ニンニクの
畑づくり
~植えつけ直前に肥料を施す~
3度の耕うん
リン酸が豊富な骨粉を元肥に少量加えると良い
ニンニクの植えつけは中間地では9月中旬~10月中旬が適期です。
長ネギ同様、ニンニクもアンモニア態窒素を好んで吸収する野菜なので、植えつけの直前に元肥をすき込んで土づくりをするのがポイントです。
元肥には、完熟牛ふん堆肥(少々アンモニア臭のする未熟な堆肥でも構いません)、米ぬかのほかに、リン酸を豊富に含む骨粉を加えるとよく、これで鱗茎の肥大が良くなります。
土づくりでは3度耕うんします。まず土を粗く深耕し、次は元肥をまいて同じ深さで耕したら、最後に表層を細かく耕します。
ニンニクは冬の間、見た目にはあまり変化がありませんが、光合成をして根に養分を貯め込んでいます。10月中旬過ぎに遅植えする場合は、黒マルチを張ると地温が高まってニンニクの初期生育が促され、冬前に葉数を増やすことができます。

黒マルチを張ると、地温と湿気が安定します。遅植えした場合も、ニンニクの初期生育が促されます。

まず、FF300の耕うん深さ最大に設定して、畝をつくる場所の土を粗くほぐします。続いて、元肥を均等にまいたら、同じ深さ設定で耕うんして、元肥を畝全体に深くまでザックリとすき込みます。
最後に耕うんの深さを浅めにセットして約10cmの表層部分を耕しておきます。これで、表層部分の元肥の分解が進み、ニンニクの初期生育が良くなります。
粘土質の畑の場合は高さ10cm程度の畝を用意して水はけを改善しておきましょう。耕うん機と培土器を利用すると畝づくりが容易です。

骨粉はリン酸を豊富に含む肥料。ニンニクの鱗茎が肥大・充実するのに役立ちます。

FF300ならかたい土にもしっかり食い込むので、土をほぐして水はけの良い土にできます。堆肥と肥料を全層にすき込んで、肥沃な土ができれば、ニンニクづくりは簡単です。
元肥の目安
(中間的な土質、1m2あたり)
- 完熟牛ふん堆肥…2kg
- 米ぬか…140g
- 骨粉…60g
畝づくりのポイント
- 植えつけ直前に元肥をすき込む
- 表層を耕し初期の肥効を高める