ち得る実績につながっていくのである。その意味からアコードは私にとってなくてはならない理想的なパートナーであり、通勤をはじめとして散歩、買い物、ドライブ、ツアーにと何でも器用にこなしてくれる秀でた存在で、他車の追随を許さない圧倒的な魅力でもって私を虜にした当事者である。アコードはきっとこれからも長く私を支配し続けるだろう。それで私は満足なのだ。