2026年5月27日にホンダ太陽は大分県湯布院に創設した農業の実証施設「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」の開設記者発表会を「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」にて開催しました。記者発表会には大分のメディアを中心に16媒体30名が参加。発表会の主催者としてホンダ太陽の現社長、山口 潤、前社長の鎌田雅仁、ENOWA YUFUINのファウンダー平川順基さんとエグゼクティブシェフのタシ・ジャムツォさん、HiRAKU代表の元ラグビー日本代表キャプテン廣瀬俊朗さん、株式会社嶋石 代表取締役社長で「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」の監修を務める石割照久さんが登壇しました。それぞれが「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」設立の経緯と、目指す将来像を説明しました。
左から山口社長、鎌田さん、エグゼクティブシェフのタシ・ジャムツォさん、石割さん、平川さん、廣瀬さん
発表会の冒頭、ホンダ太陽社長の山口が「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」設立に至った経緯と設立の目的を説明し、ホンダ太陽としてこれまで培った障がいのある人に対する経験を農業という新たな世界で、誰もが働きやすい産業にしたいという想いから始まったことなどを説明しました。
また、ENOWA YUFUIN ファウンダーの平川さんは、「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」で育てて収穫した作物を宿泊施設としてだけではなく、農業や食を通じて、地域との共生を考える場所であるENOWA YUFUINで提供したいと説明しました。「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」で育て、レストランの料理や宿泊体験となって、お客様に大分・湯布院という土地や背景、季節を伝える素材として活用し、最終的には宿泊者によるホンダ太陽の視察ツアーも視野に入れたいと意欲を示しました
さらに、ホンダ太陽とENOWA YUFUINを結び付けた廣瀬さんは、ホンダ太陽とENOWA YUFUINという異なった専門性を持つ2つの企業が、それぞれの経験やノウハウを持ち寄って今までにないものを作っていくという試みが、大分・湯布院だけではなく、日本中に広がっていく可能性を説明し、この試みが軌道に乗れば、障がいのある人にとどまらず、子どもたちにも影響を与えるかもしれないと期待を寄せました。
そして、発表会の中では、ホンダ太陽が独自に製作した“いちご”の露地栽培システムも公開しました。
通常の“いちご”の露地栽培で作業者はいちごに視線を近づけるため、「腰を落とす」や「しゃがむ」などの必要がありますが、障がいのある人の作業を想定している「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」では、車いすに乗ったまま作業できるよう、高さなどに配慮した専用のパレット台をホンダ太陽が製作しました。さらに上下2段を回転させる構造とすることで、限られたスペースを有効に活用できるようにし、2倍の面積の作業が可能となっています。
車いすでの作業がしやすい様に、ホンダ太陽が独自製作した専用パレット
これもホンダ太陽が製造現場で続けてきた、工程設計や作業改善、治具開発において作業や環境を人に合わせるというノウハウに基づいたことで、ホンダ太陽の思想である「誰もが働きやすい形」の実現のひとつなのです。
「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」で農業の監修を務める石割さんは、天候に左右されず工程を組みやすい「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」のようなハウス栽培の特長と利点を説明。また、ホンダ太陽が制作した回転式のパレット作業台については、障がいのある人が車いすのまま作業が可能であることに加えて農業としての採算性も上がるため今後は「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」で事業としての継続性もテーマとして検証していくことを説明しました。
今回の「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」の発表会は、ホンダ太陽の農業挑戦の第一歩でしたが、参加したメディアからは大いに期待が寄せられました。質疑応答では、多くの質問が寄せられ、今後のホンダ太陽の農業との関わりを継続的に見守っていきたいという意見も多くありました。
「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」の開設を記念した植苗セレモニー
ホンダ太陽の農業への挑戦はENOWA YUFUINという強力な援軍を得て「Honda Sun×ENOWA FARM LAB」という形で第1歩を踏み出しました。そして、この第1歩こそ障がいのある人たちの社会的自立というホンダ太陽の大きな目的に向けた第1歩でもあるのです。



