土づくりや畑の管理に欠かせない耕うん機ですが、そもそも野菜にとって土とは何でしょうか。土づくりの大切さを教えてください。
簡単に言えば、根が張り巡らされる場所ですね。植物の根というのは、人間でいえば大腸や小腸などの栄養を吸収する器官です。植物が健康的に育つには、何よりも根が健全じゃなくてはいけません。そのために大切なのが土壌環境。微生物のエサとなる有機物がたっぷりと含まれていて、通気性、排水性に優れ、肥料を入れなくても野菜が育つような地力の高い土です。感覚的な言葉でいえばふかふかの土ですね。とはいえ、最初からそういう畑はなかなかないし、作物を作り続けて収穫物を持ち出せば地力は落ちていきます。そこで、地力を回復させるために堆肥を入れたり、硬くしまった土を耕して柔らかくしたりする土づくりが必要なのです。そのために農家はトラクターを使いますし、限られた広さであっても鍬より耕うん機で耕したほうがずっといい土ができます。それはもう耕したあとの土を手に取ってみれば一目瞭然です。
管理機にも劣らない多彩な作業に対応する「ラッキーマルチFU700(JRM)」は、農家に就職する松澤さんも一押し。大排気量エンジンで硬い土も細かく、さらさらに耕す。
就職する有機栽培農家でも、土づくりはとても大切にしています。よく耕して土に酸素を含ませてやることで、微生物の活動が活発化するんです。それによって土がふかふかになるし、本来野菜が持っている甘さやうま味が引き出せるといわれています。
ダイコンやニンジンを作ってみると土の良し悪しがわかりやすいですね。土が硬いとまっすぐ伸びないし、丁寧に耕しておかないと堆肥が塊になっていたりして又根の原因にもなります。畝の表面が均一じゃないと発芽もそろいません。野菜作りをしていれば土づくりの大切さは痛切に感じます。
「サ・ラ・ダFF500」は、簡単なレバー操作で耕す深さを5段階に調整可能(移動時除く)。最大耕深は約20cm。
耕すといってもそんなに深く耕す必要はないのですよ。トラクターでも耕深は20cm程度ですから、実は家庭用耕うん機とあまり変わらないのです。
土づくりはもちろんのこと、耕うん機って畑がきれいになるのも嬉しい。野菜作りのモチベーションが上がります。
わかる、わかる。まだ種もまいていないのに耕したあとの畑を見ると達成感に浸っちゃうよね。
耕うん機で耕した土を手に持つ松澤さん(左)と村田さん。畑を歩くと足が沈むような柔らかい土なら根もストレスなく伸び伸び広がる。
土がよくなって、作業時間も短くなれば、新しいことにも挑戦できるし、耕うん機があることで、野菜作りの可能性ってすごく広がると思うんですよ。
「え、こんなに簡単なの!?」「土がふかふか」「この仕上がりはモチベーション上がるでしょ!」体験中のそんな声から、みなさんの驚きと感動が伝わってきました。
トラクターじゃできない細かい作業をこなしてくれるのも耕うん機のいいところ。
農家のサブ機としても太鼓判を押してくれました。
きっとこれからも野菜作りを続けていくであるだろうみなさんが耕うん機を手にする日はそんなに遠くないかもしれません。