ニンニクの
上手な育て方
~中耕・根切りをする~
タネ球をバラバラにして1粒ずつ埋める
ニンニクのタネ球(鱗茎)を購入して、1片ずつに分割して埋めるのが、ニンニクの植えつけ方法です。植え方のポイントは、尖った方を上にして埋めることと、鎮圧した際に鱗片の上に土が2cmくらいかぶっているように埋めることです。
やがて子葉が出て、本葉が枝分かれして出てきます。雑草が思いのほか生えてくるので、ニンニクが負けないようにこまめに抜き取ります。黒マルチを張っている場合も、植え穴に雑草が生えてくるので安心できません。こまめに除草します。
植えつけ前に、ニンニクのタネ球(鱗茎)をバラバラに分割します。

マルチを張っている場合は、株間15cm、条間15cmで等間隔に穴をあけ、1か所に1粒ずつ尖っている方を上にして埋めます。

頭が見える程度にまで押し込みます。

土をかぶせたら、最後に手で押さえて鎮圧しておきます。

根が切れると新根が増え鱗茎が大きく育つ
12月中旬と2月中旬に、追肥をします。このタイミングで中耕をするとニンニクの生長を大いに促すことができます。黒マルチを張っている場合はこのタイミングで剥がしてください。
1㎡あたりに約30gの米ぬかを畝全体に振りまき、株間と条間は手作業で耕し、通路は畝のギリギリまで耕うん機で耕します。
根が切れても構いません。むしろ根が切れると新しい根が増えて、ニンニクの生育が促されます。中耕・根切りは、大きな鱗茎を収穫するためのポイントです。

12月中旬に耕うん機で畝のきわを耕します。FF300の耕うん深さは中程度にセットし、端の列のニンニクから5cmくらいのギリギリまで耕しますが、大丈夫です。

耕したところにニンニクの白い根が見えています。鍬で土を寄せておきます。

条間と株間の中耕は、根が切れても構わないのでザクザクと土を耕します。

中耕・根切りで玉の肥大を促す

5月に花芽が伸び出したら早めに摘み取る
春になって気温が上がると大きく生長します。
葉が枯れだす前に、花芽がぴゅーッと伸びてきます。この花芽は早めに摘み採って「芽ニンニク」として食べられます。摘み採らずにおくと株が早めに枯れてしまいます。

花芽を手でつかんで折り採ります。手の力で折れるところからが、やわらかくておいしい部分です。
葉が枯れだしたら引き抜いて収穫する
葉が枯れだしたら収穫のサインです。1株を試しに抜いてみて、鱗茎が充実していたら収穫します。
収穫は土がカラッとしている日に行うとよく、ニンニクの保存性が良くなります。
収穫したニンニクは根を切り、軸を10cm程残して葉を切り取り、束ねて涼しい場所に吊るして保存します。
葉が枯れだしたら引き抜いて収穫します。

採り遅れると、ニンニクが割れだしますので採り遅れに注意しましょう。
