このページの内容は、『carmode』編集部より提供されております。
EDIX Page3
ショート&ワイドの安定感あるフォルムに包まれたアイディアいっぱいのインテリアに脱帽
Photo
クラウチングスタイルと呼ばれるサイドビューが特徴的。全幅が広いせい力強さが強調されるイメージ
Photo
斜めに切り落とされたようなデザインと大きなガラスがダイナミックなスタンスを如実に表現する
Photo
足元がスカスカと思えるほどインパネ下部には何もない。横基調のデザインはワイド感を際立たせる
Photo
エディックスのキーワードは「3」。取材当日も天気に恵まれましたが、ちゃんとバイザーも3人分ある
Photo
エアコンの噴出し口がこんなにあちこちに配置されている。6席すべてが快適になるように配慮されている
Photo
バイザーだけじゃなくって、カップホルダーも3つ。ほかにも「3」を意識した秘密がありそう……
Photo
フロントセンターシート用にフットレストとヒーターダクトが備わる。まさに至れり尽くせり
 3×2パッケージを実現したスタイリングは全長4,285mm、ホイールベース2,680mmとシビック5ドアとまったく同じ。しかも、全幅は1,795mmとオデッセイより5mm狭いだけと聞けば、エディックスがいかにショート&ワイドであるかをうかがい知ることができるだろう。後述するが、この寸法は走りに貢献しつつ、何よりもパッと見たときの安定感、塊感があり、ここに大きな存在感を生んでいるように感じさせる。しかし、このワイドボディでも、決して“ボテッ”とした感じに見えない秘密が、エディックスのサイドビューにはあるのだ。

 それは、グリル先端から序々に立ち上がるラインが、まず、フロントフェンダー、ドア、リアフェンダーへと続き、クルマが大きく前傾しているように見せるクラウチングスタイルを採用していること。さらに、フロントからリアにかけて厚みを増すウエッジシェイプが、躍動感をダイナミックに表現していること。さらにルーフエンドを斜めに切り落とすことにより、軽快感を演出していることである。エディックスは、これらをうまくバランスさせて、こうした洗練された3×2ミニバン・スタイルとして創りだされたのである。

  しかし、これだけのデザインであるから、文字通りクルマの「顔」となるフロントマスクのデザインは、かなり存在感を主張するものでなければならないだろう。エディックスのシャープに切れ上がったヘッドライトは、十二分に存在感をアピールしていることが感じられるし、エリシオンをはじめとして、今後のHonda車のデザイントレンドになりそうな予感がするほどの迫力がある。

 インテリアについては、横3名乗車に対応したHondaらしいアイデアが満載で、期待を裏切らないものとなっている。まずはクルマに乗り込み、最初に目につくであろうインパネ周りの造形に注目だ。そこにはセンターに乗る人が圧迫感を覚えないように、比較的平坦に作られているやさしさが感じられる。また、インパネ下を削り込むことで、足もとに広い空間を確保していて、窮屈さを感じさせない工夫が施されている。そのインパネにあるエアアウトレットも、しっかり3人分用意されていて、きちんと「3」を意識されたクルマ作りが行なわれたことを感じさせる。ちなみに、ほかに3人分用意されているものを探してみると、サンバイザーとドリンクホルダーがあった。これには、編集部でも「かわいい配慮だね」と笑いがこぼれたが、まさにエディックスならではの装備といえるだろう。

 また、もうひとつ気がついたのが、ルームミラーがドライバー側にオフセットして付いているということ。これはセンターに座っている人の頭が写りづらくするアイデア。なかなか心憎い配慮ではないだろうか。ほかにもHondaのことだから、笑いがこぼれるような面白くて役立つしかけがあるのではないかと思っているのだが、今回の取材では我が編集部はここまでしか見つけられなかった。ほかに気がついたことがあれば、ぜひ、教えていただきたい。

 質感については、インテリア全体にいえることではあるが、色、素材感ともに落ち着いた雰囲気で上質。クルマのキャラクターからいうと、もう少し“遊び”があってもいいかなとも思ったが、シックで飽きのこないデザインは好感がもてるうえ、乗る人たちとの係わり合いを深くもつことになるであろうエディックスであれば、やはり落ち着きは大切な要素なのだと考え直した。ボディカラーは7色あり、それぞれインテリアに準備された3色を組み合わせて選べるので、合計21通りの組み合わせが可能。一番のお気に入り同士を組み合わせた、思い通りのチョイスをしてもらいたい。

 さて、チャイルドシートの部分でも触れたが、エディックスの3×2パッケージは6人すべてが安全であることを前提として開発されている。その取り組みのひとつが、フロントセンターシートまでカバーする大型のSRSエアバッグを全車標準装備し、サイドエアバッグ/サイドカーテンエアバッグも用意(全タイプにセットでメーカーオプション)されたということ。また、6座席すべてに3点式シートベルトが装備されていることも挙げられるだろう。なかでも運転席はショルダー側と腰ベルト両方にプリテンショナーを採用し、乗員の拘束効果を高める高性能なものだ。また、リアセンターシート用のシートベルトは、そのレイアウトにかなり苦労のあとがうかがえるが、思わずうなづいてしまうほど考えられているこのベルトに、我々はHondaの安全に対する姿勢を再認識させられた。当然のように、Honda独自のGコントロール技術で、エディックスは世界トップレベルの衝突安全性能を達成。もちろん、万一の歩行者衝突時でも傷害軽減を図る歩行者傷害軽減ボディも採用しており、新型車を出すごとに進化する安全性能に、Hondaの貪欲なまでの技術者魂を感じるのである。
Color Variation
Exterior
Photo Photo Photo Photo
クリスタルアクア・メタリック
スパークルグレー・パール
サテンシルバー・メタリック
プレミアムホワイト・パール*
Photo Photo Photo
ミラノレッド
ビビッドブルー・パール
ナイトホークブラック・パール
*31,500円(消費税抜き30,000円)高
Interior
Photo Photo Photo
エスプレッソ
ウォームグレー
ブラック
Back Page Top Next