皮を剥いて感動!粒がびっしりコーントウモロコシ
- 栽培のコツ.1
- しっかり元肥を入れて初期生育を促す
- 栽培のコツ.2
- 10株以上を育てて受粉を確実にする
栽培スケジュール

大きな畝をつくり
たくさん植えれば確実に受粉
甘いトウモロコシは、大人も子供も大好きな野菜。収穫後から糖度がどんどん落ちるので、採れたてを食べられるのが家庭菜園の醍醐味です。
トウモロコシは、初期生育の良し悪しでその後の生長が決まります。
生育初期から養分を吸えるよう、元肥を土によく混ぜて肥沃な土をつくっておくことが大事です。初期生育が良いと、茎が太い丈夫な株に育ち、その結果、ついた実に養分がどんどん送られ、充実したおいしい実をつくることができます。
また、生育の初期には、雑草に負けないよう、雑草をこまめに処理して日照や養分を雑草に奪われないように気をつけましょう。通路の除草にも耕うん機が利用できます。
さて、実が採れて皮をむいてみると粒が歯抜け状態でガッカリすることがあります。原因は、日照不足や養水分不足、害虫に実を食害されたこと、そして、受粉不良です。
トウモロコシは雄穂の花粉が風で飛んで、他の株の雌穂から出ている絹糸(ヒゲ)にくっついて受粉します。数本を植えただけでは受粉がうまくいかず、実が歯抜けになりやすいため、最低でも10株以上を2列に植えます。十分な量の花粉が絹糸に降りかかり、受粉が確実になります。広い畝が必要なため、培土器を付けた耕うん機があると往復するだけで畝の原型ができます。

ぎっしり詰まったあまい実をつくるには、初期生育を伸ばす養分がきちんと混ぜ込まれた土とこまめな除草、カラス・害虫対策です。
畝のサイズと苗の植え方

幅約90cm、高さ約10cmの畝をつくります。水はけの悪い粘土質の畑では、高さ15cmくらいの高畝にします。株間30cm、条間60cmで1か所に3粒ずつタネをまき、あとで間引いて1か所1本立ちにします。