中耕でぷっくり太る!ニンニク

栽培のコツ.1
3度耕うんで根を発達させる
栽培のコツ.2
中耕・根切りで生育をさらに促進

栽培スケジュール

越冬中の水やりと
春からの中耕が効く

香りが良くて味が濃い、立派な国産ニンニクをつくれるのが家庭菜園の醍醐味です。

ニンニクは冷涼な気候を好みますが、寒さに強い寒地系品種(ホワイト六片など)と、暖地での栽培に向く暖地系品種(平戸、島ニンニクなど)があり、品種を選べば北海道から沖縄まで栽培できます。水はけの良い畝を用意して元肥をしっかり施せば、家庭菜園でも立派なニンニクを収穫できます。

さてよくある失敗例として、収穫時に鱗茎が十分に太っていないことがあります。これは、冬期の水やりと中耕・根切りで対策できます。

秋に植えたニンニクは、本葉を3~4枚出した状態で冬を越します。ニンニクは越冬中も光合成をして、葉でつくられた養分は地下の根に送り込まれます。根に貯蔵された養分の多さは翌春からの生長と鱗茎の肥大に影響しますから、冬期のお手入れは重要です。雨が降らずに土が乾いていたら、暖かい日の日中に水やりをしましょう。光合成には水が必要だからです。

ニンニクを太らせる秘訣がもうひとつ。「12月と2月に中耕・根切り」で紹介する中耕です。中耕は、栽培途中でかたく締まった土をほぐす作業で、野菜の生長を促す効果があります。ここでも耕うん機が活躍します。

収穫したニンニク。ひと皮剥いてきれいにし、風通しの良い場所で保存します。

畝のサイズと鱗片の植え方

幅60cmの畝を用意します。株間15cm、条間15cmで碁盤の目のように、ニンニクの鱗片を1片ずつ埋めます。粘土質の畑では畝の高さを約10cm上げ、水はけを良くします。